Windows 10のサポートが終了するということで、Windows 11搭載のPCを新規購入したみなさん、
しょっちゅう届く「マカフィー(無料体験版)」からのお知らせにうんざりさせられていませんか。
PCと「マカフィー」の両方で通知機能をオフにすれば、お知らせの表示はなくなるでしょうが、私は「マカフィー」を完全にアンインストール(削除)したので、その理由とやり方を紹介します。
- マカフィーって?
- マカフィーがなくても、Windows 11のセキュリティ対策は大丈夫なの?
- マカフィーを完全にアンインストール(削除)するには?
マカフィーの基本情報
ここで言うマカフィー(McAfee)とは、コンピューターウイルス対策、マルウェアの検出、ファイアウォール機能等を備えた、マカフィー社のセキュリティ対策ソフトの総称になります。
セキュリティの機能やレベルに応じて様々な製品がありますが、いずれも有料です。
ただし、新規に購入したパソコンにマカフィーがプリインストールされている場合、それは期間限定付きの無料体験版です。これは、マカフィー社と提携しているPCメーカーが、新品のパソコンのセキュリティを強化する目的で入れているもので、無料体験期間はPCメーカーごとに異なります。
マカフィーはその他の有料セキュリティ対策ソフトと異なり、1契約で利用可能なデバイス数が無制限です。
WindowsやMacのPC、iPhoneやAndroidといったスマートフォン、iPadなど、個人で使用しているあらゆるデバイスに対応しているだけでなく、契約者の家族のデバイスにも使えるので、デバイスの数が多い人にはお得な有料セキュリティ対策ソフトと言えるでしょう。
また、PCのセキュリティ対策に自信がない、操作が苦手という人にも安心のサポート体制が整っていて、電話やチャットで相談できるだけでなく、遠隔操作によるリモートサポートも受けることができます。
Window 11を搭載したPCのセキュリティ対策

Windows 11には「Windows セキュリティ」という無料のセキュリティソフトがデフォルトで搭載されています。
Windows セキュリティの主な機能
- ウィルスと脅威の防止:マルウェアやウィルス対策
- アカウントの保護:パスワード以外のサインインの方法提供
- ファイアウォールとネットワークの保護:ネットワーク経由の不正アクセス対策
- デバイスセキュリティ:デバイスに組み込まれているセキュリティ機能の管理
つまり、Windows 11を搭載した個人使用のPCには、有料のマカフィーを使わなくても、十分セキュリティ対策が施されていると言えるのではないでしょうか。
Windowsには以前「Windows Defender」という無料のウィルス対策ソフトが搭載されていましたが、現在は「Microsoft Defender」という名称に統一されています。
そしてその「Microsoft Defender」は「Windows セキュリティ」に統合され、OSの標準機能として提供されています。
マカフィー(無料体験版)を完全にアンインストール(削除)する方法
マカフィー(無料体験版)をアンインストールするには、Windowsにデフォルトで搭載されている機能(標準機能)を使うのが一般的です。
- 「アプリ」の中から
- マカフィーをアンインストール
- マカフィーウェブアドバイザーをアンインストール
- 「プログラム」をチェックして、マカフィー関連のプログラムファイルがあればアンインストール
たいていはこれで十分ですが、これでもまだ完全にアンインストールできていない場合や、エラーが出てアンインストール自体できない場合は、マカフィーが提供する専用の削除ツール「MCPR」を利用します。
Windowsの標準機能を使ったアンインストール(削除)
アプリのアンインストール
1.PCの「スタート」ボタンを押し、出てきた検索ウィンドウに「アプリと機能」と入力。

2.「インストールされているアプリ(システム設定)」をクリック。

3.検索ウィンドウに「マカフィー」と入力するか、スクロールして「マカフィー」を検索。

4.「マカフィー」の欄の右端にある「…」をクリックし、出てきた「アンインストール」をクリック。

5.再度「アンインストール」をクリック。

6.「ユーザ―アカウント制御」画面が出てきた場合は、「はい」をクリック。

7.該当する項目にチェックを入れたのち、「削除」をクリック。

8.アンインストール作業の開始。(私の場合、途中エラーが表示されました。)

9.「ソフトウエアが削除されました」と表示されたら、「今すぐ再起動」をクリック。(相変わらずエラーが出たままです。)

