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うちの子が不登校に⁉あなたの保護者タイプは?親が変われば子も変わるー親の都合より子供の事情に合わせた対処を!

うちの子が不登校に

少子化が進む現代社会。小学校から大学まで、学校に行かない・いけない子供たちがますます増えてきています。

そんな不登校児童生徒の問題に、保護者はどう対処すればいいのでしょうか。

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不登校の現状

文部科学省の調査報告書「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」によると、約2年ほど前の小中学校における不登校児童生徒数は196,127人(在籍児童生徒数の約2%)に上ります。この数字は過去8年増加傾向にあり、中でも90日以上学校を欠席した児童生徒の数は、全体の55%にもなるそうです。

いったい何が原因で子供たちは不登校になり、保護者はそれにどう対処しているのでしょうか。

同じく文部科学省の「令和2年度不登校児童生徒の実態調査 結果の概要」からの抜粋を、次にまとめてみました。(詳細をお知りになりたい場合は調査報告書のタイトル名で検索できます。)

調査対象

令和元年度に不登校だった児童生徒のうち、調査対象期間に、調査への協力が可能と回答のあった学校に登校又は教育支援センターに通所実績がある小学校6年生又は中学校2年生とその保護者

回答数

 児童生徒保護者
小学6年生713件(11.7%)754件(12.4%)
中学2年生1303件(8.2%)1374件(8.6%)

( )内の数字は依頼した調査の回収率を表しています。

児童生徒の声

質問に対する上位の回答は以下の通りです。

行きづらいと感じ始めたきっかけ(複数回答)

 小学生6年生中学2年生
1先生(30%)身体の不調(33%)
2身体の不調(27%)先生(28%)
3生活リズムの乱れ(26%)生活リズムの乱れ(26%)
4友達(25%)友達(26%)

*「最初のきっかけ以外に学校に行きづらくなる理由」(あると回答した児童生徒のみ対象)に関しては、「勉強がわからない」が小学生31%、中学生42%と最も高い数値を示した。

学校を休んでいる間の気持ち(複数回答)

 小学生6年生中学2年生
1ほっとした・楽な気持ち(70%)勉強の遅れに対する不安(74%)
2自由な時間が増えた(66%)同級生がどう思っているか不安(72%)
3勉強の遅れに対する不安(64%)進路・進学に対する不安(69%)
4同級生がどう思っているか不安(64%)ほっとした・楽な気持ち(69%)

学校を多く休んだことに対する感想(単一回答)

 小学生6年生中学2年生
1もっと登校すればよかった(25%)もっと登校すればよかった(30%)
2仕方がなかった(17%)仕方がなかった(15%)
3自分にとって良かった(13%)自分にとって良かった(10%)

学校に行きづらいことを相談した相手(複数回答)

 小学生6年生中学2年生
1家族(53%)家族(45%)
2誰にも相談しなかった(36%)誰にも相談しなかった(42%)

保護者の声

  • 「欠席時の子どもの状況」(複数回答)について、約半数に「極度に落ち込んだり悩んだりしていた」「原因がはっきりしない腹痛、頭痛、発熱などがあった」などが見られた。
  • 「子どもとのかかわり」(複数回答)についての質問に対しては、約8-9割の保護者から以下の回答が得られた。
    • 「日常会話や外出など、子どもとの普段の接触を増やした」
    • 「子どもの気持ちを理解するよう努力した」
    • 「子どもの進路や将来について不安が大きかった」
    • 「子どもにどのように対応していいのかわからなかった」
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不登校児童生徒のタイプ

子供たちが不登校になる原因は1つとは限りませんし、その原因は一人ひとり異なります。しかし不登校児童生徒の間には、共通する要因も複数見受けられます。

この共通する要因ですが、例えば、文部科学省では「不登校児童生徒の実態調査」の中から浮かび上がった「不登校になったきっかけ」に関する回答をもとに、以下の6つのタイプにまとめています。

