おしゃれなグレーヘアにあこがれて5年、白髪染めをしなくなって2年。
地元の美容院で「ブリーチありの白髪ぼかしをしてほしい」と言ったら、「値段も高いし、髪や頭皮が痛むからやめたほうがいい」と断られました。
遺伝的なものなのか、日ごろのケア(ほとんど何もしない)が問題なのか、現在私の頭頂部はかなり薄い上に、頭髪の約50%が白髪で、全体的にハリ・コシ・ツヤがなく、うねりまくっています。
美容師さんが良心的な人だからこそやってくれないのだと分かってはいても、チャレンジ精神が旺盛すぎるお気楽おばさんはあきらめきれません。
ということで、市販の薬剤やツールを使って、自宅でハイライトブリーチを試してみることにしました。
もちろん、人によって髪質も違いますし、使う薬剤が変われば、結果も変わります。
実際、私の場合、ブリーチだけでは思い描いていた髪色にならず、予定外だったカラーまで追加する羽目になりました。
この記事は、自宅で白髪ぼかしやグレーヘアを試してみたいが、
- ずぶの素人で、難しいことはしたくない
- 頭皮や髪へのダメージはできるだけ少なく抑えたい
という50代以上の女性向けです。
私のビフォーアフター写真と体験談を読めば、最終的に白髪ぼかしをするかどうか、するなら自分でするか、やはりプロに頼むべきか決める際の参考になると思います。
ブリーチ前


後ろからならまだしも、正面や上から見ると、老けた落ち武者のようです。
ハイライトブリーチ


ハイライトキャップ
今回のチャレンジには、すでに穴の開いたベルキューナのハイライト・メッシュ用キャップ(髪を引き出すためのかぎ針付き)を使用しました。


- 顔面部分以外の穴全部から、妹(私と同じく素人)に付属の1.5mm用のかぎ針で割と多めの髪(画像参照)を引き出してもらうのに、約1時間。
- ロングヘアの場合、
- 上の穴から始めると、下の穴から髪を引き出す邪魔になる。
- 下の穴から始めると、頭頂部に生えている髪が混ざって引き出されることがあり、上の穴から髪を引き出すときにもつれる可能性あり。
ブリーチ
ヘアブリーチ剤は多々ありますが、ボンディング・テクノロジーを採用した国産の製品ということで、今回は「Y.S.PARK ホワイトブリーチ」を選びました。
*ボンディング・テクノロジー:「ダメージを受ける前に、髪の毛を内側から補修する」とされる機能
手順(説明書通り):
- オキシ6%入りボトルに、付属のビー玉とパウダー全部を入れる。
- きちんとフタを閉めた後、ボトルを30秒~1分程度振って、薬剤を混ぜ合わせる。
- フタをノズルに付け替え、髪に塗りつける。
- 頭皮からキャップを少し浮かせた状態で塗る。
- 頭頂部付近より毛先に向かって量を増やす。
- 手荒れを防ぐために手袋をつけ、刷毛等は使わず、直接手で紙に塗りこむ。
- 塗り終わったら、付属のカバーでふんわりと髪の毛を覆い(保温効果)、30~40分そのままに。

ホワイトルックシャンプー
ブリーチをしっかりとすすぎ落としたのち、セットで購入した「Y.S.PARK ホワイトルックシャンプー」を使用。
1回のブリーチでは黄味がまだかなり強かったので、シャンプーを揉みこんで、20分ほど放置。
洗い流すタイプのトリートメントを塗って5分ほどパックしたあと、きれいにすすいで終わりました。
ブリーチ後:Day 1


ブリーチした日は、白・黒・黄茶色の3色がそれぞれに主張していて、全体的にグレーヘアや白髪ぼかしとは程遠い状態です。
ただ、ブリーチした髪色が地肌の色に近くなったせいか、薄くなった頭頂部がわかりにくくなっていました。
カラートリートメント
ブリーチ3日目から「got2b(ゴットゥービー) ボンディングカラーマスク プラチナシルバー」をトリートメントに採用。
すぐに洗い流すのではなく、シャンプー同様、髪にもみ込んで、10分程度待ちました。
ブリーチ後:Day10


ブリーチ直後よりは3色がうまくブレンドしてきたように見えますが、日光が当たると黄味が強調され、相変わらずグレーヘアとは呼べない髪色です。
ヘアカラー

カラーシャンプーとトリートメントだけでは限界があると悟り、「got2b ボンディング・メタリックス ヘアカラー シルバーグレージュ」で、いったん全体をグレー系に染めることにしました。
染める前の髪色が違うので、染め上がりの色合いにも差が出て、ハイライト効果が出るはずです。
手順:
- 説明書通りにカラー液を作り、頭頂部から染め始める。
- 染め終わりから約20分、汚れ防止に使っていた付属のケープで髪を包んで保温。
- カラー剤を洗い落した後、「Y.S.PARK ホワイトルックシャンプー
」を使用。
- 付属のアフタートリートメント(流すタイプ)を塗って5分程度パックしたあと、十分にすすいで完了。
ヘアカラー後:Day1


