アメリカのクリスマスは、日本のお正月のような感じです。家族や親戚が集まって、ゆったりと過ごします。
食卓を飾る豪華なごちそうの数々は、プレゼントに勝るとも劣らないクリスマスの醍醐味です。
今回の記事では、恋人同士や夫婦二人きりではなく、家族や仲間とおうちで大人数のクリスマスを祝う予定のみなさん向けに、アメリカのクリスマス定番のごちそう(料理・飲み物・スイーツ)を紹介します。
あまりなじみのない料理もありますが、日本でも簡単に作れそうなレシピを載せておくので、よかったらチャレンジしてみてください。
難しそうに見えるものも、実は超簡単に作れます。
*ところどころに、食にまつわる英語の豆知識も入れておきます。
dinner(ディナー)には「夕食」という意味のほかに「(通常は昼か夜に摂る)一日のうちの主要な食事」という意味があります。
「祝日の特別な機会に行われる大規模な食事・ごちそう」はfeast(フィースト)とも呼ばれます。
アメリカのクリスマスのごちそうの特徴
アメリカのクリスマスに定番のごちそうの特徴は5つ。
- 肉・チーズ・じゃがいもが必須
- 前菜には袋から出すだけ、切るだけ、混ぜるだけの手間のかからないものが多い
- 調理には大型のオーブンを長時間使用
- 大皿に盛られた料理の中から、それぞれが欲しいものを欲しい分だけ取って食べる
- スイーツと飲み物は甘さたっぷり
前菜
野菜とディップ
クリスマスに限らず、アメリカで家族や気の置けない仲間との集まりに必ずといっていいほど登場するのが、ディップを添えた生野菜のプレートです。日本と違って、カリフラワーやブロッコリーも生で出てきます。
同じディップはクラッカーやバゲット、プレッツェルやチップスにも使えます。
サワークリームのディップ
ディップの中で一番よく見かけるのが、サワークリームのディップです。(上のいちばん左の写真では右下にあります。)
材料:(6~8人分)
- サワークリーム 150~200cc
- マヨネーズ 大さじ3
- ガーリックパウダー 小さじ1/2 *おろしにんにく(しぼり汁)でもOK。
- 乾燥玉ねぎのみじん切りやパウダー 小さじ1/4 *おろし玉ねぎ(しぼり汁)でもOK。
- チャイブ(なければ万能ねぎ)のみじん切り 少々 *乾燥チャイブでもOK。
- ディルのみじん切り 少々 *乾燥ディルでもOK。
- 塩コショウ 少々
作り方:
材料をすべて混ぜたら、30分~1時間ほど冷蔵庫で冷やすだけ。
*このディップはランチドレッシングで代用可能です。
その他のディップ
メキシコの文化の流入で、最近は日本でもおなじみのワカモレやサルサもよく出てきます。
また、冷たいディップだけでなく、アツアツのチーズたっぷりのほうれん草とアーティチョークのディップも人気です。
*冷めると食べにくいので、温かいディップは保温器具がないと日本のパーティーには向かないかもしれません。
*ほうれん草とアーティチョークのディップには冷たいバージョンもあります。作り方はいたって簡単で、材料を小さく刻んで、混ぜて冷やすだけです。(「材料を全部フードプロセッサーに入れてスイッチオン」という手抜きもOK!)
