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効率的なリモート学習とは?米軍基地内の学校を参考に教師の負担を軽減!不登校児のサポートにも!

効率的なリモート学習

今月(2022年7月時点)に入り、再び新型コロナウィルスの感染者数が急拡大してきました。子育て世代や10歳以下の子どもの間での感染が増加していることから、学校・学級閉鎖、リモート学習の増加が懸念されます。

新型コロナウィルスパンデミックが宣言された2020年3月には、米軍基地内にある米国防省教育局(DoDEA)傘下の学校でも、一時的に指導形態を対面からリモートへと変更しました。一人ひとりの教師に負担がかかりすぎない、子どもたちへのストレスを最小限に抑えたリモート学習です。

いったいどうすればDoDEAのように効率的なリモート学習を実践できるのでしょうか。

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リモート学習と不登校児童・生徒の学習サポート

2023年6月追記:

新型コロナウィルス感染症の5類への移行によって、今では学校・学級閉鎖もほとんどなくなったことと思います。

「だったら効率的なリモート学習について学んでも意味がないじゃないか」と思われるかもしれません。

けれど、実はリモート学習は不登校児童・生徒が、自宅にいながら学校とかかわり、学習を続けることができる方法でもあります。

要するに、効果的なリモート学習のノウハウを学ぶことで、不登校児にこれまで以上の学習サポートを提供できるようになるのです。

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DoDEAのリモート学習

DoDEAには学習の計画・指導・評価に関して、全校共通の基本方針があります。

  • 指導時間の最適な利用
  • 学習環境の整備
  • 進学・就職を念頭に置いたカリキュラムの適用
  • ベストプラクティスの共有とコラボレーションの奨励
  • 協働学習と個別化の推奨
  • 教員研修の実施
  • テクノロジーの有効利用
  • データに基づく意思決定

この方針は当然リモート学習中も継続されたわけですが、実はこの共通の基本方針こそがリモート学習を効率化するためのカギでした。

効果的なリモート学習を実践するために

基地内の学校教室

教員研修・訓練の実施

泳げない子供が浮き輪も何も持たずに足のつかないプールに入ったらどうなるでしょう。

避難訓練をするのはなぜでしょうか。

非常時における緊急の研修はもちろん、それ以上に重要なのが定期的な教員研修の実施です。たとえその時点では不必要に思える内容の研修でも、そこで得た知識やスキルは問題解決能力を養い、後々必ず役に立ちます。問題が起こってから後手に回って対処するより、想定外の事態にも対処できるようにプロアクティブに準備をしてことが大切です。

DoDEAではワールドワイドの研修のほかに、教育事務所主催や学校主催の研修の機会を教師に提供しています。年間だいたい10日ほどですが、研修日は学校がお休みになります。つまりいくら教員研修が重要だからと言って、年間プランに組み込むことなく、「じゃあ明日から始めます」というわけにはいかないのが実情です。

少なくとも今年の間は、個人レベルで研修や訓練に参加、または教育関係にブログや動画で自主学習をしてみてください。(このブログにもいくつか役に立ちそうな情報を載せています。)

「リモート学習をする上で自分に足りない知識やスキルは何だろう」と考えれば、まずはどんな研修・訓練・学習から始めればいいか、自然に答えが見つかるはずです。

テクノロジーの利用

イントラネットの利用

日本国内にもホームページを開設している学校は多数存在します。けれど外部の人間がアクセスできないイントラネットのウエブサイトを持つ学校はどれくらいあるのでしょうか。

DoDEAではリモート学習の期間中、このイントラネットのホームページに特設ページを設け、そこにクラスごとのホームページを追加しました。クラスのホームページには、

  • 時間割
  • レッスンプラン
  • 学習教材
  • バーチャルミーティングスペースのURL
  • 担任のオフィシャルEメールアドレス

を掲載し、ひとりの児童・生徒に必要な情報が1ページに収まるようにしました。あとは各家庭での作業です。このページにお子さんの名前を付けて、お気に入り登録してもらいます。特に「子供は複数、コンピューターは1台」という家庭では、こうすることで情報検索がスピードアップし、間違ったサイトにたどり着くことがなくなります。

