WordPressでイラストや写真などの素材サイトを運営しているみなさん、無料ダウンロードに「Simple Download Monitor(SDM)」を利用していませんか。
そして、アドセンスをやっている人なら、SDMに備わっている「Adsense/Ad Insertion(広告挿入機能)」をオンにしている人も多いのではないでしょうか。
けれど、「毎日数十から数百もの画像がダウンロードされているのに、アドセンスのレポートにはまったく売上が反映されていない…」「もしかして広告が表示されていないとか…」と悩んでいませんか。
実は、SDMのダウンロードの仕組みには、アドセンス広告の発動を無効にしてしまう2つの「落とし穴」が隠れています。
せっかくダウンロード数が多くても、ある1つの設定を間違うと、広告挿入機能を使って入れたはずのディスプレイ広告は表示されませんし、そもそもダウンロードボタンをクリック(タップ)しても、ページ遷移に伴う全画面広告(自動広告)はまったく発動しません。
けれど、だからといって、SDMの利用もアドセンスの収益も諦める必要はありません。
この記事では、SDMでアドセンス広告が出ない2つの原因を紐解きながら、固定ページと簡単なコード追加(2ステップ)だけで、ダウンロード時にアドセンスの全画面広告を確実に発動させる「ディスプレイ広告付き中間ページ」の作り方を説明します。
売上の機会損失をゼロにして、あなたの素材サイトの収益を爆発的に向上させましょう。
SDMとアドセンスの仕組み
Simple Download Monitor(SDM)には、ダウンロードリンクの近くに広告を配置できる「Adsense/Ad Insertion」という便利な機能が、無料版でもAdvanced Setting内にデフォルトで用意されています。
けれど、当サイトではこの機能をオンにしていたにもかかわらず、ダウンロードによるアドセンス収益がゼロとしか思えない状態が長らく続いていました。アドセンスのコードは間違っていないはずなのに、いったい何が問題なのでしょうか。
その理由は、SDMの設定と仕様に潜む「2つの落とし穴」にありました。
アドセンス・広告挿入の方法
まず、SDMで広告を表示させるための基本設定をおさらいしておきましょう。
1.WordPressの管理画面から[Downloads] >[Settings]と進む。

2.上部の3つのタブの中から真ん中の[Advanced Settings]を選択。

3.[Adsense/Ad Insertion]までスクロールし、中央のボックス内にアドセンスの広告(ディスプレイ広告など)のコードを貼り付けたのち、[変更を保存]をクリック(タップ)。