材料:
- アーティチョークハート 170g
- 冷凍ホウレンソウ(解凍したもの)140g
- 柔らかくしたクリームチーズ 110g
- サワークリーム 110g
- マヨネーズ 1/2カップ
- 塩コショウ 少々
- オニオンパウダー 少々
2種類のディップのレシピは下のボタンからダウンロードできます。
チーズ
チーズもアメリカのクリスマスの前菜としては定番です。
数種類のチーズを適当な大きさに切って盛り合わせたもの、ワンタンの皮に包んだり、ボールや棒状にして揚げたもの(チーズフライ)、スパイスやナッツと混ぜてディップやチーズボールにしたものなど、提供の仕方は様々です。
スタッフドマッシュルーム(マッシュルームの詰め物)
材料:8個分
- マッシュルーム(大きめが◎)8個 *シイタケでもOK。
- 玉ねぎのみじん切り 大さじ2
- にんにくのみじん切り 1片分
- ドライハーブ(セージやタイム、バジルやパセリなど)大さじ1
- パン粉 大さじ4
- 室温に戻したクリームチーズ 50~100g
- ピザ用チーズ(できれば細かいもの) 適量
- バター 20g
- 塩コショウ 少々
作り方:
- 湿らせたペーパータオル等でマッシュルームの汚れをふき取る
- 軸を抜き取り(しいたけは傘の付け根で切り取る)、抜き取った軸をみじん切りにする
- フライパンにバターを溶かし、刻んだ軸、にんにく、玉ねぎ、パン粉を炒め、塩コショウで軽く味付けをする
- 炒めたものをボール等に取り出し、冷めたらクリームチーズとドライハーブを加えて混ぜる
- マッシュルームの傘の中に④を詰める
- オーブントースターにくっつかないアルミホイル(または薄くサラダ油を塗ったアルミホイル)を敷き、詰め物をしたマッシュルームを載せ、上にピザ用チーズを振りかける
- チーズが溶けて焼き色が付くまで10~15分焼く
スタッフドマッシュルームのレシピは下のボタンからダウンロードできます。
デビルドエッグ
材料:
- 固ゆで卵 6個
- ディジョンマスタード 大さじ1
- マヨネーズ 大さじ3~4
- 塩コショウ 少々
- (色どり用)パプリカパウダー 少々
- (色どり用)刻んだチャイブ・万能ねぎ・パセリなど 少々
作り方:
- 殻をむいた固ゆで卵を縦長に半分に切る
- 卵黄を取り出してボール等に入れて細かくつぶす
- マヨネーズ、マスタード、塩コショウを加え、クリーム状になるように混ぜる
- 白身に③の混ぜ物を詰める
- お皿に並べ、お好みでパプリカやハーブを振りかける
ウィンナーのパイ包み
日本のウィンナーロールに似ていますが、ちびっこウィンナーがパンではなく、パイ生地で巻かれています。
飲み物
クリスマスに限らず、アメリカの冬のホリデーシーズンに定番の飲み物と言えば、ホットワイン(ワインをりんごジュースに変えたホットシードル)、ホットチョコレート、エッグノッグ(アルコール入り・アルコールなし)が有名です。
ホットワイン
材料:
- 赤ワイン 1本(750ml) *白ワインでもOKだが、見た目は今一つ。
- オレンジの絞り汁 1個分 *オレンジジュースでもOK
- オレンジの皮 1個分 *無農薬のものがなければ使わないでください。
- はちみつ 大さじ3~4
- スパイス *以下は目安です。お好みのスパイスをお好きな分量入れてください。
- クローブ 5個
- カルダモン 4個
- スターアニス 2~3個
- シナモンステック 2本など
- 100%のアップルジュース 200ml
作り方:
- 鍋にすべての材料を入れ、ゆっくりとかき混ぜる
- 10~20分ほど弱火にかけ、スパイスの風味を引き出す
- ひと煮立ちさせ(ブクブクと沸騰させない)、スパイス等を濾してカップに注ぐ
*ホットシードルはワインをりんごジュースやりんごのすりおろしに変えてください。
ホットワイン・ホットシードルのレシピは下のボタンからダウンロードできます。
cider(シードル)は「濾過も加糖もしていない100%のりんごジュース」です。
アップルサイダーとも呼ばれますが、炭酸は含まれていません。
ホットチョコレート
ココアより断然甘いです。
材料:3人分
- 細かく刻んだ板チョコ 100g
- ミルク 800~900㏄ *豆乳やアーモンドミルクでもOK。
- シナモンスティック 1本 *シナモンパウダーでもOK。
- ココアパウダー 20g
- 塩 ひとつまみ
- (お好みで)砂糖 *使用する板チョコの種類によって甘さが足りないようなら足してください。
- (お好みで)バニラエッセンス
- (トッピング用)マシュマロやホイップクリーム 適量
作り方:
- 鍋にマシュマロ以外の材料をすべて入れ、弱火にかけてチョコレートを溶かす
- シナモンスティックを取りのぞいたら、カップに注ぎ、お好みでマシュマロやホイップクリームをトッピング
*なんちゃってホットチョコレートなら、インスタントココアにシナモンパウダーを入れ、マシュマロを浮かべるだけで完成!
