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米軍基地から遠い地域の学校関係者必見!「日本の中のアメリカ」にある学校と交流を持つ方法

日本の中のアメリカの学校と交流

2020年、小学3・4年生で「外国語活動」が必修化され、5・6年生では「外国語」が教科になりました。これに伴い、米軍基地周辺の小学校では、基地内の小学校と学校交流をしたいという声が以前にもまして聞かれるようになりました。

けれど、周辺に基地のない県内の小学校では、おそらく米軍基地内の小学校との交流など思いもよらなかったか、遠くて行けないだろうと、あきらめていらっしゃるのではないでしょうか。

確かに修学旅行で近くにでも行かない限り、米軍基地内の学校を訪問することは難しいでしょう。けれど手紙やメール、テレビ電話での交流なら可能です。

今回は、以前米軍基地内の日本語・日本文化プログラムの指導主事を務めていた著者が、小学校に限らず、日本国内にある米軍基地内の学校と手紙またはオンライン上で学校交流をするための方法をご紹介します。

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米軍基地内の学校情報

米軍基地内にある学校団体・組織は「DoDEA」 (Department of Defense Educational Activitiesの略、ドーディアと読みます)と呼ばれています。日本国内にある学校はDoDEAの太平洋地域(DoDEA Pacific)に属し、さらに沖縄の学校はその中でも太平洋南地区、それ以外の本州と九州にある学校は太平洋東地区に属しています。

2022年の時点で、日本国内には11の基地区内に33の学校があります。まずは下表を見て、交流を希望する学校の目星をつけてください。

*Google Chromeをお使いの場合、学校名の上に横線が入っている可能性があります。(リンク先には問題なくジャンプするはずです。)

その際、自校の児童・生徒の学年にあった学校を選ぶようにしてください。「小学校なのに高校と交流したい」「高校なのに小学校と交流したい」のように、あまりにも交流する児童・生徒同士の学年が離れていると、リクエストを出しても却下される可能性が高いです。

所在地 学校名 学年 生徒数(概数)
青森県三沢市 Edgren MHS 6-12 375
Sollars ES 保育園・幼稚園-5 560
東京都福生市 Yokota HS 9-12 285
Yokota MS 6-8 280
Mendel ES 保育園・幼稚園-5 545
Yokota West ES 幼稚園-5 145
神奈川県綾瀬市 Shirley Lanham ES 保育園・幼稚園-5 265
神奈川県相模原市 Arnn ES 保育園・幼稚園-5 310
神奈川県座間市 Zama MHS 6-12 520
神奈川県横須賀市 Kinnick HS 9-12 655
Yokosuka MS 5-8 770
Sullivans ES 2-4 471
Yokosuka Primary School 保育園・幼稚園-1 326
神奈川県逗子市 Ikego ES 保育園・幼稚園-5 300
山口県岩国市 M.C. Perry HS 9-12 200
Iwakuni MS 6-8 240
Iwakuni IS 3-5 330
M.C. Perry PS 保育園・幼稚園-2 350
長崎県佐世保市 E.J. King MHS 6-12 385
Sasebo ES 保育園・幼稚園-5 145
Darby ES 保育園・幼稚園-5 310
沖縄県中頭郡北中城村 Kubasaki HS 9-12 525
Zukeran ES 保育園・幼稚園-5 400
沖縄県中頭郡北谷町 Killin ES 幼稚園-5 430
Lester MS 6-8 425
沖縄県浦添市 Kinser ES 保育園・幼稚園-5 230
沖縄県うるま市 Bechtel ES 保育園・幼稚園-5 665
沖縄県中頭郡沖縄市 Kadena HS 9-12 815
Kadena MS 6-8  510
RyuKyu MS 6-8  525
Kadena ES 保育園・幼稚園-5 635 
Amelia Earhart IS 3-5 390
Bob Hope ES 保育園・幼稚園-5 700
Stearley PS 保育園・幼稚園-2 390

*ここにまとめた情報は、各学校及びDoDEAの公式HPより入手したものです。

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連絡方法

連絡は英語で、基本的にはメールでになります。

打ち合わせなどは基本的に日本語のできる教師を相手に行うので、特に英語力は必要ありません。けれど、実際の交流が成功に終わるかどうかは、ある意味日本の小学校の先生方の英語力にかかっています。

英語担当の教師や助手の方がいらっしゃるので、「その人たちに任せておけばいいや」でも構いませんが、校長や担任として児童・生徒のいい見本になれれば、それだけで子どもたちの英語への興味ややる気を高められます。