  • 「不安など情緒的混乱」型
  • 「無気力」型
  • 「学校生活上の影響」型
  • 「あそび・非行」型
  • 「意図的な拒否」 型
  • 「複合」型

ほかにも様々な教育支援団体(学校や教育支援センター等を含む)が同様のタイプ分けをし、タイプ別の対処法について提案しています。

おそらく不登校児童生徒を持つ保護者の多くは、こういった教育支援団体の提案する対処法について、過去に見聞きしたり、実践する機会があったことでしょう。

対処法から見た不登校児童生徒の親のタイプ

さて、不登校児童生徒のタイプに関する調査研究は多数存在しますが、その親のタイプに関しては、学術的研究データを見つけることができませんでした。親の特徴に関する記事はありますが、あくまでも個人的見解を述べたもので、科学的根拠のある研究成果をまとめたものではないようです。

そこで、元学校教育関係者が日米の教育現場で目にした、不登校児童生徒に対する典型的な対応パターンをもとに、不登校児童生徒の保護者をタイプ分けしてみました。

「公認」学校タイプ

ここで言う「公認学校」とは、世間の人たちが、学校ときいて真っ先に思い浮かべるような学校を意味します。

このタイプに属する親は、「普通の子供は普通の学校に通う」という概念にとらわれていて、「不登校=普通じゃない」と考えます。また「みんなと同じ」ことが重要で、子供が幼い時には、育児書に書かれている内容と子供の成長を比較して、一喜一憂してきたタイプではないでしょうか。

少し話がずれますが、以前知り合った小児科医から聞いた話を1つ紹介します。

ある日一人の母親が、生後間もない乳児のおしっこのことで相談に来ました。

母親:「先生、うちの子のおしっこ、青くないんですが…」

小児科医:「おしっこは青くないですよ。お母さんのおしっこも青くないでしょ?」

母親:「おむつのコマーシャルに出てくるおしっこの色を見て、赤ん坊のおしっこは青いものだとばかり思ってました」

復帰タイプ

「公認学校タイプ」の中でも、このタイプの親は「世間体」というものに非常に敏感です。特に田舎では、人々のつながりが密接なうえ、地域のしきたりや風習が根強く残っているため、少しでも「これまで」と違うことがあると、すぐに噂になります。

また、田舎では同じ地区内に通える学校も限られています。どうしても子供を公認学校に行かせたい親には、元の学校以外、選択肢がないのです。(近年、条件次第で、地区外の学校にも行けるようになりました。)

ただ、子供の不登校の原因が学校にある場合、そのまま行かせたのではますます子供を追い込んでしまうことになります。

子どもを元の学校に戻したいのであれば、まずは学校側と十分にコミュニケーションをとり、校内での学習指導や人間関係に関して、新たな対策を立ててもらうことが必要不可欠でしょう。

転校タイプ

「公認学校」には行ってほしいけれど、学校側の対応に不信感を抱いている親は、「違う環境なら」と、子供を別の公認学校に送ります。

「うちの子が不登校になったのはすべて学校のせい」と思い込んでいる親が、手軽に試せる対処法ではありますが、原因が学校だけにとどまらない場合や、実は学校ではなかった場合、「転校」は不慣れな環境の中に子供を置き去りにし、孤立化させる危険をはらんでいます。

子供の不登校の原因を学校と決めつけず、学校関係者に相談したくないのであれば、小児科の医師や福祉関係のカウンセラーといった専門家に相談することをお勧めします。

オンライン通学タイプ

不登校問題は昨日今日出てきたわけではないので、ほとんどの学校に保健室登校のような「別室登校」の環境が用意されています。要はいきなり「学校=教室に行く」代わりに「学校に行くことに慣れてもらおう」というわけです。