アメリカではhot chocolate(ホットチョコレート)= cocoa(ココア)です。
厳密に言うと、(ホット)チョコレートにはカカオバターが含まれ、ココアにはカカオバターが含まれていないので、同じではありません。
エッグノッグ
材料:(6人分)
- 卵黄 6個
- 牛乳 400ml
- 生クリーム 200ml *なくてもOK。
- 砂糖 大さじ4
- スパイス
- シナモンパウダー 少々
- ナツメグパウダー 少々
- クローブ 2個
- (お好みで)バニラエッセンス 少々
- (アルコール入りにする場合)ウィスキー、ラム酒、ブランデーなど
作り方:
- ボールに卵黄と砂糖を入れ、クリーム状になるまで泡立てる
- 鍋に牛乳・生クリーム・スパイスを入れ、中火でゆっくりと温める(沸騰させない!)
- ボールに温まった牛乳を少しずつ加えて混ぜる(卵が凝固しないように混ぜ続ける!)
- 全部混ざったら、混合液を鍋に戻し、中弱火でとろみが出るまで混ぜ続ける(沸騰させない!)
- 冷蔵庫で最低でも1時間ほど冷やす(冷やすほどおいしさが濃厚に)
ノンアルコールの場合:グラスに冷えたエッグノッグを注ぎ、お好みでバニラエッセンスを加える
アルコール入りの場合:冷えたエッグノックにお好みのアルコールを加えて混ぜる。アルコールの量は味見をしながら調整してください。
エッグノッグのレシピは下のボタンからダウンロードできます。
肉料理(メイン)
日本でクリスマスの肉料理というと、チキンの骨付きもも肉やフライドチキンを思い浮かべる人が多いと思います。
けれど、アメリカではクリスマスのお祝いに大勢が集まるので、①全員に行き渡るような大きさの肉を、②一家の主人が切り分けて出すのが普通です。
ローストターキー
チキンよりも圧倒的に大きく、1羽で軽く10人分ほどのお腹を満たしてくれるターキーの丸焼きは、クリスマスのド定番の肉料理です。
ただ、残念ながら一般家庭によくある日本のオーブンレンジには、アメリカで食べるようなサイズのターキーは入りません。
そこで、ここではターキーの代わりにチキンを丸ごと1羽使ったローストチキンのレシピを紹介します。
ジェイミー・オリバーのミルクチキン
材料:(約4人分)
- 丸鶏(1.5~1.8kg) 1羽分
- 塩 小さじ2
- 黒コショウ 少々
- オリーブオイル 大さじ2
- 無縁バター 100g*フレーバー付けに使った後は捨てるので、なくてもOK。ただし、使わない場合はオリーブオイルを増やす。
- シナモンスティック 1/2本
- セージの葉 一束分
- レモンの皮 2個分(無農薬・ワックスのついてないもの)
- 皮付きにんにく 10片
- 牛乳 550cc
作り方:
- オーブンを190℃に予熱する
- チキンを水洗いし、ペーパータオルで軽く水分をとる(内臓などが残らないように中もしっかり洗うこと!)
