ゆでたそばが大量に余ってしまった…。
捨てるなんてありえないけど、そのまま食べるのは…。
今回の記事では、地元出雲の名産品である「そば」のアレンジレシピを2つ紹介します。
ただ、内容はおやつのレシピを探している人向けではなく、ちょっとした笑いを必要としている人向けです。
出雲人とそば
日本の三大そばと言えば、
- 「わんこそば」
- 「戸隠そば」
そして何と言っても「出雲そば」でしょう。
中でも3段重ねの丸くて赤い器に入れた「割子そば」が有名で、レストランや専門店では甘めのつゆに定番のもみじおろし、刻みのり、あさつきといった薬味がついてきます。
基本の食べ方は、つけ麺ではなく、ぶっかけ。
まず1番上の段の器につゆと薬味を1種類入れます。そしてその段を食べ終わったら、残ったつゆや薬味を2段目に移します。2段目を食べ終わったら、残ったつゆや薬味をさらに3段目に移して食べます。このとき、段ごとに新たな薬味を追加すれば、1度で3度どころか何度でも味変が楽しめます。
出雲では会席料理に、たいていこの割子そばが1段分ついてきます。
観光地には専門店があり、レストランでも必ずメニューにそばがあります。
スーパーでは1年中、うどんや中華麺と並んで袋入りのゆでそばが売られています。
要するに、出雲人にとって、そばというのはあって当たり前のような存在なのでしょう。
余った茹でそば
ところで、生粋の出雲人であるにもかかわらず、私はそばが苦手です。
風味は好きなんですが、麺になると、子供のころに食べた、父親の打ったまずいそばの記憶がよみがえって、箸をつけようという気になれません。ましてや、ゆでてから数時間後の、すっかりのびたそばなら、なおさらです。
なので、うちではそば好きの親せき用か、年越しに母が食べる分しか、そばを買いません。
実際、今回うちに大量のゆでそばがあったのは、もったいないばあさんの母が外食先から「食べきれなかったから」とお持ち帰りしたからです。(刻みのり、あさつき、もみじおろし付き)
ただし、持ち帰ったものの、本人もそのままだと食べる気がしなかったようで、翌朝食卓を見ると、ゆでそばをアレンジしたおやつが置かれていました。
アレンジおやつのレシピ
レシピ1:そば好きな母バージョン
材料(10㎝大のもの6-8枚分):
- のびたそば 150gくらい
- そばの薬味(刻みのり、あさつき、もみじおろし)少々
- 小口切りにしたわけぎ ひとつかみ
- ホットケーキミックス 200g
- たまご 1個
- 牛乳 100-200㏄
- りんご煮 お茶碗1杯分くらい
- 赤ワインとハニーマスタードのソース 1袋(ステーキ用のポークについていたもの)
作り方:
- ボウルにすべての材料を入れて、そばがぐちゃぐちゃになるまでよく混ぜる。
- フライパンにオイルをひき、お玉1杯分ずつホットケーキを焼くように焼く。
出来上がり:
見た目はパンケーキとお好み焼きを足したような感じで、味はほんのり甘さを感じるそばの香りのついたネギのチヂミのようでした。
母曰く「その辺に余ってたものを全部入れてみたわ。」
アレンジレシピ2:そばの苦手な娘バージョン
母バージョンのおやつがあまりにも微妙な代物だったので、つい対抗意識を燃やして、私バージョンも作ってみました。
材料(10㎝大のもの8枚分):分量は計ったわけではなく、確かこのくらいだったと思うという量です。
- ゆでそば 150g
- ホットケーキミックス 40g
- 牛乳 150cc
- さとう 大さじ3
- たまご 1個
- 自家製カスタード どんぶり1杯分くらい
- りんご煮 お茶碗1杯分くらい
作り方:
- ゆでそば・牛乳・さとう・たまごをブレンダーに入れて、そばの形がなくなるまでよく混ぜる。
- ボウルに1とホットケーキミックスを入れ、よく混ぜる。
- フライパンにオイルをひき、お玉1杯分ずつホットケーキを焼くように焼く。
- 焼いている間にレンチンでカスタードを作る。
- 小さく刻んだりんご煮を出来上がったカスタードに混ぜる。
- りんご入りカスタードを冷めた生地に挟む。
出来上がり:
見た目はワッフル。味は甘さ控え目で、そばの風味はほとんど感じられませんでした。
勝負の行方
私は母の作った微妙なおやつを1枚分食べましたが、意固地な母は、「糖尿病だから、甘いものはちょっと」と言って、私の作ったワッフルもどきを1つも食べませんでした。
食べ物を無駄にしないという観点からすると、
- 冷蔵庫に大量にストックされていたわけぎ
- 傷みかけていた大量のりんご(もらいもの)で作ったりんご煮
- 使わずに置いてあったポークステーキ用の調味料
を使った母の勝ちです。
けれど、ほとんどの人がおやつとして食べたいのは私が作ったほうだと思うので、今回のアレンジおやつ対決は引き分けとさせていただきます。