この記事では、新型コロナ感染症の後遺症の1つである嗅覚脱失(匂いがまったく感じられない)に悩まされている人向けに、耳鼻科発の症状改善・克服方法を紹介します。
この記事を読んでわかること
- 嗅覚脱失症状の改善・克服方法ー用意するものとやり方
- 症状の改善・回復を左右するであろう条件?
嗅覚脱失症状を改善・克服する方法

正確に言うと、この方法は私の友人の知り合いが耳鼻科で教わった方法です。
ただし、友人が教わったのは、単に「好きな匂いと嫌いな臭いを交互に嗅ぐ」ということだけです。
それではあまりにも曖昧でわかりにくいと思うので、友人が実践した具体的なやり方を紹介します。
用意するもの:
- 自分の好きな匂いがするもの
- 自分の嫌いな臭いがするもの
やり方:
- 自分の好きな匂いがするものを、10秒くらい犬がクンクンと匂いを嗅ぐように嗅ぐ。
- 次に自分の嫌いな臭いがするものを、同じように嗅ぐ。
- ①と②を数回繰り返す。(1セット)
- ③を1日に5~6セット行う。
友人の場合、やり始めて3日目にまず嫌いな臭いからわかるようになったそうです。
症状の改善・回復を左右するであろう条件?
耳鼻科発の方法ということで、症状の改善や回復にかなり期待が持てそうではあります。
ただ、誰にでも効く方法かと言われると、疑問が残ります。
- 好きな匂いと嫌いな臭いに関して
- 交互に嗅ぐ頻度・回数
- 種類
- 被験者(?)に関して
- 年齢や性別
- 感染した時期(変異株の種類):複数回の場合は嗅覚脱失を引き起こした感染の時期
- 感染した回数
- 感染からこの方法を試すまでの期間
- この方法を試してから効果を感じるまでの期間
- ワクチン接種の有無及び回数
もしかすると、こういった条件の1つ、または複数が嗅覚脱失から回復するための必須条件で、私の友人やその知り合いはたまたまその条件を満たしていただけかもしれません。
友人に関するデータ(参考)
年齢 | 60代後半 |
性別 | 女性 |
好きな匂い | ベルガモット |
嫌いな臭い | ハタハタ飯寿司 |
感染時期(注1) | 2022年 |
感染回数 | 1回 |
感染からこの方法を試すまでの期間 | 5日 |
この方法を試してから効果を感じるまでの期間 | 3日 |
ワクチン接種の有無・回数 | 有・5回 |
注1:2022年はオミクロン株が主流でしたが、どの変異株だったかまではわかりません。
すすめておいて今さらこんなことを言うと怒られるかもしれませんが、嗅覚脱失の症状が改善・回復するかどうか、改善・回復までにどれくらい時間がかかるかは、とにかくやってみないと分かりません。
ただ、害があるとしても、匂いがわかるようになったとき、嫌いな臭いに「うげっ」となるぐらいなので、試してみる価値はあると思います。
お願い
- この記事を読んで、私の友人が実践した方法(または自分なりにアレンジした方法)を試して嗅覚が戻った
- 過去に「好きな匂いと嫌いな臭いを交互に嗅ぐ」方法を試して嗅覚が戻った
という方がいらっしゃったら、データ収集(アンケート)にご協力いただけないでしょうか。
データが増えれば、どの要因がどう結果に影響しているかわかるかもしれませんし、より効果的に「好きな匂いと嫌いな臭いを交互に嗅ぐ」方法がわかれば、同じ後遺症で悩んでいる人により良いアドバイスをすることも可能になります。
*回答者を特定するような質問は一切ありません。
どうぞよろしくお願いします。
まとめ
残念ながら、新型コロナ感染症は、2025年の今も流行と沈静化を繰り返し、収束化の気配など微塵もありません。
確かに、ウィルスの弱毒化や治療薬の開発などによって、重症化のリスクは減ったかもしれませんが、感染すれば、依然としてしつこい咳やのどの痛み、発熱といった症状に悩まされますし、中には運悪く後遺症にまで煩わされている人がいます。
今回は、そういった人たちの中でも、新型コロナ感染症の後遺症の1つである嗅覚脱失(匂いがまったく感じられない)に悩まされている人向けに、耳鼻科発の症状の改善・回復方法と、結果を左右するであろう条件について説明しました。
「嗅覚トレーニング(嗅覚障害を改善するためのリハビリテーション)やその他いろいろ試したけれど、効果がなかった」という人は、ダメもとかもしれませんが、ぜひ試してみてください。