12月に入ると、あちらこちらで年末商戦が本格的に始動します。
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭にとっては、クリスマスのプレゼント選びに頭を悩まされる時期ではないでしょうか。
今回の記事では、4‐5歳児の心・知・体の発育を促すおすすめのクリスマスプレゼントを紹介します。
- なぜ「情緒教育系の玩具」がおすすめなのか
- あまりおすすめしないプレゼントとは
クリスマスに限らず、誕生日プレゼントにもおすすめの玩具です。
園児(4‐5歳)向けのクリスマスプレゼント
情緒教育系の玩具を勧めるわけ
4‐5歳というと、幼稚園(保育園)の年中・年長さんにあたります。
発達段階 | |
4歳児 | トイレや着替え・歯磨きなど、自分の面倒を自分でみられるようになる バランス感覚が向上する 目と手の協応性が確立され、指先を使った細かい作業ができる 好奇心や想像力が芽生える 自他の区別がつき、一緒に遊んだり、競争したりする 基本的な社会のルールに従うことができる 発音が明瞭になり、自己主張や理由付けができる 相手を思いやったり、我慢する力がつくなど、心が成長し始める |
5歳児 | 身の回りのことをうまくこなすだけでなく、お手伝いや後片付けなどもできる 道具や遊具を使い、工夫した遊びや運動ができる 好奇心や想像力を創造力や表現力・行動へと発展させることができる 仲間意識が高まり、集団の一員としての自分を理解する 協調性や責任感、役割分担や適応力といった社会性が身につく 表現力が増し、文字や数字・語彙に対する理解度が上がる 時間や空間の概念を理解する 複雑な感情やきもちの変化を理解し、対処できる 基本的な善悪の区別がつく |
もちろん個人差はありますが、発達の度合いは環境によっても大きく左右されます。
言い換えるなら、心の成長も知力も運動能力も何を与えるか次第だと言えるのではないでしょうか。
おすすめしないプレゼント
お勧めしないものの第1位は(デジタル)ゲーム機・ゲームソフト類です。
対戦型・バトル系は言うまでもありませんが、ゲームは依存性や中毒性が高く、1日30分の約束だったはずが、いつの間にか2時間・3時間になってしまい、禁止しても隠れてやったりと、後悔先に立たずになる家庭が多いようです。
また、科学的根拠はありませんが、20年以上にわたって幼稚園児や小学生を見てきた結果、ADHDやADDといった学習障害を持つ子どもの増加には、背景にゲーム依存があるような気がしてなりません。
「みんな持ってる」「持ってないと一緒に遊べない」と言われると、自分の子どもだけ仲間外れにされるんじゃないかという思いから、親としては心が揺れてしまうかもしれません。
けれど、むしろみんなが持っていない、大人数で遊べるアナログゲームを購入して、友だちを遊びに誘ってあげるようお子さんに勧めてみるほうが、よほど社会性を育てる役に立つと思います。
おすすめのプレゼント
スポーツトイ
最近は外遊びをする子供がめっきり減ってきたせいか、体力のない子や免疫力が落ちている子が多いように思います。
一輪車
バランス感覚や体感を鍛えるのに最適なスポーツトイです。
大人になってからだとなかなか難しいかもしれませんが、4‐5歳児なら1か月もかからずに乗れるようになるようです。
身体を動かすことが好きな子にはもちろんですが、それほどアクティブではない子もこれがきっかけで外での遊びが好きになる可能性大です。
学習指導要領で推奨されているせいか、設置している小学校も多いので、入学前に乗れるようになっておくと自己肯定感も高めてくれるでしょう。
ブレーブボード
こちらもバランス感覚や体感を鍛えるのに最適です。
クリスマスプレゼントとしてかなり人気の高いトイの1つなので、スポーツ好きのお子さんなら大喜びすること間違いなしでしょう。
知育玩具
知育玩具の中でも、一番のおすすめは集中力を高め、想像力・創造力・観察力といった論理的思考を鍛える立体パズルです。
ジスター