- 塩と黒コショウを5回ふりかけ、チキンの上部と側面を中心に全体に軽くたたきつける
- (できればチキンにピッタリサイズの)厚手の鍋にオリーブオイルとバターを入れ、強火で熱する
- なければ、深めのフライパンで代用する
- 鶏皮に焦げ目がつくように、全体を傾けたりしながら焼く
- 鍋を火からおろし、チキンを1度取り出して、鍋に残ったオイルを捨てる
- チキンを鍋に戻し(鍋は洗わない!)、残りの材料を加える
- オーブンで使えない鍋でチキンの揚げ焼きをしていた場合は、深めの耐熱容器にチキンとその他の材料、鍋底に残っているネバネバも一緒に入れる
- オーブンに鍋を入れ、1時間半チキンをローストする
- ときどきあふれ出てきたジュースをスプーン等で救ってチキン全体にかけるとよい
- 香ばしく焼けたチキンを大皿に取り出し、残ったジュースをソースとしてチキンにかける
- レモンの皮とミルクでチーズっぽい塊ができていますが、これも残さずチキンにかける
参考:RecipeTin EatsのJamie Oliver’s Chicken in Milk
\英語字幕のみですが、手順が確認できます↓/
なお、「大きなオーブンはないけれど、どうしてもローストターキーが食べたい」という人は、調理に必要な温度計やレシピつきの小ぶりのターキーがネットショップで購入可能です。(お値段はチキンの倍はしますが…。)
グレーズド・ローストハム
ハムのかたまり肉に、はちみつやブラウンシュガー、メープルシロップなどお好みの甘味料を使ったソースを塗り重ねて焼いたものです。
ハム本来の塩味とソースの甘みがマッチした絶妙な味の一品ですが、日本だと骨付きハムはかなり高価です。
材料:約15人分
- 骨付きハム 4㎏くらい
- 水 1/2カップ
- グレーズ
- ブラウンシュガー 100g *三温糖やザラメなどもOK。
- はちみつ 150g
- ディジョンマスタード 大さじ2
- 100%パイナップルジュース 1/4カップ *オレンジジュースでもOK。
- つぶしたにんにく 4片
- (お好みで)シナモンパウダー 少々
- (お好みで)クローブパウダー 少々
作り方:
- ハムを冷蔵庫から取り出し、常温の環境に 1~2時間置いておく
- ネット等が付いている場合は取り除く
- オーブンを 150°C に予熱する
- ハムの皮(燻製部分)を取り除く(脂を削りすぎないように注意!)
- ハム全体(表面)に深さ5~6mm程度の格子柄の切り込みを入れる
- オーブン皿に水を張り、アルミホイルに包んだハムを置いて30分~1時間ほど蒸し焼きにする
- ブラウンシュガー・はちみつ・マスタード・パイナップルジュース・スパイスパウダーを鍋に入れ、中火にかけて全体をよくかき混ぜる
- 1度火を弱めてからにんにくを入れ、ブクブクと煮立ったら火を止めて、常温くらいまでグレーズ(ソース)を冷ます
- 蒸し焼きされたハムをオーブンから取り出し、アルミホイルをはぐ
- オーブン皿にクッキングシートを敷き、その上にハムを置いてまんべんなく刷毛でグレーズを塗る
- 220℃のオーブンで10分程度焼いたあと、再びハム全体にグレーズを塗る
- ⑪の作業をあと2回繰り返し、表面がキャラメル色に輝いたら、オーブンから取り出して15分程度休ませる
*余ったハムはサンドイッチの具やサラダに入れておいしくいただけますし、骨はスープの出汁として使えます。
glaze(グレーズ)・glazed(グレーズド)は、「うわぐすり・上塗り」「うわぐすりをかける・上塗りすること」です。
料理用語としては、砂糖やはちみつなどを使った甘いシロップを意味します。
付け合わせ(サイドディッシュ)
じゃがいも
