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要注意!!SNSに出没する国際ロマンス詐欺とは?手口は?見分け方は?対策は?(笑える体験談)

国際ロマンス詐欺とは

このところSNSを悪用した「国際ロマンス詐欺」の被害が増えてきています。実は私のFacebookのビジネスページにも詐欺師が一人、探りを入れてきました。どうやら中高年の独身女なら、簡単に落とせるだろうと思われたようです。

この記事では、

  • 国際ロマンス詐欺の手口
  • 詐欺師(なりすまし)を見分ける方法
  • 引っ掛かりやすいタイプ
  • 被害者にならないための対策

について、個人的体験をもとにお話します。不謹慎かもしれませんが、被害がなかった分、話としては結構笑えます。

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国際ロマンス詐欺とは?

ロマンス詐欺メッセージ

「国際ロマンス詐欺」とは「外国人を騙る人物がマッチングアプリやSNS上で知り合った相手に、あたかも二人が恋愛関係にあるように振る舞って、言葉巧みに送金をさせる詐欺」です。

詐欺の手口には以下のような特徴があります。

  • まずマッチングアプリやFacebookなどのSNSを通じてメッセージを送ってくる(Facebookでは友達申請も)
  • 実行犯は高収入の仕事をしている男性または投資に成功している女性だと騙っている
  • メッセージは自動翻訳したような日本語
  • 連絡は深夜前後が多い
  • 連絡の方法をLINEに変えたがる
  • ターゲットの基本的な個人情報(年齢、既婚・未婚、仕事、趣味など)を聞き出そうとする
  • ターゲットの聞きたがっていることを言ったり、ほめたり感心して相手を持ち上げる(同情心に訴えるパターンもあり)
  • 二人の未来のついて語る
  • 投資話を持ち掛ける
    • そのまま架空の投資会社に送金させる
    • ターゲットのオンライン操作ミスにより問題が発生したためと偽って、クレジットカード情報や銀行のパスワード等を聞き出す
  • 少額の振り込みまたは送金を頼んでくる(渡航費用・関税など)
    • ターゲットのオンライン操作ミスにより問題が発生する
      • 問題解決のために、より高額な振り込みや送金を頼んでくる
      • クレジットカード情報や銀行のパスワード等を聞き出す

とにかくまめに連絡し、時間をかけてターゲットを信頼させます。そのためには偽造した公文書(外国語表記)も利用します。

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詐欺師(なりすまし)を見分けるには?

相手とのやり取りは基本的にテキストメッセージだけなので、顔を見ることも声を聴くこともできません。従って国籍や性別、やり取りをしている相手が一人なのか複数なのかはわかりません。

けれど、こちらに連絡するにはマッチングアプリなりSNSなりに登録しなければならず、少なくともその登録情報を確認することはできます。私の場合、FacebookのMessengerを通じてコンタクトがあったので、以下のようにプロフィールとメッセージの内容を吟味して「なりすまし」を暴きました。

なお、なりすましはFacebookの規約違反ではありますが、違法ではないそうです。なりすまされたもう一人の被害者である人物との法的トラブルを避けるために、ここでは実際に使われた名前や写真の公表は控えます。

名前

コンタクトしてきた人物は日本名を使っていました。

  • 苗字(カタカナ表記):名前でも通りそうな苗字な上、男でも女でも通用しそうな苗字
  • 名前(漢字表記):男でも女でも通用しそうな名前

Google検索してみましたが、わかったのはその人物がFacebookのアカウントを持っていることだけでした。

人物像

  • 年齢:メッセージで55歳と主張。
  • 家族:プロフィールには記載なし。すべてメッセージから得た情報。
    • 奥さんとは死別。数年前のことで、肺がんによる病死。
    • 一人娘(10歳)はアメリカのカリフォルニア州にある寄宿学校に在籍中。
    • 両親は数年前に相次いで死亡。父親は船の事故で亡くなり、母親はショックで心臓発作を起こして亡くなる。
    • 兄弟なし

