【続編】トウモロコシのカメムシ駆除はスミチオン一択!正しい農薬の選び方・NG対策【写真あり】 | まなまなライフ
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【続編】トウモロコシのカメムシ駆除はスミチオン一択!正しい農薬の選び方・NG対策【写真あり】

トウモロコシのカメムシ対策アイキャッチ画像

野菜作りの素人であるがゆえに、今年はトウモロコシの害獣(カラス)・害虫(アワノメイガ)対策がすべて後手に回ってしまったけど、再対策のおかげでなんとか被害も最小限に抑えられたし、あと1週間もすればあま~いトウモロコシが収穫できそう!

と思って油断したすきに、今度はトウモロコシの実にカメムシがびっしり群がってる!

トウモロコシ栽培の最終戦、収穫を目の前にして突如現れた大量のカメムシ。せっかくここまで対策を施して大切に育ててきたのに、最後の最後に実をボロボロにされるのは本当に悔しいですよね。

もしかすると慌てて「トウモロコシ カメムシ 農薬」とネット検索し、手当たり次第に対策を調べている人もいらっしゃるのでは…。

そこで今回は、トウモロコシのカメムシ大量発生に直面した私が、ネットでの正しい登録情報の調べ方から新たに発生したカメムシ問題をねじ伏せた方法までを詳しく解説します。

この記事を読んでわかること
  • カメムシ駆除の最適解:作物と虫の両方に登録がある「スミチオン乳剤」一択!
  • 裏ワザの農薬「W使い」:アワノメイガのエース「プレバソン」との混用&ローテーション散布
  • よくある大NG:手元にあるからと「室内用の殺虫スプレー」を野菜に使う恐怖

さらに、収穫直前の「雨トラブル」にぶつかったときの、トウモロコシの生態(最後の1週間で急速に熟すリスク)に合わせた賢い対処法など、みなさんの疑問にQ&Aでお答えします。

今年こそカメムシの吸汁被害を完全にブロックして、みずみずしくて最高に甘いトウモロコシを収穫したい人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

カラス対策の黒テグス、アワノメイガ対策のプレバソンを詳しく解説した「前半戦」の記事はこちら!

  1. アワノメイガの次はカメムシ!?トウモロコシに大量発生する理由
    1. 理由①:実が膨らむ時期は、畑の中に「極上の甘いジュース」が現れた状態
    2. 理由②:アワノメイガ対策で「雄花をカットした」ことが引き金になることも
    3. 理由③:隣の田んぼ(イネ科)や周辺の野菜(マメ科)・雑草から大移動してくる
  2. 【結論】トウモロコシのカメムシ駆除に「スミチオン乳剤」一択な理由
    1. 作物と虫の両方に登録があるのはスミチオンだけ
    2. 【隠れたメリット】実はアワノメイガにも同時に効く!一石二鳥の殺虫力
  3. プレバソンとスミチオンの「W使い(ローテーション&混用)」が最強な理由
    1. ① 面倒なら一発解決!2つの薬を「混ぜて同時に撒く(混用)」
    2. より完璧を目指すなら!時期をずらす「ローテーション散布」
  4. 効果を最大にするスミチオン乳剤の正しい使い方
    1. ①「希釈倍数」と「収穫前日数」の絶対ルール
    2. ②カメムシを確実に仕留める「散布の時間帯」
    3. ③カメムシが隠れる「実のすき間」の奥まで濡らす
  5. 絶対にやめて!トウモロコシの害虫対策でやってはいけないNG行動
    1. 【大NG】室内のカメムシ用殺虫スプレーを野菜にかけるのは厳禁!
    2. 【効果✕】吊るすタイプの忌避剤(カメムシいや~よ等)も畑では無力!
  6. まとめ:アワノメイガもカラスもカメムシも完全防御して今度こそ収穫へ!
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アワノメイガの次はカメムシ!?トウモロコシに大量発生する理由