オンライン授業のコンテンツとやり方

効率的なオンライン授業を行うには、準備の段階から以下の点を考慮に入れる必要があります。

  • リモート学習用の時間割を作る:理想を言えば半日ごとに学習する教科を変え、1週間で全科目を淘汰できるように時間割を組みます。(例:月曜の午前中は算数、午後は音楽)
  • 1日に行うオンライン授業は4回程度、1回のオンライン授業は20分以内に収める:普段教室でやっているような授業をそのままオンライン授業に変えたのでは子どもにとって苦痛でしかありません。集中力が続くのは小学校の低学年で15分、高学年なら20分程度です。
  • オンライン授業での講義や説明は簡潔にまとめ、補助教材でバックアップする:オンデマンドのビデオ録画を用意したり、オンライン文書化した教材をあらかじめホームページにアップしておくと、理解に時間のかかる子どもや当日授業を欠席した子どもがキャッチアップできます。事前にビデオを用意できない場合は、当日の授業を録画し、ホームページにアップしておきます。
  • オンライン授業の時間は講義や説明よりもグループワークや協働学習に使う:例えばグループ対抗ゲームをしたり、ブレイクアウトセッション(グループ分け)を利用して話し合いをすると、オンライン授業の時間が楽しみになり、モチベーションも学習成果も上がります。
  • 資料や教材は基本すべてオンライン化:プリント(印刷物)はどうしても紙のものが必要な子どもにだけ1週間分ずつまとめて渡します。
  • 理解度や到達度の評価にはテストよりもプロジェクト学習やプレゼンテーション、学習ゲームを利用:Google SlidesにはPear DeckLumioなど学習ゲームが作れるアドオンが豊富です。
  • 課題の提出をオンライン化:プリント教材を使用した子供の場合、携帯で写真を撮り、Eメールに添付するか学校指定のプラットホーム(Google ClassroomPadletなど)にアップしてもらいます。
    *Padletは無料で使えるオンライン掲示板ですが、使用には登録が必要です。
  • オンライン授業以外の時間も教師はバーチャルスペース内で待機:わからないことがあったり、授業のこと以外で話がしたい子どもたちのためです。

教師間のコラボレーション

それぞれの教師が何週間分ものレッスンプランや教材、オンデマンドのビデオ録画を一人で用意するのは重労働です。けれど同じ学年の教師同士が、教科ごとや週ごとの担当を決め、レッスンプランや教材を共有すれば、仕事量が格段に下がります。また、どうしても自分で授業できない状況に陥った場合に、いつどんな授業をしているのかわかるので、同僚の教師にサポートしてもらいやすくなります。

DoDEAでは毎週1回、午後の1時間を教師のコラボレーションに充てています。(子どもたちは1時過ぎには下校します。)普段からコラボレーションしやすい環境が用意されていたおかげで、リモート学習に移行したときにも、お互いの相談に乗ったり、たくさんのレッスンプランや教材がシェアされました。

最後に

リモート学習を効率化するためのポイントは以下の通りです。

  • スキルアップのための教員研修を定期的に行う
  • テクノロジーを有効利用する
  • 教師間のコラボレーションを推奨する

今週から夏休みという学校も多いと思います。もしかするとギリギリでリモート学習をしなくて済んだという学校もあったかもしれません。けれど油断大敵です。新型コロナウィルスの流行が収束しない以上、2学期以降またリモート学習に逆戻りということも十分考えられます。

子どもたちが学校にいないこの時期なら、いつもより時間にも気持ちにも余裕があるのではないでしょうか。明日からでも同僚を誘って、効果的なリモート学習に必要な準備を、研修を、訓練を始めてみては。

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