柔軟な発想を生かして、構成力や想像力、空間把握能力を育むサポートをしてくれる玩具です。
知育玩具部門とブロックおもちゃ部門でグッドトイ2021を受賞。
ギフテッドの子どもたちをサポートする会や発達支援センターなどでも利用されています。
マジックスネーク
小さく、持ち運びが楽なので、遠出する際、移動の間の暇つぶしにもぴったりです。
お店によっては1個の値段が100円ほどなので、5~10個くらい買って、家族や友達と一緒にいろんな形を作って遊べますし、幼稚園や保育園でのプレゼント交換の品としてもお勧めです。
ちなみに私は、甥っ子たちが小さい時に(今はもうないようですが)20個のセットを買って贈りました。
レゴブロック
レゴはスクールがあったり、世界大会まで開かれるほど優秀な知育教材です。
創作活動を通じて、集中力や論理的思考力に加えて、問題解決能力やコミュニケーションスキルといった21世紀型スキルの育成や、自信や根気といった情緒面での成長が期待できます。
ところで、感性と思考力がぐんぐん伸びる【ワンダーボックス】 をご存じですか。
2024年3月11日(月)まで、入会者全員を対象にした豪華教材セットプレゼントキャンペーンを実施中です。
もらえる教材は3点:
- マスキングテープを素材とした、創造性や発想力を引き出す「テープフェスティバル」
- どこから考えると良いか、論理性や発想力などを育む「ぱず~るレストラン」
- パズルや迷路がたっぷり収録した「思考力ワークブック」
空間認識力や思考力を育むトイ教材や、プログラミング基礎教材、科学実験教材など、たくさんの知的なわくわくが詰まったワンダーボックス に入会して、おまけのプレゼントをゲットしませんか。
お財布(コインケース)
*サンプル画像以外にも、様々なデザインがあります。
今はキャッシュレス決済が増えたせいで、子どもたちにとってお金の感覚がつかみにくい時代です。
お金に対する意識を高めるためには、
- 自分だけのお財布を持つ
- お小遣いではなく、お手伝いなどのお礼に小銭(1円や5円でOK)を受け取る
- お金はただもらうだけのものではなく、何かの対価である
- 現金での買い物を体験する
- お財布に入っている範囲内でやりくりする
- お財布の中に入っているお金の変化を記録する(お小遣い帳など)
ことが大切です。
なお、4‐5歳児には、
- コインが取り出しやすい(お札は入らなくてもよい)
- コイルチェーンやひもが付いている(または簡単に付けられる)
タイプのお財布(コインケース)がお勧めです。
子ども図鑑
私の甥のひとりは保育園に通っていたころ、ひらがなより先にカタカナを覚えました。
大好きなクワガタのことを調べようと図鑑を開いているうちに、いつの間にか読めるようになったそうです。
図鑑には、ワクワクしながら眺めているだけなのに、自然に情報収集能力や想像力、読解力などがつくというメリットがあります。
特に、もしお子さんが何に興味を持っているのかはっきりしていない場合は、広く浅くたくさんの情報を網羅している大図鑑がお勧めです。
余談になりますが、先ほど話に出てきた甥は、ある日クワガタと図鑑を保育園に持ち込み、そこで図鑑ブームを巻き起こしたことがあります。
最後に
みなさんは自分のお子さんにいくつクリスマスプレゼントを用意しますか。
アメリカではほとんどの子どもたちが、家族から複数のプレゼントを受け取ります。
- クリスマスストッキング(ソックス)に入れられたお菓子
- 衣類を始めとする日用品
- 絵本
- おもちゃやトイ
(責任感を持たせるためにペットをプレゼントすることも多いのですが、日本だと一人1匹は環境的に難しいと思います。)
今回ご紹介したおすすめグッズは安いもの(100円程度)から高いもの(1万円越え)まで様々ですが、どれも流行り物と違って数年~大人になっても楽しめるものばかりです。
それぞれに予算は異なると思いますが、お子さんが大きく成長するこの時期だからこそ、長期的視点に立って、複数のプレゼントを贈るのもいいと思います。