トウモロコシ栽培の最終盤(最後の1〜2週間)あたりで大量に現れる緑色のカメムシ。

いったいどこから湧き出てくるのでしょうか。

答えは、トウモロコシの実が熟していくプロセスとカメムシの習性に深く関係しています。

理由①:実が膨らむ時期は、畑の中に「極上の甘いジュース」が現れた状態

トウモロコシは、膨らみ始めるころになると、1粒1粒に「甘い糖分」や「水分」を急激に蓄えていきます。

カメムシは、植物に鋭いストローのような口(口針)を刺して、中の汁を吸う「吸汁害虫」です。

カメムシにとって、収穫直前のトウモロコシの実は、「最高に甘くてジューシーな極上のジュースが、ストローを刺すだけで飲めるドリンクバー」に他なりません。人間が食べて美味しいと感じる最高のタイミングを、カメムシたちも本能的に嗅ぎつけて集まってくるのです。

理由②:アワノメイガ対策で「雄花をカットした」ことが引き金になることも

前回の記事で、アワノメイガ対策に「虫を惹きつける原因になる雄花をカットする」というテクニックを紹介しましたが、カメムシ対策においてはこのアクションがマイナスに働く可能性があります。

カメムシはトウモロコシの「雄花(花粉)」も大好物です。

もし畑に雄花が残っていれば、カメムシはまずてっぺんの雄花に集まって花粉を食べます。けれど、アワノメイガ対策で雄花をカットしてしまうと、ターゲットが100%、一番守りたい「下にある実」へと集中してしまいます。

理由③:隣の田んぼ(イネ科)や周辺の野菜(マメ科)・雑草から大移動してくる

カメムシは基本的にイネ科やマメ科の植物の周辺に生息しています。特に家庭菜園の中にマメ科の野菜が植わっていたり、すぐ隣に水田がある環境は、カメムシにとってパラダイスそのものです。

トウモロコシも、実は同じ「イネ科」の植物です。

我が家のトウモロコシの実にびっしりついていた緑色のカメムシ。その正体は、稲やお米が大好物な「アオクサカメムシ」(またはツヤアオカメムシ)という種類です。

この緑色のカメムシたちは、トウモロコシを包んでいる一見固そうに見える緑色の皮の上からでも、中の実に向かってストロー(口針)を突き刺すことができます。

つい最近、近くで草刈りが行われませんでしたか。

日照りが続いて、田んぼが干からびたりしてませんか。

そばに植わっていた豆の収穫が終わり、株を片付けませんでしたか。

そんなふうに居場所がなくなったり、食事の質や量が落ちると、緑色のカメムシの大群が、より甘くてみずみずしい「トウモロコシ」を目指して一斉に大移動(大飛来)してきます。

周囲の環境(水田や畑)によって、突如として大群が空から降ってくるのが、トウモロコシ栽培の終盤にカメムシが大量発生する最大の盲点です。

カメムシを放置するとどうなる?

Q
トウモロコシに付いたカメムシをそのまま放っておくと、具体的にどんな実害がありますか?
A

カメムシに実の汁を吸われると、トウモロコシの粒がペシャンコに凹んでしまったり、茶色く変色して苦味が出たりします。さらに最悪な場合、吸われた傷口から菌が入り込んで実全体が腐ってしまうこともあります。

カラスやアワノメイガをせっかく防いでも、最後の1週間でカメムシに汁を吸い尽くされては、今までの苦労がすべて水の泡(作っても割に合わないコスパ最悪の野菜)に逆戻りです。

実の上で「交尾」を見つけたら超危険信号!

トウモロコシに群がるカメムシ

ただのドリンクバーだと思ったら、ハネムーンスイートにもなっていた…。

絶望的なことに、トウモロコシの実に群がっているカメムシをよく見ると、なんと堂々と交尾をしています!

カメムシが交尾を始めたということは、近いうちにトウモロコシの葉の裏や実の皮に、1回につき数十個の卵が産み付けられるという「大繁殖のカウントダウン」が始まった合図です。

農薬(スミチオン)はカメムシの成虫や幼虫には劇的に効きますが、カチカチの殻に守られた「卵」には効果がありません。

卵を産み付けられて孵化した幼虫の軍団に押しいジュースを吸い尽くされる前、成虫のうちに一刻も早く手を打つ必要があります。

でも、見えないところにもう卵を産み付けられた後だったら?

心配ありません。まさにスミチオン乳剤ならではの強力な対抗策があります。

スミチオンは、トウモロコシ栽培において「合計4回まで」使えるという大きな強みがあります。

もし散布のタイミングが悪く、産卵され、数日後にちびっこカメムシ(孵化したばかりの幼虫)がウジャウジャ出てきてしまったら、すぐにスミチオンを散布し直してください!