ただ、不登校児童生徒の中には、「別室登校をしている自分のことを、クラスメートがどう思うか不安」で、それすらできない子供たちがいます。

コロナウィルスは、私たちに甚大な被害をもたらしましたが、教育の世界では、学校教育のオンライン化を進めるという恩恵ももたらしました。

「公認学校タイプ」の親にとって、「オンライン通学」は渡りに船の対処法でした。周囲に対して「子供が学校に行かないのはコロナ感染が心配だから」と言えるからです。

しかし、オンライン学習では教室での学習を100%カバーすることはできませんし、いくら体裁を取り繕ったところで、不登校の根本的な問題は棚上げされたままです。

子供たちがオンライン通学を続けている間にも、親は専門家の手を借りて、問題解決に取り組む必要があります。

フリースクールタイプ

まず日本で言う「フリースクール(オルタナティブスクール)」とは「何らかの理由で不登校になった児童生徒に、学習の機会を与える民間の教育機関」です。

運営は、個人、NPO、ボランティア団体と様々で、教育方針・理念、費用も機関によって異なりますが、子供たちの個性や違いを尊重している点に関しては共通しています。

「同じ不安や悩みを抱えている子供どうしなら、お互いに慰めあい、助け合っていけるはず」と、子供の心の問題に留意しつつも、「子供には集団に属してほしい」と願うのがフリースクールタイプの親の特徴です。

学習面においても、「公認学校」では難しい個別化重視の教育を受けられるので、一見すると、いいことずくめの対処法に思えます。

しかし、同じ不登校児童生徒同士だからと言って、必ずしも仲良くなれるわけではなく、文部科学省の認可した特別校ではないので、大学以上に進みたい場合は「高校卒業程度認定試験」に受かる必要があります。

ホームスクールタイプ

「勉強なら家でもできる」と考える親は、市販の教材を利用して自ら教師の役割を果たしたり、自分で教えるのが無理なら、プロの家庭教師を雇おうと考えます。

「ホームスクールタイプ」の対処法の問題は、

  1. 自分自身の子供に教えるのは思った以上に難しい
  2. どんな教材を使えばいいかわからない
  3. 家庭教師に来てもらうのは費用がかさむ
  4. 「オンライン通学タイプ」同様、子供の心の問題の解決にはならない
  5. 子供の社会性が育たない

など、親には相当な覚悟が必要となります。

もし教える内容や教材選びだけがネックならば、授業や教科書に沿った教材を使い、自分のペースで学習できる通信教育がお勧めです。

\幼児・小学ポビーは通信教材の顧客満足度の調査イード・アワード2022で最優秀賞を受賞!/

私が以前勤務していた米軍基地内にも、ホームスクールで子供を教えている家庭がいくつかありましたが、そのほとんどが、子供が不登校になったからホームスクールにしたのではなく、義務教育が始まる最初の年からホームスクールにしていました。

ホームスクールを成功させたいのであれば、私が知り合った親たちのように、あらかじめカリキュラム(学習指導要綱)を作成し、年間計画に沿って授業を行う必要があります。さらに、子供の学習成果をテストやレポートを使って評価し、成績をつけることも重要です。

ここでまた余談ですが、アメリカ人のホームスクール児童のひとりについて紹介させてください。

その子は当時小学5年生にあたる年齢の女の子で、兄も姉も全員中学生になるまで、母親とホームスクールで勉強していました。

家に兄や姉がいる間はよかったんですが、二人が中学校に通い始めると、この女の子は「自分も学校に行きたい」と思うようになりました。しかし、そのことを母親には言えません。

そこである日、母親の目を盗み、女の子は近くの小学校の受付にやってきました。

「うちの○○(その子の名前)をこの学校に入れたいんですが…」

母親のぶかぶかのヒール靴を履き、大人っぽく見える服を着れば、保護者に見えると思ったそうです。

まさに「大人の都合」と「子供の事情」がかみ合わなかった例と言えるのではないでしょうか。

さて、次のタイプに移る前に、ホームスクールも「フリースクール」同様、「高校卒業程度認定試験」に受からないと、大学以上の学校教育を受けることができないことを付け加えておきます。

