特に野山を散策するのが大好きという人向けに、持っていると安心・安全なだけでなく、副業や転職につながる可能性が高そうな資格・検定をまとめました。
アウトドアアクティビティに関わる資格・検定
森林インストラクター
森林インストラクターとは、①森林を利用する一般の人に対して、森林や林業に関する適切な知識を伝える、②森林の案内や森林内での野外活動の指導を行う人です。
筆記試験(1次試験)と実技・面接(2次試験)からなる資格試験は、2005年から「人材認定事業」として環境大臣並びに農林水産大臣の登録を受けて実施されています。
キャンプインストラクター
キャンプインストラクターは、キャンプをする個人やグループに、キャンプのプログラム等の指導を行う役割を担うことができる指導者に与えられる資格です。
資格を得るには、課程認定団体による授業や講習会(理論と実技)を受講し、試験に合格した後、資格登録手続きを完了する必要があります。
日本キャンプ協会では、企画・運営に携わるキャンプの責任者であり、キャンプの「提供者」として実務に関わる知識や視点を身につけているキャンプディレクターの資格(1級・2級)も認定しています。
キャンプエキスパート
キャンプエキスパートは、住・食・遊の3つの視点から、キャンプに関する知識とテクニックを身につけ、アウトドアの幅広い楽しみ方を実践し、指導できるエキスパートです。
日本能力開発推進協会指定の認定教育機関等が行う教育訓練において、全カリキュラムを修了したのち、検定試験に合格すると、資格が得られます。
自然ガイド
自然ガイドは、通算100日以上の自然活動経験(内10日以上の積雪期)があり、人間社会と隣接する里地・里山・山地・高原において自然、歴史、民俗等を解説する自然ガイド行為を行う事ができる人のことです。
資格には日本山岳ガイド協会認定の自然ガイドステージI・Ⅱがあり、どの時期(積雪の有無)にガイド活動を行えるかが、レベルの大きな違いです。
筆記試験(1次)と実技試験(2次)に合格し、受験者義務講習を修了すると、ガイド資格認定通知書が発行されるので、正会員団体に入会し、入会手続きが完了した時点で、正会員団体を通してガイド資格認定証(本会正会員証)およびガイドバッチが付与されます。
登山ガイド
登山ガイドとは、通算120日以上の登山経験(内10日以上の積雪期)があり、山地・山岳地帯の登山道で、登山ガイド行為を行う事ができる人です。
資格には日本山岳ガイド協会認定の登山ガイドステージI・Ⅱ・IIIがあり、自然ガイドと同様のプロセスを得て、ガイド資格認定証(本会正会員証)およびガイドバッチを取得します。
山岳ガイド
山岳ガイドは、国内にて一年を通して登山ルートのガイド行為を行うことができる人を指します。
資格には日本山岳ガイド協会認定の山岳ガイドステージI・Ⅱがあり、ステージIIではインストラクター行為も行えます。
山岳ガイドステージI:
資格を取得するには、書類審査、体力・適性試験、筆記試験、無積雪期講習1、無積雪期講習2・検定を順番にクリアし、さらに積雪期講習・検定並びに残雪期講習・検定(順番は問わない)に合格する必要があります。
山岳ガイドステージII:
資格の取得には、書類審査、無積雪期講習、クライミング講習・検定まで全て順番に受験、合格し、さらに積雪期講習・検定並びに残雪期講習・検定にも合格しなければなりません。
また、自然ガイド・登山ガイド同様、正会員団体への入会が必須です。
公認釣りインストラクター
公認釣りインストラクター(釣り指導員)は、1992年から水産庁の支援を得て始まった公認資格です。
健全なレクリエーション、またはエコロジカルスポーツとしての釣りについて、釣り場をとりまく水産資源の保護や自然環境保全の知識を釣り人に普及させ、釣りの技術と釣り場での安全確保・ルールマナーなどの指導をおこなうことを目的としています。
資格を取得するには、毎年開催される釣りインストラクター養成講習会を受講し、資格試験(筆記試験、論文、実技試験、面接)に合格し、正式に会に登録する必要があります。