生まれたばかりの小さな幼虫は、成虫に比べて薬への抵抗力が弱いため、スミチオンを撒けば一網打尽にして全滅させることができます。

ただし、ここで絶対に忘れてはいけないのが「収穫までの残り日数チェック」です。

前述した通り、スミチオンが使えるのは「収穫の7日前まで」。「ちびっこ虫を見つけたから即散布!」と焦る前に、必ず「今日撒いても収穫日まで丸7日間以上あけられるか」を確認してください。

もし収穫まであと6日しかなくてスミチオンが使えない場合は、先ほどQ&Aで紹介した「不織布ネットなどの物理ガード」に切り替えて、実を守り抜きましょう。

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【結論】トウモロコシのカメムシ駆除に「スミチオン乳剤」一択な理由

アワノメイガの猛攻をせっかく乗り越えたと思ったら、今度はトウモロコシの実にびっしりと集まってくるカメムシたち…。この最悪なカメムシ大量発生を撃退する家庭菜園の救世主が「スミチオン乳剤」です。

カメムシ対策の超定番であるこの「スミチオン」。(『スミオチン』と勘違いしている人がいますが、正しくはスミチオンです!)なぜトウモロコシのカメムシ駆除にはこれ一択になってしまうのか、その明確な理由を説明します。

作物と虫の両方に登録があるのはスミチオンだけ

トウモロコシにカメムシがついたとき、まずはスマホやPCで「トウモロコシ カメムシ 対策」などと検索する人が多いのではないでしょうか。

そこで良さそうな農薬名が見つかったら、購入に走る前に、ぜひ『トウモロコシ カメムシ [見つけた農薬名]』で再検索してみてください。実際に製品のパッケージ裏を見る前に、ネット上でその農薬が本当に使用可かどうかの確認がすべて取れます。

野菜作りの素人だと知らない人も多いと思いますが、農薬の登録情報を調べる際、絶対に間違えてはいけない法律上のルールがあります。

農薬の適用データに「未成熟とうもろこし(作物名)」と「カメムシ類(害虫名)」の2つが、両方ともきちんと記載されているかどうかです。日本の法律(農薬取締法)では、この両方の登録が揃っていない農薬を野菜(トウモロコシに限らずすべての野菜)に使うことを厳しく禁止しています。

ネットの口コミや知恵袋などで「カメムシに効く」と紹介されている有名なスプレー剤だろうと、再検索して出てきた公式データに「未成熟とうもろこし」の文字がなければ、本来その薬はトウモロコシに撒くべきではありません。

つまり、トウモロコシのカメムシ対策をネットで検索し、さらに再検索で

  1. 作物名に「未成熟とうもろこし」の記載がある
  2. 適用害虫に「カメムシ類」の記載がある

という2つの条件を完全にクリアし、安全性を確認したうえで、迷わず買える唯一の農薬が「スミチオン乳剤」なのです。

検索で見つけた農薬をすぐに購入する前に、まずはネットで「作物×虫」の両方に登録があることをしっかり確認する癖をつけておきましょう。

【隠れたメリット】実はアワノメイガにも同時に効く!一石二鳥の殺虫力

トウモロコシにつくカメムシ対策は、登録上の理由からスミチオン乳剤一択になりますが、実はこの農薬には家庭菜園ユーザーにとって嬉しすぎる強力なメリットがあります。

それは、カメムシだけでなく「アワノメイガ」にも同時にバッチリ効く(もちろん登録アリ)という点です。

カメムシを退治する目的でスミチオンを散布すれば、そのとき同時に潜んでいるアワノメイガの生き残りや、新たに飛来した幼虫も一緒に一網打尽にできます。まさに一石二鳥の圧倒的な防除力を発揮してくれるがスミチオンなのです。

プレバソンとスミチオンの「W使い(ローテーション&混用)」が最強な理由

アワノメイガに劇的な効果がある「プレバソン」と、カメムシ&アワノメイガに効く「スミチオン」。この2つの農薬は、同じトウモロコシに対して、ただ時期をずらして使う(ローテーション)だけでなく、状況に合わせて「混ぜて同時に使う」こともできる最強のコンビです。