アメリカのクリスマス料理にじゃがいもは欠かせませんが、フライドポテトは見たことがありません。
ベイクドポテト
丸のままのじゃがいもをアルミホイルに包んで焼くベイクドポテトは、ステーキやローストビーフのようにメインが牛肉のときにより好まれます。
マッシュポテト
クリスマスのサイドディッシュでは一番人気です。
ローストターキーがメインのときは、たいてい焼くときに出た肉汁を使って作ったグレービーソースをかけていただきます。
ローストポテト
ターキーを焼く時に、ハーブやスパイスを加えたオイルでマリネした野菜を一緒にローストする人もたくさんいます。
ポテトキャセロール(スカラップポテト)
子どもが多い家庭でよく作られます。
材料:大きめの耐熱皿1枚分
- じゃがいも 1~1.5kg
- 塩コショウ 適量
- クリームソース
- バター 60g
- 玉ねぎ 1個
- にんにく 2片
- 薄力粉 50g
- 牛乳 400~450cc
- チキンスープ 200~250cc *ブイヨンや鶏がらスープの素などをお湯に溶かしてもOK。
- 塩コショウ 少々
作り方:
- じゃがいもは4mm程度の薄さの輪切りに、玉ねぎは大きめのみじん切りに、にんにくはみじん切りにする
- オーブンを180度に予熱する
- ホワイトソースを作る要領で、クリームソースを作る
- 牛乳とチキンスープはあらかじめ混ぜておき、鍋の中に少しずつ入れてルーを伸ばす
- オイルを塗った耐熱皿に、薄切りポテトを敷き詰め、塩コショウを振り、その上にクリームソースをそそぐ
- ④の工程を繰り返し、最後のソースを注いだら、アルミホイルでしっかりとふたをし、オーブンで45分焼く
- ふたを外し、ポテトに火が通り、表面がきつね色になるまでさらに30~40分焼く
- しっかり焼けたらオーブンから取り出し、20分ほど休ませる
roast(ロースト)・grill(グリル)・toast(トースト)・bake(ベイク)は、どれも日本語では「焼く」ことですが、調理の仕方が微妙に違います。
- ロースト:蒸し焼き・炙り焼き
- グリル:直火焼き
- トースト:表面をさっとあぶる
- ベイク:オーブンで長時間焼く
その他の付け合わせ
芽キャベツのロースト
材料:
- 芽キャベツ 400g
- 塩コショウ 適量
- おろしにんにく 大さじ2 *にんにくパウダーでもOK。
- 粉チーズ 大さじ4
- オリーブオイル 大さじ3
作り方:
- オーブンを200℃に予熱する
- 洗って水分をふき取った芽キャベツの芯に十字の切り込みを入れる
- ビニール袋の中に、オリーブオイル・塩コショウ・おろしにんにく・粉チーズを入れて混ぜ合わせ、さらに芽キャベツを入れてマリネする
- クッキングシートを敷いたオーブン皿にマリネした芽キャベツを重ならないように広げ、表面がきつね色なるまで20~25分焼く
- 焼きあがったら、お好みで追い粉チーズをかける
ベイクドマカロニ&チーズ
ダイエットには絶対に向かない、炭水化物と脂肪分たっぷりの個人的にイチ押しのサイドディッシュです。
材料:6人分
- マカロニ 360g
- 塩 大さじ1
- 牛乳 1と1/2カップ
- 薄力粉 30g
- 生クリーム 50ml
- バター 15g
- チェダーチーズ 2カップ
- グリュイエールチーズ 1カップ *2種類のチーズの代わりにピザ用チーズなどを使ってもOK。
- 塩コショウ 少々
作り方:
- オーブンを160℃で予熱する
- 鍋に湯を沸かして、塩・マカロニを入れたら、パッケージの表記より少し短めの時間茹でて、湯切りする(少量のオリーブオイルをかけて混ぜておくとくっつかない)
- 鍋にバターを入れて中火で溶かし、小麦粉を入れて炒める
- 少しずつ牛乳を加えてルーを溶かす(混ぜ続けること!)