狩猟免許
「狩猟免許」には、猟法ごとに第一種銃猟免許(散弾銃、ライフル銃)、第二種銃猟免許(空気銃)、わな猟免許、網猟免許の4種類があり、試験によって取得できる国家資格です。
狩猟免許試験(知識試験・適性試験・技能試験)は、免許の種類ごとに、各都道府県において、毎年複数回実施されています。試験に合格すると、都道府県知事が発行する「狩猟免状」がもらえ、全国どこででも狩猟が可能になりますが、実際に狩猟をするには狩猟者登録が必要です。
詳細:環境省 狩猟ポータル
アウトドア検定
「アウトドア検定(2・3級)」は、アウトドアレジャーを楽しむための基本的な知識・技術を習得し、アウトドアレジャーの普及を行う人材の育成を目指した検定です。アウトドアアクティビティにおけるリスク管理の方法やマナーなどの知識も必要になります。
検定の合格者によると、テキスト等はなく、検定を運営するアウトドアレジャー協会の公式問題集で学習するしかないようです。
なお、検定の申し込みと受験はオンラインのみですが、現在(2024年11月時点)はサイトにアクセスできません。
アウトドアレジャー協会
住所:東京都千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビル11階 PPY
電話:03-4588-6824
苔玉士
苔玉士®とは、盆栽資格の1つであり、苔玉の作り方、苔玉を作る際に使う道具の種類と使い方、季節ごとに最適な苔玉の置き場所、苔玉に使用する肥料の知識、苔玉や盆栽に最適な樹種などの特徴・管理場所・灌水・施肥・月ごとの手入れの仕方といった知識を有し、それを他者に指導できる人のことです。
資格は、①日本インストラクター協会が認定した試験に合格するか、②通信講座で受けられる課題の提出によって取得できます。
なお、資格試験は、インターネットから申し込み期間内に申し込みを行い、受験期間内に送られてきた試験を在宅受験し、提出期限までに答案を返送する形で行われます。
ブッシュクラフトアドバイザー
ブッシュクラフトアドバイザーとは、最低限の道具だけを使って野外で生活する方法や、人に伝えられるサバイバル術を身につけている人に与えられる資格です。
2日間の体験講習コース終了後、修了証がJapan Bushcraft Schoolより発行されます。
さらにレベルアップを目指す人は、ブッシュクラフトインストラクター®を目指すことが可能です。
詳細:Japan Bushcraft School(一般社団法人 危機管理リーダー教育協会運営)
グリーン・ツーリズムインストラクター
グリーン・ツーリズムインストラクターとは、農山漁村地域を訪れる人に、その地域の自然・文化・人々との交流を農林漁業体験や自然体験活動などを通じて伝えていく指導者です。
インストラクター(体験指導者:)のほかにレベルに応じて、エスコーター(地域案内人)、コーディネーター(企画・立案者)の資格があります。
資格の取得には、都市農山漁村交流活性化機構が主催する育成スクールを受講し、同機構による認定試験に合格する必要があります。
詳細:(一財)都市農山漁村交流活性化機構(まちむら交流きこう)
日本アウトドアトレーニング協会認定資格
日本アウトドアトレーニング協会で講習を受講し認定試験を受けることで取得できる、ハイキングや登山等の指導をする専門家のための資格です。
- 日本アウトドアトレーニング協会認定 アウトドアマウンテントレーナー
- 日本アウトドアトレーニング協会認定 マウンテン マスタートレーナー
サバイバルコーチ
サバイバルコーチ(正式には72時間サバイバル教育協会認定インストラクター「コーチ資格」)は、アウトドアの技術を通じて災害発生時などに子どもたちが72時間を自力で生き抜く力を身につけられるように指導できるコーチの資格です。
資格を取得するには、協会主催のコーチ養成講座を受講し、学科検定に合格しなければなりません。
さらにステップアップを目指す人には、サバイバルマスター™︎を主催できるディレクター資格もあります。
ジュニアサバイバル検定
