我が家にはほぼ1年中、自分のうちで採れたか、もらったかした果物があります。
紅はっさく、キウイ、マンゴー、ぶどう、なし、柿、いちじく、きんかん、もも、さくらんぼ、スイカ…。
去年の冬には、妹のところから段ボール7箱分のりんごが2回に分けて送られてきました。(義両親のフルーツ農園を手伝っている妹は、売り物にしないフルーツを年に何度も送ってくれます。)
ギヴァちゃんの母は、さっそく隣近所や親せき、ばば友たちにおすそ分けをしに出かけました。
それでも、うちにはまだ3箱分のりんごが残っています。
糖尿だし、そんなにたくさんのりんごは食べられないでしょ。傷む前にもっとみんなにあげれば?
これくらいなら食べきれるでしょ。
だいたいこういうものは1度にたくさんあげるとありがたみが減るし。
いくつかはまたお茶うけに持って行くから。
確かにその後、何個かはお茶のお供として旅立ち、何個かは自分たちで食べました。
けれど年が変わり、3月になっても、うちにはまだ1箱半ほどのりんごが残っています。それも半分以上がしなびたり傷んだりと、まったく食欲をそそらない見た目になっているので、今更誰かにあげるわけにもいきません。
りんごのアレンジレシピ
「賞味期限はあくまでも参考」「捨てるのは最終手段」の我が家では、またまた母と娘が適当にアレンジ料理を作ることになりました。
因みに今回はりんごですが、たいていのフルーツに応用できるレシピのはず。
母バージョン
りんご煮(ジャム)
材料:
りんご 4個
砂糖 適当
作り方:
- リンゴの皮をむき、傷んだところを取りのぞいたあと5-10㎜程度にスライスする。
- 鍋にりんごを入れ、上から砂糖を振りかける。
- 弱火にかけ、好みの柔らかさになるまで煮詰める。
りんご、煮といたから。
娘バージョン
アップルティーワイン
材料(1リットルサイズの容器1個につき):
- りんご 3個
- テーバッグ 4つ
- 氷砂糖 適当。300-400g?
- ブランデー(フルーツワイン用。ホワイトリカーでもOK) たぶん500mlくらい?
作り方:
- りんごの皮をむく。傷んで茶色く変色したところは取り除く。
- 適当な大きさに切る。
- フルーツワインを入れる容器の中に、りんご、氷砂糖、りんご、氷砂糖と交互に入れていく。
- ティーバッグを一番上に載せ、ブランデーを中身が全部浸るまで注ぐ。
- 容器を冷暗所に置き、1日に1度くらい、上下をひっくり返して、氷砂糖が溶けてブランデーに混ざるようにする。(多分1週間くらい。やらなくてもいいけれど、やったほうがいい。)
- 気になる人は1-3か月後くらいにりんごとティーバッグを取りのぞく。
- 取り出したりんごは砂糖を加えてジャムにする。
きちんとしたフルーツワインのレシピには、中に入れたフルーツを取り出すよう書かれていますが、私は取り出しません。(ティーバッグはホッチキスがついているので、早めに取り出すかも。)
なしのスパイスワイン(大量のショウガ・シナモン・カルダモン・クミン・クローブ入り)を作った時、2年もなしを入れっぱなしにしておいたのに、何の問題もなかったからです。むしろしっかりお酒のきいたなしはバニラアイスのトッピングにピッタリでした!
とにかく、りんごをアップルティーワインにアレンジすることには、①今すぐ消費する必要がなくなった、②使う糖類がジャムを作るより少なくて済む、③できたワインを誰かにおすそ分けできる、とかなりのメリットがあります。
*ティーバッグは入れなくてもOK。(写真奥はティーバッグなしのアップルワイン。)
*畑で鈴なりになっていたきんかんも、母にジャムにされる前に、いくつか救い出してきんかんワインにしました。(写真左)
*母も私もほとんどお酒は飲みません。
アップルケーキ(お気に入り登録必須!)
材料(6号型サイズ用):
- りんご 3個
- 卵 2個
- 三温糖 大さじ山盛り3くらい
- オリーブオイル 130㏄くらい
- ホットケーキミックス 200g
- 重曹 小さじ1/2くらい
- シナモンパウダー 小さじ1くらい
- 塩 1つまみ(甘さを引き立てるためなので、少量の1つまみ。)
作り方:
- オーブンを180度で予熱しておく。
- ボウルにすべての粉類(ホットケーキミックス・重曹・シナモンパウダー・砂糖・塩)を入れてよく混ぜる。
- (別のボウルを用意し、)リンゴの皮をむき、傷んだところを取りのぞいた後、おろし器ですりおろす。(ブレンダーを使えばもっと楽。)
- 卵をすりおろしりんごのボウルに入れ、よくかき混ぜる。
- さらにオリーブオイルを入れ、よくかき混ぜる。
- 最後に粉類を入れて、切るように混ぜる。(練らないように、けれど生地が均一に混ざるように。)
- ケーキ型に生地を流しいれ、「とんとん」と2度くらい型を台に落として空気を抜く。
- 170度で30分ほど焼いた後、アルミフォイルを上部にかぶせ、今度は160度で20分ほど焼く。
- 竹ぐしを指して下のほうにべたべたがつかなければ、オーブンから取り出し、クッキングシートを敷いた台に型ごとケーキをひっくり返して置く。(焼きが足りなければ、10分くらい延長。)
- ケーキが冷めたら、型を外す。
材料の分量は計ってません。あくまでもだいたいです。
例えばオリーブオイルが100㏄しかなくてもちょっと硬めになるくらいで全く問題ありません。実際のところ、130ccもオイルが入ると、軽くはあってもかなりしっとりしていると思います。(重曹を入れすぎると重曹臭さが出てしまいます…。)
キャロットケーキのアレンジレシピですが、ニンジンと違って、しなびていてもりんごにはかなり水分があるので、底に近いほうがずっしり重くならないように、そのまま冷ますのではなく、あえて型ごとひっくり返して冷ましました。
あと、このケーキはりんごをズッキーニやゴーヤに変えて作ってもOK。(ゴーヤは砂糖をちょっと多めにしないと苦みが出るかも。)
母は、「糖尿によくないから」と自分の作ったりんご煮(ジャム)はほとんど食べなかったくせに、同じくらいの砂糖のほかにオイルまでたっぷり入ったアップルケーキは、勧めてもいないのにぺろりと3分の1も平らげていました。
結論
- 母は「糖尿病なうえに、コレステロールも高いから、甘いものや油ものはできるだけ取らないようにしている」と言いつつ、甘いものと油ものが大好き。
- たぶん私もそのうち糖尿病。
- 食べきれないものはケチらず、新鮮なうちにさっさとおすそ分けすべし。