これだけで、基本的には「ダウンロードボタンの近くに広告が出るはず」です。けれど、当サイトでは広告が現れる気配なし…。
しかも、有名な素材サイトなどでダウンロードボタンと連動して現れる自動広告(全画面広告)も一向に出てきません。
アドセンス広告が発動しなかった原因
原因を探ってみたところ、SDMのダウンロードの設定と仕組みの中に落とし穴が隠れていました。
原因1:fancy=”0″だったため、ディスプレイ広告の入るスペースがなかった
SDMの広告挿入機能で広告コードを貼り付けていても、ダウンロードボタン用のテンプレート(ショートコード)に「fancy=”0″」を選んでしまうと、広告は絶対に表示されません。
そもそも「fancy=”0″」は、最もシンプルなテキストリンクやボタンだけをそのまま出力する設定になっています。そのため、プラグイン側が「広告を挿入するためのHTMLコード(表示スペース)」自体をページ内に生成することができません。
つまり、広告を出すには、ダウンロードボタンのテンプレート(ショートコード)を選ぶ際、「fancy=”1″」を選ぶ必要があるわけです。
原因2:ダウンロードは画面遷移と見なされず、自動広告発動のトリガーにならない
「ディスプレイ広告が出なくても、アドセンスの自動広告(全画面広告)が出ればいいか」と高をくくっていたら、ここにもう1つ落とし穴がありました。
Googleアドセンスの全画面広告は、「ユーザーがページを移動した瞬間」をトリガーにして発動する仕組みになっています。
一方、SDMのダウンロードボタンは、クリック(タップ)によってその場でファイルのダウンロードが始まり、ページが別のURLに切り替わる(画面遷移する)ことがありません。
要するに、画面遷移を伴わないSDMのダウンロードボタンのクリック(タップ)は、全画面広告が呼び出すトリガーになりえないのです。
アドセンスの自動広告(全画面広告)を発動させる秘策
ディスプレイ広告を出すにはSDMのダウンロードボタン用のテンプレート(ショートコード)を「fancy=”1″」にする必要があります。けれど、すでに大量の画像を「fancy=”0″」で公開してしまっている場合、すべての過去記事のショートコードを一つずつ換えていくのは現実的ではありません。
また、仮にショートコードを換えてディスプレイ広告が出たとしても、画面遷移しない仕様である以上、大手の素材サイトのような「全画面広告(自動広告)」のトリガーを引くことは不可能です。
そこで、SDMの仕様には一切手を加えず、
- ダウンロードボタンを押した後に「ページ遷移用に中間ページ(準備ページ)」を挟んでアドセンスの全画面広告を強制的に発動させる
- その中間ページに、本来出てくるはずだったディスプレイ広告を入れる
ことで、収益を倍増させることにします。
ダウンロードボタンのクリックから最終的にダウンロードが完了するまでの流れは、以下のようになります。
素材記事のダウンロードボタン
↓ (クリック/タップ)
アドセンス自動広告(全画面)発動
↓
「ダウンロードの準備をしています」という中間ページ(別タブ)への移動 + ディスプレイ広告表示
↓ (「画像をダウンロードする」ボタンをクリック/タップ)
自動的にダウンロード開始
複雑そうに思われるかもしれませんが、この仕組みは「固定ページの作成」と「functions.phpへのコード追加」のわずか2ステップだけで実装可能です。
ステップ1:固定ページで中間ページを作成
1.まずユーザーが一時的に着地する中間ページを固定ページで新規作成します。
タイトル:「ダウンロードの準備中」など
スラッグ:「final-btn-page」など
固定ページの本文:200字以上
Googleアドセンスのポリシー違反(コンテンツの薄いページでの広告表示)にならないよう、中間ページには必ず200文字以上のテキストを記述してください。
ご利用ありがとうございます。ただいまダウンロードの準備をしています。
当サイトの素材は、個人・商用問わず無料でご利用いただけますが、ご利用の際には必ず免責事項をご一読ください。
データの加工やWebサイト、印刷物への使用は自由です。
ただし、素材の二次配布や転売、公序良俗に反するサイトでのご利用は固くお断りしております。
免責事項をご確認いただけましたら、下の「画像をダウンロードする」ボタンを押してください。
*記述内容は各サイトの利用規約等の内容に合わせて変更してください。
*免責事項には内部リンクを貼り、別タブで開くように設定します。(免責事項のページへの移動で、全画面広告が発動します。)
2.アドセンスのディスプレイ広告設置
続いて、本文の上、または下に、ディスプレイ広告のコードを貼り付けます。(確実にインプレッションとクリックを狙います。)
3.最終的な画像ダウンロードボタンの設置(HTMLコード)
次に、編集画面でカスタムHTMLブロックを追加し、以下のコード(テキスト+ボタン)を貼り付けます。
その際、コードの下から5行目、[https://xxxxxxxxxx.com]部分を自分のサイトのURLに置き換えます。
<div style="text-align: center; margin: 40px 0; font-family: sans-serif;">
<p style="font-size: 18px; font-weight: bold; margin-bottom: 20px;">画像の準備が完了しました!</p>
<p style="margin-bottom: 30px;">準備ができました。以下のボタンをクリックすると自動で画像がダウンロードされます。 </p>
<p>
<a id="real-download-btn" href="#" style="display: inline-block; padding: 16px 40px; background-color: #ff4500; color: #fff; text-decoration: none; border-radius: 30px; font-weight: bold; font-size: 18px; box-shadow: 0 4px 15px rgba(255,69,0,0.3);">
📥 画像をダウンロードする
</a>
</p>
</div>
<script>
window.addEventListener('DOMContentLoaded', () => {
const urlParams = new URLSearchParams(window.location.search);
const fileId = urlParams.get('file_id');
if (fileId) {
// プラグイン本来の100%安全な直リンクURLをボタンにセットします
const btn = document.getElementById('real-download-btn');
btn.href = 'https://xxxxxxxxxx.com/?sdm_process_download=1&download_id=' + fileId + '&skip_bridge=yes';
}
});
</script>
見た目はこんな感じです。

*ディスプレイ広告に似たようなボタンが出てくることがあるので、ユーザーを混乱させないように、当サイトではコードを濃いオレンジ枠で囲んでいます。
4.「インデックス登録しない」で公開
中間ページは検索エンジンにインデックス(登録)される必要がないので、SEOの設定で「noindex」にチェックを入れます。(抜粋も必要ありません。)
そして、設定が終わったらページを「公開」し、その固定ページのURL(スラッグ)をメモしておきます。
ステップ2:functions.phpコードの追加
このステップではまず、SDMのダウンロードボタンが押された際、ファイルを直接開くのではなく、先ほど作った中間ページへ移動させるためのコードを、子テーマの functions.php に追記します。
1.WordPressの管理画面から[外観] >[テーマファイルエディター]と進みます。

