人は落ち込んでいるときや憂鬱な気分のとき、悲嘆に暮れているときなど、いつの間にかうつむいたりじっとうずくまったりしています。
そんなネガティブな状態を有効利用して、ポジティブな結果を手に入れませんか。
見ているようで気づかないもの
突然ですが、質問です。
テレビで見た人でも、実生活の中で見た人でも構いません。半日以内に見た人で、今現在は自分の近くにいない人を誰かひとり選んでください。もし今パッと頭に浮かんだ人がいたら、その人が最適です。
その人はどんな格好をしていましたか。
結婚指輪を含め、アクセサリーはつけていましたか。つけていたとして、それはどんな形や色でしたか。
次に、スーパーの店員や銀行の窓口係、近隣の工事現場で働く作業員といった日頃よく目にしている人たちを思い浮かべてみてください。
その人たちの制服を再現することはできますか。
おそらく思い出そうとする相手がどんな人だろうと、全体的なイメージがつかめるくらいで、細部までは覚えていないのではないでしょうか。
私たちは普段実に多くのものを目にしていますが、見たものすべてを認識しているわけではありません。
むしろ、見たのにそこにあることに気づかなかったもののほうが多いかもしれません。
気づかなかったものに気づくには
目にしたはずなのに覚えていない、または気に留まらなかったのは、見たのが一瞬だったからです。
または視界の中の他の何かに意識が集中していたか、目に映るもの以外に意識が飛んでいたからでしょう。
要するに、何かに気づくには、自分の動きを止め、見ようという意図をもってその対象をじっくりと観察する必要があります。
落ち込んでいるとき、憂鬱な気分のとき、悲嘆に暮れているときは、たくさんの人が自分の内側に引きこもり、動きが緩慢になったり、止まってしまいがちになります。
そんな状態のときこそ、実は悩みを忘れ、これまで気づかなかったものに気づくチャンスです。
「何これ⁉」探し
基本的に「何これ⁉」探しに必要なのは、スマホだけです。
やり方は超簡単。
- 海でも山でも川でも、空き地でも草むらでも公園でも、何なら自分のうちの庭でもいいので、とにかく戸外の自然に触れられる場所に行きます。
- 1か所にしゃがみこみ、自分の周りをじっと観察します。
- できれば表面を手でかき分けて、奥に何があるか確かめます。
- これまで目にしたことがないもの、興味をひかれたものがあれば、スマホで写真を撮ります。
- 対象がはっきりと大きく映るようにします。
- その区画を十分に観察し終えたら、次の区画に移動します。
- ステップ2~4を好きなだけ繰り返します。
- アクティビティの時間は長くても短くてもOK。
- (アクティビティ中または後)自分が写真に撮ったものが何かわからないときは、無料のWi-Fiが使用できる場所でネット検索します。
- Googleレンズなら撮った写真をそのままアップロードして調べることができます。
- 写真に撮ったものが何かわかってもわからなくても、SNSに投稿します。
*自然のものに直接触れるのが心配な人は、軍手などを用意しましょう。
*見つけたものや場所によっては、掘り起こしたり、採集して持ち帰ると法律に反するものがあります。
*季節にもよりますが、けがや虫刺され、かぶれ等を避けられる服装にしましょう。
見つかる可能性があるもの
「何これ⁉」の中には、希少価値が高いものがあるかもしれません。
- 未確認種・新種:これまで誰も見つけたことがない生物
- モトナリヒメコバネナガハネカクシは、アンガールズの山根さんがテレビ番組「元就。」の企画で、発見しました。
- 新種なら、学名に自分の名前を入れることもできます。
- 日本の未確認生物(UMA)で有名なのが、カッパやツチノコ。
- 絶滅危惧種・天然記念物:環境の変化や乱獲などにより、絶滅してしまう恐れがあるため、保護する必要がある生物
- 突然変異種:遺伝子の構成が変化したことで色や形などがオリジナルと異なる生物
- 四つ葉のクローバー、アルビノなどが有名。
- 外来種:人間の活動によって、本来存在しないはずの地域へ持ち込まれた生物
- テレビ番組番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」では、主に淡水の中や水際にすむ生物が駆除の対象になっていました。
- 化石・遺物:昔の生物や古い時代の品々がが地の中に埋もれて保存されたもの
- うちの近所のおじさんで、何気なく裏山を掘っていたら勾玉が出てきたので、慌てて埋めたという人がいました。というのも、①遺物(出土品)は基本的に国の所有物と見なされる、②出土品を報告することで、所有地を発掘調査される可能性がある、ためです。(参考:文化庁「第1章 出土品の取扱いに関する基本的な考え方」)
- 鉱物:天然の無機結晶物質
- メノウや水晶などの原石が鉱山や川岸で発見されています。
そのほか、私が見つけたものの中には、
- 貴金属:公園など街中で14Kの指輪や宝石のついたピアスやブレスレット
- お金:たいていは小銭ですが、小学生の時、倉庫の横の地面で折りたたまれた1万円札(2枚)を見つけて警察に届けたことがあります
- 貝殻・流木・シーグラス(砂浜)や木の実(里山)など:クラフトの材料に使えます
があります。
いずれも発見者に金銭や名声をもたらしてくれる可能性があります。
私の発見
この秋見つけた珍しいものたち:
見つけたものを使って:
*見つけた木の実等は、煮沸・乾燥後クラフトの材料用に「まなまなCraft」で販売もしています。
ほかにも多数の写真を「GALLARY(Download)」内に展示しています。
最後に
暗闇の中でじっとうずくまっているような気分のときは、思い切って外に出てみましょう。
「何これ⁉」探しなら、エネルギー不足の心や身体に余計な負担をかけることなく、頭の中に渦巻くネガティブな思いから気をそらしてくれます。
希少価値の高いものを見つけ、SNSに写真を投稿すれば、金銭的に潤ったり、意外な人との間につながりができるかもしれません。
この記事を読んでくださったみなさんが、ポジティブな気分になれるよう祈っています。