【ここが違うよ!日本とアメリカ】同じモノ・景色から連想するイメージは同じじゃない⁉(秋編) | まなまなライフ
サイト内の外部リンクには、リンク先でのサービスの利用や商品の購入により、当サイトに報酬が入る「アフィリエイト広告リンク」が含まれています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
PR

【ここが違うよ!日本とアメリカ】同じモノ・景色から連想するイメージは同じじゃない⁉(秋編)

日米文化比較

朝夕の冷え込みとともに紅葉の美しい季節がやってきました。できることならずっと眺めていたい彩り豊かな景色も、楽しめるのはあと1か月ほど。晩秋にもなると街中のあちらこちらに、人の手で、あるいは風に運ばれて落ち葉の山ができていきます。

そんな落ち葉の山を目にしたとき、みなさんは何を連想しますか?

スポンサーリンク

落ち葉

落ち葉かき

焚火と焼きいも

日本人の場合、かなりの確率で「落ち葉の山」→「落ち葉焚き」→「焼きいも」と連想するのではないでしょうか。

落ち葉の頃には日中の気温もかなり下がっているはずです。冷たい風にあおられ、子どもの頃に聞いた「たきび」を思い出す人もいるでしょう。移動販売の屋台やスーパーから甘い石焼きいもの匂いが流れているかもしれません。

さて、「落ち葉焚き」と言えば、今は屋外での焚火は基本的に禁止されています。けれど何にでも例外があるように、落ち葉や少量の剪定枝・草木は燃やしてもOKの自治体がほとんど(消防署への届け出は必須)です。ただ、いくらOKだからといって、特に街中では落ち葉焚きをする人も、そこで焼きいもをする人もほとんど見かけなくなったように思います。

日本人にとっては秋の風物詩とも言える「落ち葉」「焚火」「焼きいも」ですが、そう遠くない未来にはまったく別のものに取って代わられているかもしれません。

ところで例外中の例外だと思いますが、私の大学時代の知り合いは「落ち葉」から「偽札」を連想していました。その子によると、まずは昔話に出てくる「落ち葉を頭にのせていろんなものに化けるタヌキやキツネ」が思い浮かび、続いてそのタヌキやキツネが残りの葉っぱをお金に変えて村人をだますという話を思い出したからだそうです。

小遣い稼ぎ

アメリカ人が「落ち葉の山」から連想するのはずばり「子どもの小遣い稼ぎ」です。

アメリカでは10歳くらいから、子どもたちが自分のうちや近所の家の落ち葉搔きをしてちょっとしたお小遣いを手に入れます。これが春から夏にかけてなら芝刈り、冬なら雪かきになります。

最近はアメリカのドラマ・映画・アニメを簡単に視聴できるようなったので、意識して見れば、子どもが落ち葉搔きをしているシーンが意外にたくさん見つかると思います。U-NEXTでも古いものから最新のものまでいろいろ楽しめます!

*U-NEXTについて:本ページの情報は2023年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

また英字新聞を手に入れる機会があれば、漫画の題材に使われることも多いのでチェックしてみてください。

スポンサーリンク

満月

月に見えるもの

お月見とウサギ

お月見

日本には十五夜に月を眺めて楽しむ「お月見」の風習があります。

もともと十五夜は旧暦の8月15日にあたり、新暦だと毎年9月中旬から10月上旬の間に十五夜が訪れることになります。

お月見ではたいてい稲穂に見立てたススキが飾られ、お団子を備えます。これはこの風習が単に月の美しさを愛でるためだけでなく、稲の収穫を祝う行事でもあるからです。同時にたくさんの人が満月の中にはおもちをついているウサギがいるという話を耳にし、これが日本人の満月に対するイメージのもとになっています。

ところでこの月とウサギの組み合わせは、一見かわいらしい印象を与えますが、元になっている仏教説話はおよそかわいいとはかけ離れた、残酷とも思える月とウサギの関係についてのお話です。

「昔、あるところにウサギとキツネとサルがいました。ある日、おなかをすかせた老人に出会った3匹は、老人のために食べ物を探しに行きます。サルは木の実や果物を、キツネは魚を手に入れますが、ウサギはお腹の足しになるようなものを何も見つけることができません。悩んだ末にウサギは「私を食べてください」と火の中に飛び込んで自身を老人に捧げようとしますが、突然、弱っていた老人が神様の姿に変わり、他者を助けるためなら自己犠牲も厭わないウサギの姿を、みんなのお手本になるようにと月に映し出します。また慈悲深い者は食べるものにも困らないと伝えるために、月の昇ったウサギはいつもそこでおもちをついているのでした。」

元のお話ではウサギは火に飛び込んで焼け死んでしまいますが、下手をすると投身自殺を助長させかねないので、こちらのお話は日本語・日本文化の教師をしていた際にアメリカ人の子ども向けにアレンジしたバージョンです。

日本人なら、子どもでも「月」から「お月見」や「ウサギの餅つき」を連想する人が多いと思いますが、もしかすると、尊くはあっても残酷なオリジナルの話を知らないからこその連想なのかもしれません。