滅裂タイプ

このタイプの親には、賛同しか受け付けない「自己中」タイプと、決断はすべて他人任せという「優柔不断」タイプがいます。

自己中タイプ

自己中タイプの中には、さらに「学歴自慢タイプ」「学歴コンプレックスタイプ」の2つのタイプがあります。

「学歴自慢タイプ」の親は、他人の考えを軽んじる傾向があり、「学歴コンプレックスタイプ」の親は、逆に自分の考えが軽んじられていると感じがちです。

両タイプとも他人の意見に耳を傾け、一度は相手の提案や助言を受け入れるものの、心の奥底では「自分が一番」と考えているので、短期間で結果が出ないと、「それ見たことか」とその都度対処法を変えます。

その結果、次から次へと違うことを強いられた子供は、不登校問題を解決するどころか、「引きこもり」の状態にまで追いつめられる可能性があります。

優柔不断タイプ

このタイプの親も、短期間に種々雑多な対処法を試しますが、その理由は「自己中タイプ」とは正反対で、他人の意見を聞きすぎるからです。

こういったタイプは「私はこれで学校に通えるようになった」といった成功体験談や、「不登校児への対応マニュアル」的な記事を読み漁り、「あれがだめならこれ、これがだめならそれ」と「正答」なはずの対処法を「ハシゴ」します。

そんな親を持った子供が「あそび・非行型」「無気力型」「意図的な拒否型」だった場合は、親をバカにしたり、悪くすれば、家庭内暴力に至ることもあるでしょう。

「優柔不断タイプ」には、ネット検索で「正答」を探すより、教育・心理・小児・福祉の専門家と話し合い、総合的に見て自分の子供に一番向いているだろう対処法を、長期間継続して実践することをお勧めします。

あなたはどの親タイプ?

不登校児童生徒を持つ保護者の方々が、お子さんの幸せを願って試行錯誤されてきたことに疑いの余地はありません。しかし、不登校問題に対処するにあたって「大人の都合」を優先させていたのでは、なかなか解決には至りません。

先ほど7種類の親のタイプを紹介しましたが、あなたはどのタイプに一番近かったと思いますか。

どのタイプの対処法にも一長一短があります。

もしもこれまで「大人の都合」で対処法を決めていたのなら、「子供の事情」を最重要視した、別の対処法を試してみませんか。

あるいは複数の対処法を組み合わせて、オリジナルの対処法を試してみるのもいいでしょう。

お勧めの対処法(すべての児童・生徒に合うわけではありません)

あくまでも個人的な意見ですが、アメリカの教育に長年触れてきた私は、学校だけが学びの場ではないと考えています。

お勧めなのが、オンライン通学とホームスクールのいいとこ取りをした「自宅でのオンライン学習」という方法です。

この方法の素晴らしいところはオンライン学習の中に、自宅にいながら出席扱いにできる可能性があるものがあることです。

これは文部科学省の「不登校児童生徒への支援の在り方について」という通達の中の「ICT等を活用した学習活動を出席扱いにでき、評価に反映できる」という記述に基づいています。

もちろんこの制度を利用するには学校との連携が必要ですし、希望者全員が出席扱いになるわけでもありません。けれど自宅でのオンライン学習を試すのであれば、教材を選ぶ際、まずこの制度が利用可能かどうか確認することをお勧めします。

出席扱いの要件を満たしているオンライン学習教材

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  • 天神:インターネット不要の家庭学習用デジタル教材です。文科省推進の「幼保小の架け橋プログラム」に導入にされました。
    2024年5月には、不登校の児童・生徒が出席扱い認定を受けるために学校へ提出しなければならない学習記録(いつ、何をどれだけ学習し、どんな成績だったかなど)が手軽に出力できるようになりました。

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最後に

文部科学省の通達の中には「学校外の公的機関や民間施設において,指導・助言等を受けている場合の指導要録上の出席扱いについては,別記1による」という一文もあります。フリースクールへの登校が出席扱いになる可能性もあるので、こちらも確認と協力を依頼されるようお勧めします。

いずれにしろ、不登校問題を解決するのに、教育や児童心理の専門家の知識とサポートは必須です。力を合わせて、お子さんの事情にあった対処法を見つけてください。

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