こんにちは!愛犬とともに、毎日近隣のパトロールに励んでいるブログ管理人のまなまなです。
特に春と秋は、舗装道路を離れ、里山の田んぼへと続く未舗装の道路や、ため池の斜面横にある小道に向かうんですが…。
実は、この一見のどかに思える散歩中、うちのわんこは、足元に落ちているどんぐりやシイ、クリの実を、「大自然の無料のブッフェ」と言わんばかりに「バリバリ!!」とかみ砕いて食べてしまいます。
「犬に木の実はよくない」という話を聞きますが、うちのわんこはどんぐりやクリに目がありません。(口の中に隠して、家に持って帰ってまで食べてます。)
そんな「食欲の秋」を堪能するわんこを待っている間、私の目が向かうのは、そういった木の根元周辺。毎年いろいろなキノコが出没するところです。
「さて、今年はどうかな〜?」と覗き込んでビックリ。

え、ウソ⁉
なんと、去年まで「明らかにヤバい毒キノコ」がほとんどだったエリアに、今年はあの高級食材・日本のポルチーニ(和製ポルチーニ)っぽいキノコが複数ポコポコと姿を現していたのです。
ただ、相手はあの複雑怪奇なキノコたち。遠目に見ただけでは、なんとも言えません。
そこで今回は、できるだけ至近距離からスマホで撮影した「ポルチーニっぽいキノコの写真21枚」をずらりと並べて、みなさんに問いかけてみたいと思います。題して…
「日本のポルチーニはどれだ⁉クイズ」
写真を見ながら「これかな?」「いや、こっちが怪しいぞ」と、ぜひ一緒に推理してみてください。
ただし、最初にこれだけは固くお願いしておきます。キノコの世界は、素人の「わかったつもり」が一番危険。この記事を読んだ後、「確かうちの近くにも似たようなきのこが生えてたな」と思っても、決して安易に口にしないでください(笑)。
それでは、ちょっと恐ろしくて興味深い、秋のキノコワールドを覗いてみましょう。
日本のポルチーニと呼ばれるキノコの種類
クイズに挑戦する前に、まずは「日本のポルチーニ」と呼ばれるキノコについて、サクッと予備知識を入れておきましょう。
まず、高級キノコとして有名な本家のポルチーニ茸は、和名を「ヤマドリタケ」と言います。

日本で「和製ポルチーニ」と称されるのは、ヤマドリタケ(本ポルチーニ)と、ヤマドリタケモドキを始めとするその近縁種の「イグチ科」のキノコです。いずれも、クヌギやクリ、シイといったブナ科の広葉樹の根っこと地下で繋がって生きている「菌根菌(きんこんきん)」の仲間たちです。
本家ヤマドリタケの生息域は、北海道や中部山岳地帯といった標高が高い地域ですが、ヤマドリタケモドキ等イグチ科のキノコの多くは、国内でも沖縄を除く広い地域に分布し、比較的標高が低い、人里近い環境で見つかります。
このイグチ科のキノコ、スーパーなどで見かけるキノコとは違う大きな見た目の特徴があります。
- カサの裏側が「スポンジ状」:カサの裏が、日本人が見慣れているキノコにある縦の「ひだ」ではなく、小さな穴が無数に空いた網網のスポンジ(管孔)になっています。
- 柄(え)がぽってり太い:まるで大根のように根元が太く、たくましい体型をしています。表面に美しい網目模様があるものも多いです。
日本でも見つかる代表的な「和製ポルチーニ」には、ヤマドリタケモドキ・ススケヤマドリタケ・アカヤマドリタケ・ムラサキヤマドリタケなどがあります。