「ジュニアサバイバル検定」は、アウトドア・自然・サバイバル・防災・食育について学ぶ小学校3年生以上を対象とした子ども向けの資格です。
詳細:日本自立力検定協会
食品・薬に関わる資格・検定
きのこ
きのこアドバイザー
きのこアドバイザーは、きのこ類に関心のある一般の人々に、天然きのこ及び栽培きのこに関する知識・情報を伝え、森林・自然ときのこ類のかかわりや健康に良い食材、食品としての利用などについて指導・助言を行う専門家です。
資格の取得には、日本特用林産振興会のきのこアドバイザー研修・登録委員会により研修生として選考された後、養成研修を受講し、きのこアドバイザーとして登録されることが必要です。
なお、きのこアドバイザー登録者名簿は林野庁、都道府県担当部局、国公立試験場等に送付され、活用されています。
詳細:日本特用林産振興会
きのこソムリエ
きのこソムリエは、国内外のきのこに関する基本知識、種類、栽培の仕方、きのこ料理とその調理法、栄養価に至るまで、専門的な知識と技能を証明する資格です。
きのこソムリエの資格は、日本安全食料料理協会が主催するきのこソムリエ資格認定試験を受けて合格するか、協会指定の認定講座を受講し、課題を提出することで得られます。
詳細:日本安全食料料理協会
菌類インストラクター
菌類インストラクターは、きのこの種類や特徴、生育環境や繁殖方法、きのこ狩りに関する知識とポイント、間違いやすいきのこの見分け方、きのこの食べ方といった知識を有しているきのこ資格です。
日本インストラクター技術協会主催の菌類インストラクター資格検定試験を受けて合格するか、協会指定の認定講座を受講し、課題を提出すると、資格が得られます。
山菜
山菜アドバイザー
山菜アドバイザーは、山菜等に関心のある人々に対して、山菜等に関する知識を与え、自然と山菜等のかかわりを後世に伝え、残すべき健康に良い食材、食品としての利用などについて指導や助言を行う専門家です。
山菜アドバイザーになるには、日本特用林産振興会に設けられている山菜アドバイザー研修・登録委員会により研修生として選考された後、養成研修を受講して山菜アドバイザーとして名簿に登録する必要があります。
なお、山菜アドバイザー登録者名簿は林野庁、都道府県担当部局等にも送付されます。
詳細:日本特用林産振興会
山菜ソムリエ
山菜ソムリエは、山菜の基本知識から種類、採取方法、適切な下処理、調理方法、保存方法、栄養価や毒性に至るまでの専門的な知識と技能を証明する資格です。
山菜ソムリエを名乗るには、日本安全食料料理協会が主催する山菜ソムリエ資格認定試験を受けて合格するか、協会指定の認定講座を受講し、課題を提出しなければなりません。
詳細:日本安全食料料理協会
山菜採り士
山菜採り士は、山菜採りのシーズン、気を付けるマナー・ルール、山菜採りの服装、他人の山・土地で注意することなど、山菜採りに関する知識を十分に身に付けている人に認定される資格です。
資格を得るには、日本インストラクター技術協会主催の山菜採り士資格検定試験を受けて合格するか、協会指定の認定講座を受講し、課題を提出しなければなりません。
野草
野草マイスター
野草マイスターは、野草と発酵について学び、野草をおいしく食べたり野草が持つ効果を得るための知識とスキルを習得した人が認定される資格です。
酵素と野草研究所が主催する野草マイスター 認定資格コースを受講・終了することで、資格が得られます。
民間生薬
民間生薬検定
「民間生薬検定」とは、民間生薬(昔から民間の間で受け継がれてきた、植物や動物、鉱物などの薬用部位を加工したもの)に関する知識や知恵を習得できる検定です。
レベルは、初級・中級・上級・講師級と4段階あり、中級までは講習会への参加なしでの受験が可能です。
合格者は、薬草講師及びアドバイサー、セルフメディケーション講師及びアドバイサー、植物採集講師及びアドバイサー、山菜料理講師及びアドバイサー等として活躍できます。
漢方薬の生薬.comには、オンラインでチャレンジできる生薬ミニミニ検定があります。
薬草
