残念ながら、「この人とはあまり関わりたくないな」と思わされる人はどこにでもいます。
困ったことに、そういった人たちは自分がどれほど周りに不快感を与えているか、気づいていないか、まったく気にしていないことがほとんどです。
- あなたは周囲の人たちを嫌な気分にさせていませんか。(周囲を不快な気分にさせる人の特徴)
- 嫌な気分にさせられる人にはどんな対応をすればいいのでしょうか。(有害な人との関わり方)
今回はこの2つについて考えたいと思います。
周囲を不快な気分にさせる人
言動的特徴
他人のどんな言動に不快感を覚えるかは人によって多少異なりますが、
- 悪口を言う
- 常に正しいのは自分だと思っている
- 自己憐憫に浸る
- 不機嫌で不平不満が多い
- 下品で卑しい
- 他人のパーソナルスペースを尊重しない
といった人に対しては、できれば関わりたくないと思っている人がほとんどではないでしょうか。
悪口を言う
自分のことを悪く言われるのは、気持ちのいいものではありませんが、他人にどう思われようが気にならない人なら、それほどストレスはたまらないでしょう。
けれど、自分以外の誰か、特に自分が好感を持っている人や仲のいい人の悪口を聞かされるのはかなり苦痛です。
常に正しいのは自分だと思っている
その道の専門家でもないのに、誰かに対して「こうすべき」と押しつけがましい助言をしたり、「こうすべきだった」と知ったかぶりに批判したりする人がいます。
本人は相手にとって良かれと思って言っているつもりかもしれませんが、たいてい言い方が恩着せがましく、言われた側はバカにされたり、見下されていると感じるでしょうし、たとえ槍玉に挙げられているのが自分でなくても、聞くのが楽しい話ではありません。
おまけに、こういうタイプの人は他人からの助言には耳を傾けません。たとえ自分が間違っていても、決して非を認めず、間違った原因を他人のせいにします。
自己憐憫に浸る
明るい性格の人がある日突然つらそうにしているのを見れば、心配で声をかけたくもなるでしょう。
けれど、いつも暗い顔をしてため息ばかりついているような人にうっかり声をかけようものなら、待ってましたとばかりに「どうせ私なんて」「私ってかわいそう」と悲劇のヒロインアピールが始まります。
これは女性に見られがちな言動で、誰かにかまってもらいたくてやっているのでしょうが、見ているだけでうんざりさせられます。
不機嫌で不平不満が多い
不機嫌にぶつぶつと文句ばかり言う人が近くにいると、こちらまで不機嫌な気分が移ってしまいかねません。
また、そういう人は何が原因で爆発するか予測できないので、地雷原にいるときのように周囲の人はビクビクし、言動に制限がかかってしまいます。
下品で卑しい
「下品で卑しい」と言っても、いろいろなタイプがあります。
- 公共の場でのマナーが悪い
- セクハラまがいの言動をする
- セコくて、お金や物に対してガツガツしている
- 他人が困っているのを見てほくそ笑む
自分の品位まで下がってしまいそうで、一緒にいるのが恥ずかしい人たちです。
他人のパーソナルスペースを尊重しない
物理的にも心理的にも、人それぞれパーソナルスペースの大きさは違います。性別や文化、相手との関係性によっても変わります。
動物の縄張りに対する感覚同様、私たちはパーソナルスペースを侵されると、不快なだけでなく、安全すら脅かされていると感じます。
性格的特徴
言動は様々でも、他人を不快な気持ちにさせる人たちには、性格的に共通する部分があるように思います。
- 何にでも優劣をつけ、他人との比較で自分の価値(社会的地位)を測っている
- 他人から認められたいという承認欲求が強い
- 自分に対しては秘かに劣等感を、他人に対しては嫉妬心を抱いている
- 基本的にネガティブ思考
いずれも自己肯定感の低い人に見受けられがちな特徴です。
おそらく自分が傷つかないための防衛策として、他人に攻撃的な姿勢を見せるのでしょう。
周囲を不快な気分にさせる人との関わり方
誰しもストレスの素になる有害な人とは、付き合わずにすませたいでしょう。
けれど、そういう人が身内にいたり、社会生活上関わらないわけにはいかない人だった場合はどうすればいいのでしょうか。
関わり方を変える
会う回数を減らし、2人きりでは会わないようにする
会う回数が減れば、当然嫌な思いをする回数も減ります。ただし、まったく会わないというわけにはいかない相手もいるでしょうから、どうしても会わなければいけないときは、2人きりを避け、できるだけ自分のほかにも人がいる状況を作ります。
他の人がいるおかげで、話し方や話の内容に変化がみられるはずです。
物理的な距離をとる
目の前にいる相手との物理的距離が短ければ短いほど、人はその相手に対して心理的にも近しさを感じます。
逆に言えば、相手との間に隔たりや距離があるほど、近づきにくい印象を与えることができるので、嫌な話を聞かされずにすみます。
暖簾に腕押しの対応
攻撃に対して攻撃で返せば、戦闘はますます激しくなります。
相手の言うことに「うん、うん」とうなづけば、「我が意を得たり」とばかりに、ますます悩まされる機会が増えます。
とにかく、打てば響く太鼓のように、ちょっとでも反応すれば、反響が返ってきます。
一番いいのは、おバカなふりをしてのらりくらりと相手の話をかわすことです。
それが難しいようなら、忙しいふりをするなど、会話を短く終わらせます。
もしかすると、そのせいで陰口をたたかれるかもしれませんが、「コイツには何を言っても無駄だ」と思われれば、今後煩わされる機会は少なくなるでしょう。
面と向かって話をする場合に限らず、この対応は電話やメッセージ、メールなどを通じて悩まされたときにも有効です。
関わり方を変えることができない場合
心の中で相手を見下す
心の中で「哀れな人」と相手を見下すと、少しですが、自分のダメージを減らすことができます。
誰かに自分の気持ちを打ち明ける
ストレスをためたままにすると、心も身体も不調をきたします。
誰かに嫌な思いをさせられて苦しい時には、誰にでもいいのでグチをこぼしましょう。
自分を悩ませている人について話すのではなく、どんな言動があなたの負担になっているのかだけ伝えるようにすると、悪口を言っているように聞こえません。
それでも自分のよく知っている人にそんな話を聞かせたくないという人は、お悩み相談等をうまく活用するといいでしょう。
当サイトにも「ごみ箱・相談フォーム」(無料)と「おきらっく」(有料)という2つの相談窓口を用意していますので、お気軽にご利用ください。
最後に
周囲を嫌な気分にさせる人と付き合わなければならないのは本当にストレスです。
「自分はそんな有害な人間にありがちな行動をしていないだろうか。」
「どうすればそういった人たちから受けるストレスを減らせるだろうか。」
今回はこういった視点から、周囲を不快な気分にさせる人の特徴とストレス軽減のための防衛策についてまとめてみました。
みなさんの心が軽くなりますように。