そこで、手間を減らしたい人と、より完璧な防除を目指したい人、それぞれに合わせた2つの「W使い」テクニックを紹介します。

① 面倒なら一発解決!2つの薬を「混ぜて同時に撒く(混用)」

「農薬を何回も撒くのは面倒くさい!」という方に朗報です。実は、プレバソンフロアブル5とスミチオン乳剤は、同じ噴霧器の中で混ぜて、1回で同時に散布することが可能です。

FMCジャパンの公式「プレバソンフロアブル5 混用事例集」でも、プレバソンとスミチオンの組み合わせは「化学変化や薬害を起こさず、問題なく混ぜて使える(○)」と実証されています。

実が膨らんでカメムシが大量発生し、同時にアワノメイガの生き残りも心配なタイミングなら、この2つを混ぜて一発散布するのが最も手っ取り早く、確実な解決策になります。

混ぜて使うときの正しい順番(重要)

水和剤やフロアブル剤(プレバソン)と、乳剤(スミチオン)を混ぜる時は、混ぜる順番が法律や物理的な安定性の上で決まっています。

  1. 容器に水をためる
  2. 先に「プレバソンフロアブル5」を入れてよくかき混ぜる
  3. 後から「スミチオン乳剤」を入れてさらによくかき混ぜる

この順番(フロアブル ➔ 乳剤)を守ることで、薬がダマにならずに100%の効果を発揮してくれます。

より完璧を目指すなら!時期をずらす「ローテーション散布」

1回で終わらせる混用(ミックス)に対して、「収穫当日まで、1日も隙を作らずにトウモロコシを守り抜きたい」という場合は、時期をずらして交互に使うローテーション散布が最も効果的です。

あえて別々に使い分けるのには、以下の2つの大きなメリットがあります。

① 農薬の効かない「抵抗性」を作らせない

同じ農薬ばかり何度も繰り返し使っていると、害虫にその薬への耐性ができてしまい、だんだん薬が効かなくなる「薬剤抵抗性」問題が起こるリスクが高まります。

プレバソンとスミチオンは、虫を退治する仕組み(成分の系統)がまったく異なる農薬です。

この2つを交互、あるいは時期をずらして「W使い」すれば、アワノメイガに抵抗性を持たせる隙を与えず、常に100%の殺虫効果をキープし続けることが可能になります。

② 収穫までのタイムリミットを考慮した「完璧な使い分け」

2つの農薬は、法律で決められている「収穫の何日前まで使えるか」というルールが異なります。この特性を活かした使い分けがこちらです。

  • プレバソンフロアブル5:収穫の「前日まで」使用可能(合計2回まで)
  • スミチオン乳剤:収穫の「7日前まで」使用可能(合計4回まで)

スミチオンは収穫の1週間前(7日前)までしか使えないため、まずは実が大きくなってカメムシが発生し始める「収穫の2〜3週間前」のタイミングにスミチオンを散布してカメムシとアワノメイガをまとめて叩きます。

そして、スミチオンが使えなくなる「収穫直前の1週間(7日前〜前日)」のラストスパート期間に、2回目のプレバソンをダメ押しで散布します。

この時間差のW使い(ローテーション)を組み立てることで、収穫当日までトウモロコシを完全無欠のバリアで守り抜くことができます。

効果を最大にするスミチオン乳剤の正しい使い方

スミチオン乳剤と撒いた後のトウモロコシ

ネットで安全登録を確認してスミチオン乳剤(スミチオン)を手に入れたら、いよいよ散布です。

スミチオンはただ薄めて適当に撒くだけでは、カメムシに対して十分な効果を発揮できません。効果は最大に、ただし安全に収穫するための正しい使い方のポイントを3つ紹介します。

①「希釈倍数」と「収穫前日数」の絶対ルール

スミチオン乳剤をトウモロコシ(未成熟とうもろこし)に使う際の、法律で定められた安全基準は

  • 薄める倍数1000倍(水1リットルに対してスミチオン1ミリリットル)
  • 使用時期収穫7日前まで
  • 使用回数合計4回以内

特に重要なのが「収穫7日前まで」というルールです。

先ほど紹介したプレバソン(収穫前日までOK)とは違い、スミチオンは収穫直前の1週間は絶対に撒くことができません。このタイムリミットを必ず逆算してスケジュールを組んでください。

雨でスケジュールがズレそうなときは?