ドラマかと思うほどのお涙頂戴話に、同情するどころか疑いは増すばかり。とりあえず友人・知人に現状を報告し、やり取りを続けてなりすましの証拠を手に入れることにしました。

写真

  • アジア系・30代後半くらい・優しそうな顔立ちの男性。
  • カバー写真は仕事中のもの。
  • アイコンは犬の写真。
  • その他Facebookでは、玄関前にいる犬の写真、娘の写真、プールにいる本人の写真など数枚が、1年以内に投稿されているのみ。
  • メッセージに何枚か職場で写した写真を添付。

写真の人物の年齢と本人がメッセージの中で主張した55歳という年齢がまるで合っていません。これはプロフィール欄に年齢の記載がないのをいいことに、私の年齢に合うようにでっち上げた年齢だったからでしょう。

そのこともあって私は本人に「なりすましなんじゃないの?」とメッセージを送りましたが、それに対する返事は「煩わせてしまって申し訳ない」という英語の文章とまるで「今、写しました」のような本人のドアップ写真2枚でした。

ちなみにFacebookに限らず、主なSNSでは投稿された写真から位置情報を自動的に削除しています。ですから送られてきた写真をダウンロードしても、撮影地がどこかは表示されません。

生い立ち

  • 東京都渋谷区出身。
  • 6歳の頃、両親に連れられてアメリカに移住。日本に身寄りはいない。
  • 日本人との接触を禁じられたため、日本語はわからない。

「自動翻訳されたような日本語だったこと」と「アメリカ育ち」ということで、試しに英語でメッセージを返しましたが、相手からのメッセージは自動翻訳の日本語のまま。

「私の英語力のほうがあなたの日本語力より高そうだから、英語でやり取りをしよう」と提案しても、「両方使おう」と返信があり、基本的には自動翻訳の日本語でメッセージが返ってくるばかり。

ごくたまに短い英語のメッセージがあっても、文法的な間違いが目立ち、6歳からアメリカに暮らし、医師免許まで取得した人の英語とは思えませんでした。

おそらく相手は日本人でもアメリカ人(英語のネイティブ)でもなかったのでしょう。

居住地

  • パリ

Messengerではリアルタイム位置情報をシェアすることが可能です。ただし、シェアしなければならないのは相手側。私は試しませんでしたが、やり方は簡単で、Facebookのヘルプセンターに説明があります。

友達

  • 公開されていないかゼロ。

友達申請を承認すれば、見られるだろうと承認しましたが、結局相手の友達はゼロのままでした。たとえアカウントの開設から日が浅いとしても、友達ゼロは怪しさ100%です。

そもそもFacebookが開設されたのは2004年と、今から18年も前です。よほどの高齢者でもない限り、アカウント開設から日が浅いということ自体、相手を疑う十分な根拠になります。

職業・勤務先

  • 医師
  • パリ市内の病院勤務:

プロフィールの勤務先欄に実存する病院名があったので、そのホームページに行き、医師のリストを確認しましたが、該当者なし。

Google検索でもそういった氏名のドクターは見つかりませんでしたが、「Dr. 苗字」で検索したところ、「私(または友人)もこの人とやり取りしている」「以前は別の名前を使っていた」という記事を発見。ここで「なりすまし」が確定しました。

メッセージの内容

初めてのメッセージは確か金曜の夜に受け取ったと思います。「Facebookで目に留まったから友達になりたくて」と言っていました。

会話は「日本のどこに住んでいるのか、天気はどうか」から始まり、「素敵な人みたいだからぜひ友達になりたい」と続きます。その後、こちらの年齢や仕事について聞かれたので、質問にはすべて答え、その後、「ブログを読んで!」と付け加えました。

実は今回連絡がきたFacebookのビジネスページ「まなまなライフ&Craft」はこのサイトネットショップを紹介するために開設したものでした。相手からの質問はそのどちらにも目を通してないことを意味します。