- さらに生クリームも加え、少しとろみがつくくらいまで煮詰める
- あらかじめ混ぜておいた2種類のチーズのうち3/4を加えて溶かし、塩コショウで味を調える
- マカロニを入れてチーズソースと混ぜる
- オイルを塗った耐熱皿に鍋の中身を入れ、残り1/4のチーズを上に散らす
- きつね色になるまで15分くらいオーブンで焼く
ベイクドマカロニチーズのレシピは下のボタンからダウンロードできます。
スタッフィング・ドレッシング
ローストターキーを作る時におなかの中に入れる詰め物をスタッフィング(またはドレッシング)と言います。
角切りにしたパンやクルトンと大きめのみじん切りにした玉ねぎやセロリを混ぜ、塩コショウ、にんにく、バターやハーブと混ぜてオーブンで焼くだけで簡単に出来ます。
スィートポテトキャセロール
日本人には甘すぎて、サイドディッシュというよりスイーツといった感じです。
材料:
- 皮をむいたさつまいも 1.3kg
- ブラウンシュガー 60g
- バター 100g
- バニラエッセンス 少々
- 塩コショウ 少々
- 小さい目のマシュマロ 2カップ分
- (お好みで)砕いたピーカンナッツ 適量
- (お好みで)シナモンパウダー 適量
- (お好みで)ナツメグパウダー 適量
作り方:
- オーブンを190℃で予熱する
- 角切りにしたさつまいもを柔らかくなるまで茹でるかレンチンし、つぶす
- ブラウンシュガー・バター・バニラエッセンス・塩コショウ・スパイスを加えて混ぜる
- 薄くオイルを塗った耐熱皿にマッシュしたさつまいもを入れて平らに伸ばし、マシュマロとピーカンナッツを散らす
- マシュマロがきつね色になるくらいまで、25分オーブンで焼く
インゲン豆のキャセロール
材料:4人分
- ゆでて食べやすいサイズに切ったインゲン 250~300g *冷凍インゲンや生のインゲンを茹でてもOK。
- 濃縮クリームマッシュルームスープ 1/2缶
- 牛乳 50~60cc
- フライドオニオン 3/4~1カップ
- (かくし味)醤油 小さじ1/2
- 塩コショウ 少々
- (お好みで)ピザ用チーズ 適量
作り方:
- オーブンを180℃で予熱する
- ボールにインゲン・スープ・牛乳・醤油・塩コショウ・フライドオニオンの半量を入れて混ぜる
- チーズを入れる場合はここで入れる
- 薄くオイルを塗った耐熱皿に③を流し入れる
- 30~35分オーブンで焼く
- 1度オーブンから取り出してかき混ぜ、残りのフライドオニオンを載せてさらに10~15分焼く
スイーツ
日本でクリスマスのスイーツと言えば、ケーキが一般的ですが、アメリカではパイやクッキーが主流です。
パイ
アメリカの3大パイと言えば、アップルパイ、パンプキンパイ、そしてピーカンパイです。
これらアメリカのパイは、ショートクラスト・ペストリーという、スコーンのような練り込みパイの生地で作られています。
スイート・ショートクラスト・ペストリー
タルト生地としても使えますし、砂糖を抜けば甘くないパイやキッシュの生地としても使える万能クラストです。
材料:
- 薄力粉 240g
- キンキンに冷えたバター 120~130g(小麦粉とバターの割合が2:1になるのがベスト!)
- 砂糖 大さじ2
- 塩 ひとつまみ
- とき卵 1個分
- 冷水 小さじ2程度
作り方:
- フードプロセッサーに薄力粉、砂糖、塩を入れて混ぜる
- バターを細かくしたバターを加え、パン粉のようにボロボロになるまで混ぜる(練るのではなく、スイッチを入れては切るを繰り返す)
- さらに溶き卵と冷水を加え、ざっくりとした生地になるくらいまで混ぜる
- 生地を打ち粉をした台に取り出して丸め(こねないこと!)、ラップに包んで冷蔵庫で30分ほど冷やす
- 冷えた生地を打ち粉をした台に置き、4mmくらいの厚さに丸く伸ばす
- パイ皿に広げ、端の処理をする
- 上にも生地を載せてふたをする場合は、端を上の生地と合わせて整える(上の生地には蒸気を抜くための切り込みを忘れずに入れておく)