また、秋以外の季節に「月」から何を連想するか尋ねれば、「かぐや姫」と答える人も少なからずいることでしょう。

狂人と狼男

少なくとも私の周りにいるアメリカ人は、月の模様にはそれほど関心がないようです。こちらが満月のドアップ写真を見せて「何に見える?」と聞いて初めて、「強いて言えば人の顔かな」と言った人や「ワニに見える」と言った人がいるくらいです。

けれど遠景の満月の写真を見せて何を連想するかきいたときには、大半が「ウェアウルフ(狼男)」か「ルナティック(精神錯乱者・狂人)」と答えてくれました。いずれも非日常の不気味なイメージです。

実はここ数年ゾンビに主役の座を奪われていますが、欧米のホラー界と言えば、以前はヴァンパイアに次いで満月の夜に変身する狼男が流行りでした。特にそういったドラマや映画を見て育った世代の人には「満月=狼男」のイメージが根付いているのでしょう。

◇◆◇ハロウィーンも近いし、一昔前のホラー映画を見てみたい!◇◆◇
\トム・クルーズのヴァンパイア、最高に美しかったぁ~/

一方「満月が人を狂わせる」というのは、科学的に立証されたわけではありませんが、アメリカに限らずインド=ヨーロッパ語系の国で昔から根強く信じられている説です。これは、そもそも英語の「ルナティック」が

  • ラテン語で「月」を意味する「ルナ(ルーナ)」から派生した言葉である
  • 語源である「ルナ(ルーナ)=月」に元々「人を狂わせる」と言う意味があった

ことに起因しています。

要するに根拠があろうがなかろうが、アメリカ人にとって「月=精神錯乱者・狂人」はイメージというよりも言葉の定義に近いのでしょう。

菊の花

菊

紋章と仏花

日本の秋を代表する花の1つである菊は皇室の紋章であり、日本のパスポートにもデザインがあしらわれています。

パスポートの表紙には、その国の紋章を入れることが国際慣行となっていますが、我が国の場合、法制上、正式に決められた国章はありません。そのため、現行のパスポート表紙には伝統的に国を代表する花の一つである菊花を図案化しパスポートの紋章として使用してきています。なお、皇室の御紋章は菊花十六弁に複弁(弁と弁の間から先端が覗いている十六弁)を加えた「八重菊」ですが、現行のパスポートに付されている紋章には、このような複弁はなく、単一の一重菊となっております。

外務省『こんなとき、パスポートQ&A』ー「パスポートの表紙はどうして菊のマークなのですか?」

菊は奈良時代に、不老長寿の妙薬であり、高貴で縁起のいい花として、中国から伝わったと言われています。

けれど日本人のほとんどは、菊からポジティブなイメージよりもお葬式や仏花といったネガティブなイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。

高貴で縁起のいい花と仏花では一見正反対に思えますが、根本にあるのは「格式の高い花を敬意を表すためにお供えする」という考え方です。実際のところ、菊に不吉なものや不浄のものという意味合いはありませんが、使われる場面が死や喪と切り離せないせいで、どうしても日本人の菊に対するイメージは暗いものになりがちな気がします。

ちなみに菊が仏花として重宝されるのには、

  • 1年中栽培されていて、急なお葬式にもすぐに準備ができる
  • 切り花でも花持ちがよく、水だけで2-3週間は保つ
  • 穢れを払うと言われている

など、ほかにも理由があります。

尊敬?友情?幸福?

アメリカ人の書いた菊に関するブログ記事をまとめると、

  • 菊がアメリカに伝わったのは1890年代後半
  • 菊はアメリカでは11月の誕生花
  • 一般的には尊敬や名誉を意味するものと捉えられている
  • 花言葉から友情を表すものとも考えられている
  • 色によっては愛情(赤)・失恋(黄)・忠誠心(白)も意味する
  • 食用菊や防虫菊もある

となり、菊はあくまでもきれいな花の1つでしかなく、日本人が抱くような特別なイメージはないようです。

これは大昔に大学で知り合ったあるアメリカ人留学生(男性)の行動にも裏打ちされています。

ある日の午後遅く、留学生のダレン(仮名)さんが大きな花束を持って研究室に現れました。最近知り合った日本人の女子大生とこれから初めてのデートだと言います。あまりにも嬉しそうだったので、「Have fun!」とだけ言って送り出しましたが、実は気がかかりなことが1つ。ロマンチックなはずの花束がピンクの小菊でできていたのです。

お彼岸が近かったので、近くのスーパーで中菊や小菊が2-3本ずつ小分けで販売されているのは私も見て知っていましたが、どうやらダレンさんはそれをたくさん買って自分で新聞紙でくるんだようです。

ダレンさんとはその後しばらく会うことがなかったので、デートの結果がどうなったかは知りません。けれど恋愛に限らず、外国人との付き合いには言葉以上に文化の違いが大きく影響するんだなと実感させられた思い出の出来事です。

まとめ

外国の人との交流においては、言葉を理解するのと同じかそれ以上に、相手の国の文化を知ることが重要です。

今回の記事では「落ち葉」「満月」「菊」の3つの秋の風物詩に関する日本人とアメリカ人のイメージの違いについて紹介しましたが、近いうちにまた別のモノについて日本とアメリカの違いを紹介できればと思います。

タイトルとURLをコピーしました