Q
受粉からの日数を逆算すると収穫まであと7日ギリギリのタイミングですが、今日はあいにくの雨でスミチオンが撒けません。まだ実(身)に色もついていません。収穫する日を予定より先延ばしにして、明日(晴れの予定)に薬を撒いても大丈夫ですか?
A

いいえ、トウモロコシ栽培において「スミチオンを撒くために収穫日を遅らせる」のは避けるべきです。まだ実が白く見えても、最後の1週間で急速に熟すため、タイミングを逃すと糖分がでんぷんに変わって甘みが減り、実がガチガチに硬くなってしまいます。

スミチオン乳剤のルールは「収穫の7日前まで」です。もし明日(収穫まで残り6日)の時点でスミチオンを撒いてしまうと、そこから無理やり7日間あける必要があり、「収穫遅れ(過熟)」の美味しくないトウモロコシができてしまいます。

では、雨のせいで残り7日のタイミングを逃してしまったらどうすればいいのでしょうか?

答えは「アワノメイガ」と「カメムシ」のどちらの対策を最優先にしたいかによって異なります。

  • 解決策A:カメムシ対策を最優先にする場合
    家庭菜園ならではの「物理ガード(排水口ネットやキッチンの不織布ゴミ袋)」をトウモロコシの実(雌穂)に1つずつ被せるワザに切り替えます。
    実の先端からお尻までネットですっぽり包み、カメムシが外側から実の皮に口(口針)を刺せないようにガードします。手作業なので株数が多いと大変ですが、農薬の安全期間を気にすることなく、収穫直前のカメムシの吸汁被害を防ぐことができます。
  • 解決策B:アワノメイガ対策を最優先にする場合
    カメムシにも効くスミチオンを諦めて、収穫前日まで使用可能な「プレバソンフロアブル5」に切り替えます。プレバソンはカメムシには効きませんが、収穫直前の1週間でアワノメイガが実の奥深くに侵入してくる致命傷は完全にブロックできます。

トウモロコシは「美味しく食べられる適期が3日しかない」と言われるほど、収穫タイミングが命の野菜です。農薬のルールのために収穫日を後ろにズラすのではなく、「収穫日に合わせて、他の農薬(プレバソン)に切り替えるか、不織布ネットなどの物理ガードに切り替える」という柔軟な技をぜひ覚えておいてください。

②カメムシを確実に仕留める「散布の時間帯」

カメムシを効率よく退治するためには、散布する「時間帯」が重要です。狙い目は「朝一番(早朝)」または「夕方」

カメムシは、気温が高い日中は活発に飛び回ります。なので、昼間に農薬を撒いても、気配を察知してブーンと飛んで逃げてしまうため、せっかくの薬が命中しません。

逆に、気温が低い「早朝」や「夕方」は、カメムシの動きが鈍くなり、トウモロコシの実にじっと止まっています。この動きが止まっている時間帯を狙って散布することで、薬を確実にカメムシに浴びせ、一網打尽にすることができます。

③カメムシが隠れる「実のすき間」の奥まで濡らす

スミチオン乳剤は、カメムシの体に薬液が直接かかる(接触する)ことで強い効果を発揮します。

カメムシはトウモロコシの皮のすき間や実の付け根など、人間の目から見えにくい狭い奥に潜り込んでいることが多いので、上から薬液をサッと一通りかけるだけでは、カメムシの体に薬が届きません。

「実のまわり・皮のすき間・葉の裏側」を狙って、滴り落ちるくらいしっかりと濡らすように散布するのが、一匹残らず全滅させる最大のコツです。

絶対にやめて!トウモロコシの害虫対策でやってはいけないNG行動

トウモロコシの実にカメムシがびっしり群がっているのを見れば、誰でもパニックになりますよね。

「今すぐ一匹残らず全滅させたい!」と殺気立つ気持ちは痛いほど分かりますが、家庭菜園の害虫対策において、絶対にやってはいけない最大のNG行動があります。

【大NG】室内のカメムシ用殺虫スプレーを野菜にかけるのは厳禁!