どれも乾燥させると本家に負けない素晴らしい香りが立ち上る、最高の食菌たちです。
イグチ科にも「危険な罠」がある
ここまで読んで、「裏側がスポンジ状で、柄が太ければポルチーニなんだ!簡単じゃん!」と思った人、
それ、食中毒で救急搬送コースまっしぐらです。
以前は「イグチ科のキノコに毒はない」と言われていましたが、実際には美味しいものと同じくらい、厄介な「毒キノコ」や「激苦キノコ」が存在します。
- アシベニイグチ:柄が赤くて綺麗ですが、かじると超絶苦く、ムスカリンなどの毒成分も持つキノコ。
- ドクヤマドリ:傘は黄褐色で、傷つけると青変したのち褐色になる猛毒キノコ。
- ミカワクロアミアシイグチ:強い悪臭を放つ猛毒キノコ。
- ニガイグチの仲間(ニガイグチモドキなど):毒はなくても、強烈な苦みのため食用には向かないキノコ。
さらにキノコの世界には、同じ種類でも地域によって色や形が少し違ったり、よく似た新種や変種があったりと、素人泣かせのグラデーションが存在します。
さあ、イグチ科の「天国と地獄」が分かったところで、いよいよ本番です。私のスマホに収まった21のキノコたち。あなたには本物の「日本のポルチーニ」が見抜けるでしょうか。
日本のポルチーニはどれだ?(クイズ)
お待たせしました!それではキノコクイズのスタートです。
以下に並んだ21枚の写真の中に、本物の「日本のポルチーニ(ヤマドリタケモドキなど)」は何枚混ざっているでしょうか。
ヒント:
- すべてのキノコのカサの裏側が、白または黄色のスポンジ状です。
- 柄には太いものと細いものがあります。
- #12以外は柄にはっきりと網目模様が出ています。
- #12と#17は雨の影響で傷み始めています。
- 出雲は低地なので、ドクヤマドリは存在しません。
- 青変するイグチ科のキノコすべてに毒があるわけではありません。イロガワリというキノコには強い青変性がありますが、非常においしいきのことして知られています。
*画像はクリックで拡大します。





















さて、あなたは何番が本物の和製ポルチーニだと思いますか?直感で「これだ!」と思うものを、頭の中でカウントしてみてください。
きのこクイズの正解発表
それでは、気になる「正解」と、キノコ世界の衝撃の真実を発表します。
正解は…、
「どれが日本のポルチーニかは、キノコの専門家でない私には断言できない」です。
「え〜っ、ズルイ!」という声が聞こえてきそうですが、これが冗談抜きでキノコ世界のリアルな真実なのです。
1. 「それっぽい」だけで判断してはいけない理由
今回並べた21枚の写真の中には、ヤマドリタケやその近縁種によく似たものや、「絶対にコレは違うだろ!」というものがあります。けれど、キノコの世界は甘くありません。
一見、和製ポルチーニのように見えても、または「コレは違う」と思えるものでも、実際には新種や突然変異種、その地域特有のちょっと色の違う類似種である可能性が否めません。つまり、最悪の場合、「明らかにヤバい毒キノコ」を「美味しそうな和製ポルチーニ」と判断してしまう危険にさらされているのです。
2年前にも、出雲で見つけたキノコについて記事を書きましたが、キノコ判定の難しさに加え、「見た目の怪しさ」と「実際の毒性」が必ずしも相いれないことを痛感しました。ぜひこちらも合わせて読んでみてください。
「これなら見分けられるかも」なんていう素人の自信が、いかに脆くて危険か、よくわかると思います(笑)。
2. キノコのプロって、実はすごいんです
そのキノコが何なのか、毒性があるかどうか、食用に向いているかどうかを見極めることは、「キノコの専門家」にしかできません。
けれど、あまりにも変種や未確認のキノコが多いため、たとえキノコの研究者でもすべてのキノコの名前や種類を断定することなどできないのが現状です。
では、ここで言うキノコの専門家とは誰を指しているのでしょうか。それは、「きのこアドバイザー」や「菌類インストラクター」等の資格を持つ人たちです。
キノコの専門家については、こちらの記事で紹介しています。
結論:むやみに食べないのが、里山の散歩を長く楽しむ秘訣!
というわけで、今回の結論です。
散歩道でポルチーニっぽいキノコを見つけても、「100%の確信がない以上、絶対に安易に口にしないこと!」
これが、自然の恵みと安全に付き合うための鉄則です。うちのわんこがどんぐりをバリバリ噛み砕いて持って帰るのを見守るくらいが、飼い主としてはちょうどいいスリルなのかもしれません(笑)。
皆さんも、「今夜はちょっとおしゃれにイタリアン!」などと欲張らず、写真に撮って「クイズ」にして楽しむくらいがいいと思います。それとも、命を懸けてみますか。
それでは、今回のパトロールはここまで。次回の散歩日記もお楽しみに!
\キノコ好きが高じてついにはこんなことまで始めました!/