薬草コーディネーター
薬草コーディネーターは、薬草の薬効や正しい使い方、見分け方、育て方、薬膳料理や薬用酒、薬湯や化粧水の作り方など、健康・美容に役立つ薬草の活用法を学んだ人に与えられる称号です。
資格を取得するには、ハッピーチャレンジゼミが主催する薬草ガーデン講座を受講・修了しなければなりません。
詳細:ハッピーチャレンジゼミ
和ハーブ
和ハーブ検定
「和ハーブ検定(1・2級)」では、日本のハーブ(有用植物)の基礎知識(種類など)に加え、和ハーブの活用法や和ハーブの物語など、和ハーブにまつわる楽しく実用的な知識が系統的・段階的に習得できます。
詳細:和ハーブ協会
和ハーブライフアドバイザー
和ハーブ検定1級に合格した後、協会所定の和ハーブライフアドバイザー養成講座を履修すると、修了証の発行と同時に付与されるのが、和ハーブライフアドバイザーの称号です。(検定試験はありません。)
講座では、ハーブの調合の割合や収穫したハーブの乾燥の仕方、和ハーブティーの入れ方実習など、和ハーブを生活に取り入れる具体的な手法を学ぶことができます。
詳細:和ハーブ協会
和ハーブフードディレクター
和ハーブフードディレクターは、各地の伝統料理を知ることで、食で健康に生きるための知恵や技術を学び、新しい感性や視点で和ハーブ料理の魅力を人へ、未来へ伝えられる人材です。
和ハーブ協会に入会し、和ハーブフードディレクター養成講座(座学・調理実習)を受講、資格認定試験(筆記試験・課題発表)に合格すると、資格が取得できます。
詳細:和ハーブ協会
和ハーブフィールドマスター
和ハーブフィールドマスターとは、和ハーブに関する実地経験を重ね、有用植物の見分け、特性、使い方など、人と自然との総合的な関わり方を学ぶフィールドワークのプロフェッショナルです。
資格の取得には、座学と実習からなる和ハーブフィールドマスター養成講座を受講し、修了試験(筆記試験+フィールド試験)に合格することが必要です。(和ハーブ検定1・2級合格者は修了試験が免除されます。)
養成講座例:和ハーブフィールドマスター養成講座群馬コース(2025年3月開講)
ハーブ
ハーブには、野山よりも畑や庭で栽培されているものが多く含まれています。
また、ハーブに関する資格・検定は非常に多く、同じような名称・内容のものを複数の民間団体が認定しているため、すべての資格・検定を網羅しているわけではありません。
メディカルハーブコーディネーター
メディカルハーブコーディネーターとは、生活の中で手に入りやすい15種類のハーブに関して、メディカルハーブの安全性、有用性、使い方などの基礎知識を身につける「メディカルハーブ検定」に合格した、日本メディカルハーブ協会の会員に認定している資格です。
さらに上位の資格に、シニアハーバルセラピスト、ハーバルプラクティショナー、ホリスティックハーバルプラクティショナーがあります。
ハーブ&ライフコーディネーター
ハーブ&ライフコーディネーターは、56種類のハーブ・スパイス・日本のハーブに関する知識を持ち、ハーブやスパイスを料理や入浴といった生活に取り入れる方法を身につけ、家族や友人にハーバルライフを広めることができるエキスパートです。
「ハーブ&ライフ検定」に合格し、日本メディカルハーブ協会の会員になることで資格が取得できます。
ハーブインストラクター
1.ハーブの基本知識から種類、栽培方法、利用方法に至るまでの専門的な知識と技能を持ち、「ハーブインストラクター資格認定試験」に合格した人に与えられる称号です。
詳細:日本安全食料料理協会
2.ジャパンハーブソサイエティの会員であり、教会の指導者認定校で、ハーブを使う・育てる・楽しむための指導に必要な講座を受講・修了し、インストラクター認定試験に合格したものに与えられる資格です。
インストラクターには初級・中級・上級があり、さらにスペシャリスト・マスターと上のレベルの資格もあります。
癒しに関わる資格・検定
鉱石セラピスト
鉱石セラピストは、石の種類や効果、アクセサリーへの応用方法、さまざまな悩みにお応じた鉱石の組み合わせ方や使い方をアドバイスします。