全体的にかなり濃いグレーに染まり、期待したほど髪色に差が出ませんでした。
また、髪色が濃くなった分、また薄毛が目立つようになりました。
その後はこれまで同様、「Y.S.PARK ホワイトルックシャンプー」と「got2b(ゴットゥービー) ボンディングカラーマスク プラチナシルバー
」を併用。
ヘアカラー後:Day10


カラー後3日目からは、「got2b(ゴットゥービー) ボンディングカラーマスク プラチナシルバー」がなくなったので、洗髪時には一般的なヘアトリートメント、タオルドライ後はヘアオイル(洗い流さないヘアトリートメント)を使用しました。
ビフォーアフター

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アフターに関しては、室内でも写真を撮りました。LEDライト下だと、戸外よりもグレーに近い髪色に見えます。


製品の使用感
あくまでも個人的な意見です。
- 「ベルキューナのハイライト・メッシュ用キャップ
」
- 希望通りの場所や量の髪を引き出すには、第三者の手を借りる必要あり。
- 使わない穴があるときは、ブリーチやカラー液が中に入らないようにするのが面倒かも。
- 何度でも使えるのはうれしい。
- 「Y.S.PARK ホワイトブリーチ
」
- ブリーチ特有の刺激臭はそれほど強くない。
- 1回(約30~40分)のブリーチでは箱に載っていたサンプル写真の2番目と3番目の中間くらいの色にしかならない。
- よりブリーチを効かせたい場合は、既についているブリーチ剤を簡単にはぎ取り、新たにブリーチ剤を塗りなおして、さらに30分ほど放置。(追いブリーチ)
- シルバーグレー系の色にしたいのであれば、追いブリーチを2回はしたほうがいい。
- 1箱でブリーチできるのは、セミロング強の髪の4分の1くらいの量。
- 追いブリーチをするなら、全部で2~3箱は必要。
- 薬剤を洗い流したときは、ブリーチした部分の髪が滑らかなさわり心地だった。
- キャップを浮かせ気味にかぶっていたおかげか、頭皮にかゆみやヒリヒリ感はなかった。
- 「Y.S.PARK ホワイトルックシャンプー
」
- シャンプーをすぐに洗い流すのではなく、しばらくパックしたほうがいいと思う。
- 濃い青紫のシャンプー液は泡立ちが強く、指や爪に色が付くようなことはない。
- 刺激臭がするわけでもないのに、シャンプーをつけっぱなしにしている間、ちょっと目にしみた。
- シャンプー液を流すと、髪がギシギシになり、手ぐしが通らなかった。
- 「got2b(ゴットゥービー) ボンディングカラーマスク プラチナシルバー
」
- ダメージを受けた髪が補修されたかどうかは不明だが、ボンディング以外のトリートメントを使った場合と同様の手触りになった。
- 指や爪に色が付くようなことはない。
- カラーマスクをつけっぱなしにする(パック)時間を延ばすことで、結果が変わるかどうかは試していないのでわからない。
- 希望のカラーに近づけるには、かなりの量が必要。
- 「got2b ボンディング・メタリックス ヘアカラー シルバーグレージュ」
- シルバーグレージュはかなり濃いグレーに染まる。
- 頭皮の変化は感じなかったが、髪の毛は玉結びや枝毛が数本できたことから、ダメージがなかったとは言えない。
- ブリーチとカラーを1度(同じ日)にするのは避けたほうがいい。
- 白髪にも色が入ってビックリ。
- 刺激臭はあるが、少なめ。
- 1箱でセミロング強の髪を染めるのに十分な量。
- 「got2be ボンディング・メタリックス ヘアカラーシリーズ
」には、手袋以外にもイヤーカバーやケープが付いていてありがたい。
今回、「Y.S.PARK」と「got2b」の2社の薬剤を使いましたが、両方ともボンディング・テクノロジーを取り入れた製品ということで、色合いはともかく、髪や頭皮のダメージに関しては満足のいく結果に終わりました。
最後に:反省点と今後
一番の反省点は、ブリーチ不足のせいで、最初に白髪に近いシルバー系の色合いを作り出せなかったことです。
次回は、
- ブリーチの段階で、シルバーブロンドにできるだけ近づける
- ブリーチだけで希望の色が出せれば、カラーはなしにしたいが、もしせざるを得ない場合は「got2b ボンディング・メタリックス ヘアカラー シルバーグレージュ」ではなく、「【got2b】 ボンディング・メタリックス ヘアカラー シルバーブロンド
」を使う
で挑戦したいと思います。