すぐに「これは怪しい!」と思い、「そっちは今何時?仕事中じゃないの?」と聞きましたが、パリの現地時間(すぐに調べられます)と「仕事の合間に自分のオフィスから連絡してる」とのこと。

さらに相手は「職場のセキュリティーの関係上、LINEで連絡したい」と言ってきました。私が「LINEはしていないし、今後するつもりもない」と言うと、今度は「Hangoutで連絡したい」と。それに対し「Google Meetならいいよ」と返しても、返事は「Hangoutで」の繰り返し。

最終的には「このままMessengerでも」に落ち着きましたが、セキュリティーのためにより匿名性の強いLINEというのはまずありえません。

「ブログやネットショップの紹介のつもりが、呼び寄せたのは怪しいやつ」では本末転倒もいいところです。「こうなったらブログのネタにしよう」とそのままやり取りを続けることにしました。

相手からは「これでもか!」というくらい挨拶の言葉を添えた花の写真と相手を気遣う短いメッセージが送られてきました。

そして「友達になりたい」だけだったはずが、「真実の愛を信じるか」とか「一緒に子どもを幸せにしてくれる人がほしい」と、「オンラインデート」のような話に変わっていきます。

私にその気がないと伝えた後は「パリでの仕事の契約が終わったら、投資を始める。その後は日本で病院を開いて、人々を助けたい」と、将来の夢について語り出しました。

もしかすると私のブログやネットショップを覗いて、私がコミュニティサロンの開設を目指していること、資金調達の方法を模索していることに気づいたのかもしれません。

ただ、間違いなく気づいていなかったのは、私ができるだけお金に頼らずに人助けをしようとしていることと元日本語教師だということです。

日本語はできるの?娘さんは?

言葉の問題もあるけど、それよりも日本に外国人が永住するには何らかのビザが必要なはず。

アメリカには帰化したの?それともグリーンカード?

渋谷区役所かアメリカの移民局(?)に記録が残ってるだろうから、まずはそこから調べてみたら?

この一連の質問に対する返事は一切ありませんでした。

メッセージの内容を客観的に分析すれば、都合の悪いことには返事をしない・答えをはぐらかす傾向がある・詰めが甘いことに簡単に気付けるでしょう。

引っ掛かりやすいタイプとは?

ロマンス詐欺対策

男性だろうと女性だろうと、狙われやすいのはインターネットセキュリティの甘い人たちです。インターネットの世界が家なら、玄関も窓も開けっ放しで、誰でも簡単にアクセスできるといった感じでしょうか。もちろん中にある情報はダダ漏れです。

ただ、他のネット犯罪と違って、国際ロマンス詐欺では情報漏洩がそのまま金銭的な被害に結び付くわけではありません。

通常手に入れた情報は、相手が詐欺に引っかかりやすいタイプかどうかの確認と、さらに罠を仕掛けるのに悪用されます。

詐欺の対象にならないと判断されれば、写真だけ盗用され、本人の知らないところで、なりすまし犯の顔にされてしまう可能性もあります。

これまでモテ系の外見じゃないと、落ち込んでいた皆さん。

詐欺師の顔にされない分、モテ系じゃなくてよかったかも。

では国際ロマンス詐欺師が詐欺に引っかかりやすいと見なすのはどんなタイプでしょうか。

タイプ男性女性
中年以降のおひとり様(結婚願望があると思われがち)
自分に自信がない(ほめられ慣れていない)
弱いものや困っている人に弱い(感傷的)
お人好し(他人を信じたい)
(たとえ家族がいても)孤独や寂しさを感じている(頼られたい)
他人に追従しがち(押しに弱い)
予想外の出来事が起こるとパ二クる
できれば楽にお金を儲けたい

ネットセキュリティーが脆弱でも上のタイプに当てはまらなければ被害に合う可能性は低いでしょう。逆に元々のセキュリティー設定はしっかりしていても、特に結婚願望がある寂しがり屋の人は、「もしかしたら」という期待から、ガードを下げて相手を招き入れてしまいます。

「自分は詐欺になんて引っかからない」と根拠のない自信を持っている人も、上のタイプに当てはまる場合は要注意です。

被害者にならないための対策は?