それは、手元に農薬がないからといって、家の中にある「フマキラー凍殺ジェット」や「ムシクリン カメムシ用エアゾール」「カメムシコロリジェット」などの室内用殺虫スプレーをトウモロコシの実や株に吹きかけることです。

\家の中に現れたカメムシを安全に退治したい!屋内向けの駆除法はこちら/

上記の記事で紹介しているような屋内用の殺虫スプレーは、あくまで「室内の壁や床、網戸」に吹きかけることを前提に作られています。

これを人間が食べるトウモロコシに直接かける行為は、法律(農薬取締法)に違反するだけでなく、あなたや家族の健康を脅かす非常に危険な行為です。

屋内仕様の殺虫スプレーを絶対に野菜には使ってはいけない致命的な理由が2つあります。

①口に入ったときの「安全性」が一切検証されていない

家庭用の殺虫スプレーは、人間が食べる野菜に付着したときに、成分がどれくらい残り、食べても本当に安全なのかという検証は一切されていません。洗って落ちるレベルのものではないため、絶対に口に入る可能性のある作物には吹きかけないでください。

②薬害でトウモロコシの株自体が枯れてしまう

室内用のスプレーには、殺虫成分を勢いよく噴射するために「ガス(有機溶媒など)」が含まれています。これを植物の葉や実に間近で強く吹きかけると、冷気や溶剤のせいで植物の組織が破壊され、「薬害」を起こしてトウモロコシ自体が真っ黒に焼けたように枯れてしまうのです。

焦らずに「正しく登録された農薬」を味方にしよう

カメムシを見つけてどんなに不快でも、手元に家庭用スプレーしかないならグッと堪えてください。

「口に入れる野菜を作る」という家庭菜園だからこそ、安全ルールの守られた農薬選びが一番の近道であり、コスパ良く美味しいトウモロコシを収穫するための「絶対的な正解」です。

【効果✕】吊るすタイプの忌避剤(カメムシいや~よ等)も畑では無力!

室内用スプレーがダメなら、「ベランダや洗濯物干しに吊るして使う『カメムシいや~よ』なら、トウモロコシの株にぶら下げて使えるのでは?」と思う人がいるかもしれません。

天然成分で作られているので、野菜に吊るすこと自体は問題ありませんが、結論から言うと、屋外の畑ではほとんど効果が期待できません(✕)。

畑で効果が出ない2つの落とし穴

①風でニオイ成分がすべて吹き飛んでしまう

こういった商品は、唐辛子やハーブ等の強烈な「ニオイ」でカメムシを遠ざける仕組みになっています。

ベランダなどの狭い空間なら効果が期待できるかもしれませんが、四方が開けた屋外の畑では、風が吹くたびにニオイ成分がすべて空気中に拡散してしまい、カメムシを追い払うだけのニオイのバリアが作れません。

②雨が降ると一巻の終わり

この商品は不織布の袋タイプなので、雨に濡れると中の成分が急速に溶け出してしまいます。

常に雨ざらしの畑では、本来「2ヶ月」持つはずの寿命も、1回の雨で終わりです。

カメムシにとって収穫直前の我が家のトウモロコシ(極上のドリンクバー)は、嫌なニオイを我慢してでも飲みたい最高のごちそうです。

吊るすだけの対策にお金をかけるくらいなら、「スミチオン乳剤」を1本買ったほうが結果的には一番安上がりで確実な解決策になります。

コーヒーかすの再利用はエコで効果的?

Q
ネット検索をしたとき、「コーヒーかすを不織布で包んで吊るす」方法を試している人がいました。コーヒーかすならお金もかからないし、SDGsにも貢献できるのではないですか?
A

コーヒーかすを使う方法にも、「カメムシいや~よ」同様、屋外で使うことのデメリットがあります。
加えて、カメムシの中には、コーヒーの香りを好んで集まってくる種類も存在します。良かれと思って吊るしたコーヒーかすが、周辺のカメムシに畑の場所を教える「集客看板」になってしまうリスクを考えると、個人的にはおすすめしません。

まとめ:アワノメイガもカラスもカメムシも完全防御して今度こそ収穫へ!

今回は、トウモロコシ栽培の後半戦で大発生する「カメムシ」の撃退法について、唯一無二のスミチオン乳剤の効果とプレバソンとのW使いのテクニックを紹介しました。

ぜひネット検索での事前登録確認を味方につけて、安心・安全なスミチオン防除を試してみてくださいね。

トウモロコシをカラスとアワノメイガから守り抜いた「前半戦」の完全攻略記事はこちら!

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