2.「編集するテーマ」に[子テーマ]を選択し、「テーマファイル」内の[Theme Functions (functions.php)]をクリック(タップ)します。

3.functions.php の最下部に以下のコードを貼り付けます。
コードの下から6行目、[https://xxxxxxxxxx.com/xxxxx-xxxxx/]部分は、ステップ1で作成した中間ページのURLに書き換えてください。
// 直接ダウンロードの要求を傍受して、中間ページへ強制的に飛ばす
add_action('init', 'redirect_sdm_download_to_bridge_page');
function redirect_sdm_download_to_bridge_page() {
if (isset($_GET['sdm_process_download']) && $_GET['sdm_process_download'] == '1') {
// 中間ページの「確定ボタン」が押された時、絶対に邪魔をせずダウンロードを実行する
if (isset($_GET['skip_bridge']) && $_GET['skip_bridge'] == 'yes') {
return;
}
$download_id = isset($_GET['download_id']) ? intval($_GET['download_id']) : 0;
if ($download_id > 0) {
$bridge_page_url = 'https://xxxxxxxxxx.com/xxxxx-xxxxx/';
wp_redirect($bridge_page_url . '?file_id=' . $download_id);
exit;
}
}
}
4.最後に[ファイルを更新]をクリック(タップ)します。
これですべての画像のSDMリンクが、自動的にこの中間ページを経由するようになります。
動作の確認
設定がすべて完了したら、実際に自分のスマホやパソコンから素材サイトにアクセスし、先ほど作った仕組みが正しく作動するかテストします。
- 適当な素材の「ダウンロードボタン」をクリック(タップ)する。
別のページ(中間ページ)への遷移が走り、アドセンスの全画面広告(モバイル全画面広告)がふわっと浮き出てくれば成功です。 - 全画面広告を「×」で閉じ、移動した中間ページが表示されることを確認する。
ページ内に設置したディスプレイ広告も問題なく表示されているかチェックしましょう。 - 中間ページ内の「画像をダウンロードする」ボタンを押す。
問題なく画像が端末に自動ダウンロードされれば、すべての連動が完了です。
*必ず複数回テストしてください。
問題1:最終ダウンロードボタンを押すと、ダウンロードはされず、画像が拡大表示される
もしかすると当サイトだけかもしれませんが、確認作業の際、最終ボタンをクリック(タップ)すると、ダウンロードが行われず、対象の画像が拡大表示されて別タブで開いてしまうケースがありました。しかもどの画像が拡大表示され、どの画像がちゃんとダウンロードされるのか、原因がまったくわかりません。
そういった現象が出た場合は、HTMLのscript内(下から3行目・自分のサイトのURLを入れた行と }だけの行の間)に以下のコードを追記してください。
btn.setAttribute('download', '');
問題2:収益が思ったほど上がらない
もしかすると、SDMの[Enhanced File Protection]にチェックが入っていない状態かもしれません。

その場合、すでに画像のダウンロードリンク(URL)が、SNSやメール等で直接共有され、ページを経由せずにファイルだけが落とされている可能性があります。
公開済みのファイルについては再アップロードしない限り、効果がありませんが、今後アップロードするものに関しては、[Enhanced File Protection]にチェックを入れ、[Save Changes]をクリック(タップ)し、直接リンクを貼れないようにしておきましょう。
なお、WordPressでは、サーバー上の設定(.htaccessファイル)に数行のコードを書き加えるだけで、すべての画像ファイルへの直リンクを一括で禁止できるそうです。
.htaccessをいじるのに抵抗がない人は、AIにきいて、追加すべきコードを生成してもらうといいかもしれません。
まとめ
Simple Download Monitor(SDM)は優れたプラグインですが、
- ダウンロード用のテンプレート(ショートコード)に「fancy=”0″」を選ぶと「ディスプレイ広告が表示されない」
- ダウンロードボタンを押しても画面遷移しない仕様のせいで「全画面広告も発動しない」
という素材サイトにとって致命的な2つの落とし穴がありました。
けれど、今回ご紹介した「ディスプレイ広告入りの固定ページ(中間ページ)を作る」「functions.phpでリダイレクトをかける」という2ステップの対策で、公開済みの何百枚、何千枚という画像データをいじらなくても、一瞬で2種類のアドセンス広告を発動させることが可能です。
ダウンロード数が多いサイトほど、この対策によるアドセンス収益の跳ね上がり方は凄まじいものになります。
「せっかくアクセスもダウンロードもあるのに、売上が増えない…」とお悩みだったみなさん、ぜひ今すぐこの裏ワザを試して、大切な収益の機会損失をゼロにしてください。