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連絡の取り方と本文の内容

連絡先のメールアドレスは、

  • 上表の校名をクリックすると、その学校の公式ホームページに飛びます。左側に目次(?)がありますので、”Principal’s Corner”をクリックしてください。校長の写真と名前が出てくるので、その名前をクリックしてください。自動的に校長のメールアドレスにつながるよう設定されています。
  • または公式ホームページの上のほうに”Contact Us”というタブがありますので、そちらをクリックしても校長のメールアドレスが見つかります。

メールの内容ですが、

  • 自己紹介+学校紹介:できればメールは校長名で出したほうがいいと思います。なお、自己紹介と言っても「私は○○校の校長で、△△と言います」で十分です。
  • 交流の目的:児童・生徒同士が手紙かオンライン上で交流できるようにしたい
  • 交流を希望する学年
    • 小学校の場合:日本の学校に比べて、基地内の学校は1学年の児童・生徒数が少ないので、1学年に絞るより2-3学年をターゲットにしたほうが交流の可能性が高くなります。
    • 中学・高校の場合:基地内の学校ではクラス担任のような教師がいないわけではありませんが、大学のように1つのクラス(授業)に複数の学年の生徒が混ざっているケースがほとんどなので、学年は指定しないほうがいいと思います。
  • 交流を希望する時期や期間:あれば希望を書いてください。ただし、あまり細かく限定すると敬遠される可能性があります。
  • 担当者名と連絡先:基地内の学校と交流する場合、交流に関する打ち合わせ等の連絡は基本的にメールを通じてになりますので、メールアドレスは必須です。

注意事項

  • 自己紹介・学校紹介以外の内容については、長い文章を書くより、箇条書きにすることをお勧めします。
  • 時々、基地内の学校から日本の学校にメールが届かないことがあります。Cc欄に学校のメール以外のプライベートメールアドレスを入れておくことをお勧めします。
  • 同様に、日本の学校からのメールが、基地内の学校に届かないこともあります。もし2週間たっても、返信がないようなら、学校の代表番号に電話をしてメールが届いているかどうか確認してみてください。
  • 学校の代表電話番号はホームページの右側に出ています。電話をかける人が英語ができる・できないにかからわらず、 日本語の先生とお話するのがベストだと思います。
    •  電話をかけるのは2時半-3時半くらいがお勧めです。2時半より早いと授業の邪魔になりますし、3時半以降だと勤務時間が終了している可能性が高いからです。(校長は会議等が詰まっていて、電話に出られない可能性が高いのであまりお勧めしませんし、日本語の先生が相手なら、日本語で話ができるからです。ただし、日本語の先生は日本人とは限りません。)
    • 日本語の先生につながったら、校長に出したメールについて、内容も含め、一通り説明し、交流が可能かどうか知りたい旨、お話しください。(おそらくその先生が、交流の許可が下りた際の担当者になると思いますので。)
    • もし日本語の先生につながらない場合は、(校内の別の日本人従業員に電話を回される可能性もありますが、)いつなら連絡が取れるか確認して再度電話をするか、自分の名前(「○○校の△△です」のように学校関係者であることがわかるようにする)と電話番号、電話の要件(学校交流について)を伝えて、折り返し電話をしてほしいというメッセージを残してください。
  • 6月初旬から8月下旬にかけては基地内の学校が夏休み中の可能性がありますので、交流のリクエストもメールが届いたかどうかの確認も、その時期以外がいいでしょう。

最後に

せっかく国内に「アメリカ」があるのですから、日本の子どもたちの英語教育にぜひ基地内の学校との交流を検討してみてください。基地内の学校の生徒にとっても、日本語の勉強になるはずですし、双方の児童・生徒にとって、多文化理解を深めるいい機会になると思いますので。

なお、生徒の交流も大切だが、教師の交流にも興味があるという学校もあるかと思います。実は3ー4年ほど前、DoDEA太平洋地域の教育事務所では、外務省主導のもと沖縄の小学校の先生方を対象に、「外国語活動の指導に関する研修」を行っています。(私は初年度、講師として参加しました。)

現時点ではコロナ禍ということもあり、実施されていないようですが、こういった研修に関して興味のある方は外務省北米局に打診してみるのもいいかもしれません。

米軍基地内の学校の様子(おまけ)

私の後任がDoDEAの太平洋地域でのみ行われている「Host Nation Summer Program」について紹介しています。

通常時とは多少異なりますが、実際の基地内の小中学校の様子を見ることができます。

*「Host Nation Program」は米軍基地内の小中学生を対象とした「日本語・日本文化教育プログラム」です。

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