- ふたがない場合は端を切り落とす
- 焼く前にもう1度冷蔵庫で30分ほど冷やすと、生地がサクサクになる
スィートショートクラストペストリーのレシピは下のボタンからダウンロードできます。
ピーカンパイ
材料:パイ皿1個分
- スイートショートクラスト(シート) パイ皿1枚分
- ピーカンナッツ パイ皿に敷き詰める量
- ブラウンシュガー 大さじ3
- グラニュー糖 大さじ4
- メープルシロップ 1/2カップ
- 溶かしバター 50g
- 塩 小さじ1/2
- 卵 2個
- (香りづけに)ブランデー・ウィスキー 少々
*本場のレシピに忠実に作ると、かなり甘いので、砂糖類は半分程度に減らしたほうがいいかもしれません。
作り方:
- オーブンを210℃で予熱する
- ショートクラストをパイ皿に敷き、具の準備ができるまで冷蔵庫で冷やしておく
- ボールに、ナッツ以外の材料を入れてよく混ぜる
- ショートクラストを敷いたパイ皿にナッツを敷き詰める
- ナッツを敷いたパイ皿に③をひたひたになるまで注ぎ入れる
- 210℃で10分焼いたあと、オーブンの温度を170℃に下げ、さらに40~50分、液体がしっかり固まるまで焼く
- 20分過ぎたあたりで、パイの上にアルミホイルを載せる
- 完全に冷めるのを待って切り分ける
アップルパイ
アップルパイのレシピは、日本でもたくさん見つけられると思います。
作るときに折り込みパイのシートを使う代わりにショートクラストペストリー(練り込みパイ)のシートを使えば、それだけで一気にアメリカンアップルパイっぽくなると思います。
食べるときには、アップルパイを温めて冷たいバニラアイスを添えるのがアメリカ風です。
パンプキンパイ
材料:パイ皿1枚分
- スイートショートクラスト(シート) パイ皿1枚分
- かぼちゃ (種を取り皮をむいたもの)300g
- 砂糖 60g
- シナモンパウダー 小さじ1
- ナツメグパウダー 小さじ1/2
- クローブパウダー 小さじ1/8
- しょうがパウダー 小さじ1/4
- 塩 小さじ1/4
- 卵 1個
- 牛乳 80㏄~
- (お好みで)練乳 大さじ2
- (トッピング用)ホイップクリーム
作り方:
- かぼちゃを柔らかくなるまでゆがくかレンチンする
- オーブンを210℃で予熱する
- ショートクラストをパイ皿に敷き、具の準備ができるまで冷蔵庫で冷やしておく
- フードプロセッサーに柔らかくなったかぼちゃと少量の牛乳を入れてかぼちゃのペーストを作る
- さらに卵・スパイス類・砂糖・練乳と残りの牛乳を加えて混ぜる
- ショートクラストを敷いたパイ皿に⑤を静かに注ぎ入れる
- 210度のオーブンで10分、温度を170℃に下げてさらに35~45分焼く
- パイの中心がちょっと揺れるかなくらいにまで固まったら、オーブンから取り出して完全に冷ます
*アメリカのかぼちゃは日本のものに比べて水っぽいものが多いです。
クッキー
日本でも冬の風邪をひきやすい時期に、しょうが湯を飲んだりしますが、アメリカをはじめとするキリスト教文化圏では、クリスマスにしょうが風味の効いた型抜きクッキー(ジンジャ―ブレッド)をいただきます。
ジンジャ―ブレッドマン:人型に抜いたジンジャーブレッド。
ジンジャ―ブレッドハウス:硬めに焼いたジンジャ―ブレッドをアイシングやチョコレートをのりにしてくっつけ、飴などで飾り付けたお菓子の家。食べることもできますが、子どもたちにとっては飾りつけのほうが楽しいクリスマスのアクティビティです。
アメリカではスーパーやドラッグストアなどで、ジンジャ―ブレッドハウスキットが簡単に手に入ります。
まとめ
今回はアメリカのクリスマスのお祝いに欠かせない伝統的な料理・飲み物・スイーツを、馴染みのないものにはレシピも付けて紹介しました。
家族や気の置けない仲間とおうちでクリスマスパーティーを楽しむ予定のみなさん、今年は大人数をもてなすのにぴったりなアメリカの祝日用のごちそうを作ってみませんか。