10.再起動後、マカフィーがアンインストールされていることを確認。(エラーが出ていたにもかからず、アプリは消えていました。)
11.PCの再起動後、ステップ1~2(「スタート」→「アプリと機能」→「インストールされているアプリ」)を繰り返し、「インストールされているアプリ」の中の「マカフィーが提供するウェブアドバイザー」で、ステップ4~5(「…」→「アンインストール」→「アンインストール」)の後、「削除する」をクリック。
12.再確認のポップアップ表示が出るので「削除する」をクリックし、「ウェブアドバイザーが正常にアンインストールされました」と表示されたら「完了」をクリック。


13.再起動し、その後、マカフィーウェブアドバイザーがアンインストールされていることを確認。
プログラムファイルのアンインストール
1.PCの「スタート」ボタンを押し、出てきた検索ウィンドウに「コントロールパネル」と入力し、「コントロールパネル(システム)」をクリック。

2.「プログラム」をクリック。

3.「プログラムと機能」の中の「プログラムのアンインストール」をクリック。

4.「プログラムと機能の検索」ウィンドウに「McAfee」と入力。

「検索条件に一致するプログラムはありません」と表示されれば、「プログラム内にマカフィー関連のファイルは残っていない」ということなので、画面を閉じて終了。
5.マカフィー関連のプログラムがあればリスト表示されるので、ワンクリックでハイライト表示させた後、右クリック→「アンインストール」をクリック。

6.アプリをアンインストールしたときと同じようにステップ6~10を実行。
「MCPR」を利用したアンインストール(削除)
マカフィーアンインストールの最終手段です。
- マカフィーの公式サイトからMCPRツールをダウンロード
- MCPR.exeをダブルクリック
- セキュリティ警告が表示されたら、「はい(Yes)」、「続行(Continue)」、「実行(Run)」(Windowsのバージョンによって異なります)をクリック
- McAfee Software Removal(マカフィーソフトウェアの削除)」画面で「次へ(Next)」をクリックし、使用許諾条件(EULA)に「同意する(Agree)」をクリック
- Security Validation(セキュリティの検証)画面で画像認証(表示された文字を入力)を行い、「次へ(Next)」をクリック
- 処理が完了するのを待ち(~20分)、「削除が完了しました(Removal complete)」と表示されたら、PCを再起動
参考資料:Windows PCからのマカフィー製品のアンインストール
再起動後、マカフィーが完全にアンインストールされているかどうか、必ず確認しましょう。
これだけやっても通知が表示される場合
これだけやった後、もしもまたマカフィーのお知らせがポップアップ表示されたら、それはほぼ間違いなく偽マカフィーです。

その場合は、ブラウザーの通知関係の項目をチェックし、心当たりのないあやしいURLをブロックしてしまいましょう。
各ブラウザーでの詳細な手順は、マカフィー公式サイトの「マカフィーを装う偽のポップアップ通知と問題の解消方法について」という記事の中の「ポップアップ通知を無効化する」で紹介されています。
まとめ
今回は、
- 新規購入したWindows 11搭載のPCにプリインストールされているマカフィーの基本情報
- 有料のセキュリティ対策ソフト
- プリインストールされている理由
- その他の有料セキュリティ対策ソフトとの違い
- Windows 11を搭載したPCのセキュリティ対策
- Windows セキュリティ:マカフィー不要な理由
- マカフィー(無料体験版)を完全にアンインストール(削除)する方法
- Windowsの標準機能を使ったアンインストール(削除)
- アプリ
- プログラムファイル
- 「MCPR」を利用したアンインストール(削除)
- それでもお知らせが表示される場合の対処法
- ブラウザーで偽マカフィーをブロック
- Windowsの標準機能を使ったアンインストール(削除)
について紹介しました。
個人的には、Windows 11 PCのセキュリティは「Windows セキュリティー」だけで十分だと思っていますし、アンインストール後は本物も偽物もお知らせがこなくなったおかげで、快適なPCライフを送っています。
ただ、詐欺師たちはPCに限らず、ありとあらゆるデバイスに怪しい電話・メッセージ・メールをよこします。
これを機に、その他のデバイスについてもセキュリティ対策を見直してみてください。