国際ロマンス詐欺の被害に合わないためには、第一に知らない相手を自分のアカウントに招き入れないことです。そのためにはやはりセキュリティ設定を強固にしておくことをお勧めします。

けれど出会いの場としてアプリやSNSを利用している人に、「知らない人と知り合うな」というのは無理な相談です。

ほとんどのアプリやSNSで登録の際に本人確認を行うようになってはいますが、交流を始める前に相手がなりすましかどうか、確認できる情報はしっかりと確認しましょう。

また交流を始めてからも、怒涛の如くメッセージが送られてくる場合は、いったんメッセージを寝かせてから返信する方が無難です。

「恋は盲目」と言いますが、相手のメッセージに即座に反応していると、手口や見分け方の項で紹介した怪しい言動も見落としがちです。(たとえ相手がなりすましではなかったとしても、長い目で見るとこちらを急かしたり焦っているような人といい関係が結べるかどうかは疑問の残るところです。)

さらにメッセージの中にお金に関する話題が出始めたら危険度Maxです。相手を信じたい気持ちは理解できますが、必ず家族や友人に相談してください。ハートの眼鏡越しに相手を見ている本人に代わって、客観的な判断を下してくれますから。(恐らくかなり高い確率で怪しいと言われるはずです。)

なりすましが確定したら

Facebookメッセンジャーレポート

なりすましであることが確定したら、

  1. 相手のアカウント(Facebookなら友達)を削除し、メッセージをブロック
  2. 同じアプリ・SNS上に警告を投稿
  3. ほかの人が引っかからないように交流に使用したアプリやSNSに違反報告

の3つのアクションを取ります。

FacebookのMessengerでは相手のプロフィール画像をクリックすると上のような報告の画面が出てきます。

理由のところに「ほかの人になりすましている」とあったので、初めはそちらを選びましたが、なりすましの対象として選べるのは「自分」「友達」「有名人」だけなので、私は「その他」→「虚偽の情報」を選んで報告しました。

それだけでなく、どうしても元教師の血が騒ぎ、皮肉な性格も手伝って、最後に「もっといい生き方をするように」と説教メッセージを送ってから、相手の詐欺師を友達から削除し、メッセージもブロックしました。笑ったのはそのメッセージを送った数分後に、同じ人物がいけしゃあしゃあと友達申請を送ってきたことです。

違反報告から数日後には調査が終わったようで、なりすましのFacebookのアカウントは削除され、この記事を書くためにMessengerに残していたメッセージや写真も、相手からのものはすべて見られないようになっていました。(残す理由がなくなったので、その後メッセージのスレッドは削除してあります。)

最後に

SNSやアプリに出会いの場を求めるのは悪いことではありません。そこで出会った見ず知らずの他人だった人と友達や仕事相手、生涯のパートナーになるケースはたくさんあります。

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けれど、世の中にはそういったSNSやアプリを悪用し、他人からお金を巻き上げようとする人も確実にいます。

こんなことを言わなければならないのは本当に残念ですが、自分を守るためには相手を疑うことを恐れず、第三者の協力も得て、冷静で客観的な視点を持った付き合いをしましょう。

おまけ

初めて国際ロマンス詐欺師に出くわしてから今日までの9か月間に、さらに2人の怪しい人物から友達申請が来ました。

2人とも日本人名で、アメリカ在住の医師の男性。友達ゼロ、投稿はここ数か月以内に数回のみ。載っているのは子ども・ペット・きれいな風景の写真のみ。

そしてなんと2023年8月には、同じ顔写真+別名(韓国名)で、Facebook(個人用)に友達申請が届きました。

いずれもさっさと申請を削除しました。

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