資格を取得するには、①日本メディカル心理セラピー協会が主催する試験を受験して合格する、または②協会認定の通信講座を受講して取得する方法があります。
森林セラピー
森林セラピーガイド
森林セラピーガイドとは、森林を訪れる人に対して、森林浴効果が上がるような散策や運動を現地で案内する人を指します。
資格は、通信教育課程2級を履修・終了して森林セラピーソサエティーの個人賛助会員に加入すると得られます。
森林セラピスト
森林セラピストは、森林を訪れる人ごと適切なプログラムを提供し、効果的なセラピー活動を指導する人です。
資格の認定には、通信教育課程を履修・終了、資格認定講習会を受講(森林セラピストのみ)し、森林セラピーソサイエティに加入する必要があります。
森林セルフケアサポーター
森林セルフケアサポーターは、森を活用して自分自身をケアする森林セルフケアについて学び、担い手を育成することのできる人です。
日本森林療法協会による森林セルフケア講座(室内編+実地編)・体験会・支援研修を受講すると、同協会より森林セルフケアサポーターとして認定されます。
さらに協会には、協会が主催する体験会や講座などで講師を務めることができる森林セルフケアコーディネーター認定制度もあります。
ハーブ関係の資格・検定
繰り返しになりますが、ハーブには、野山よりも畑や庭で栽培されているものが多く含まれています。
また、ハーブに関する資格・検定は非常に多く、同じような名称・内容のものを複数の民間団体が認定しているため、すべての資格・検定を網羅しているわけではありません。
ハーバルセラピスト・ハーブセラピスト
1.ハーバルセラピストは、科学的・体系的な知識に基づき、30種類のメディカルハーブと12種類の精油の有用性を理解し、季節や体調の変化に合わせて健やかでホリスティックなライフスタイルを提案できる専門家です。
認定講座ハーバルセラピストコースを修了したのち、「ハーバルセラピストテキスト認定試験」に合格し、日本メディカルハーブ協会の会員になると、ハーバルセラピストとしての資格が得られます。
2.ハーブセラピストは、ハーブを単なる趣味として学ぶのではなく、癒しの立場から自然療法に活かせる素材としてハーブの効能・利用法等について学び、 ハーブを世の中に広めていける人です。
ハーブセラピストの資格を取得するには、日本ハーブセラピスト協会が実施する「ハーブ検定」の1級・2級に合格し、上級の集中講座を受講したのち、「ハーブセラピスト認定試験」に合格しなければなりません。また、ハーブセラピストには協会への会員登録が義務づけられています。
レベルアップを目指す場合は、インストラクター養成講座とインストラクター認定試験を経てハーブセラピーインストラクターに、さらにスペシャリスト養成講座を受講してハーブセラピースペシャリストまで資格を取得することができます。
詳細:日本ハーブセラピスト協会
日本のハーブセラピスト
日本のハーブセラピストは、日本で利用されてきた30種類のメディカルハーブと、生活圏や山野などで見かけることのある16種類の有毒植物について学び、それぞれのハーブの特徴や有用性、さらに法制度と安全性を理解した上で、自身や家族の健康維持・増進に役立てることができる専門家です。
ハーバルセラピストの有資格者で、認定講座日本のハーブセラピストコースを修了したのち、「日本のハーブセラピスト認定試験」に合格すると、資格が得られます。
和ハーブセラピスト
和ハーブセラピストは、日本の生活にもっとも身近な和ハーブのインフューズドオイル(浸出油)を使ったセラピーに必要な知識と手技を基礎から身につけることで得られる資格です。
和ハーブ協会が主催する和ハーブセラピスト養成講座に参加し(教会への入会必須)、修了試験(筆記・実技)に合格すると、和ハーブセラピストの資格認定証が授与されます。
詳細:和ハーブ協会
メディカルハーブカウンセラー
メディカルハーブカウンセラーとは、ハーブによるリラックス効果・リフレッシュ効果・デトックス効果など、ハーブの効能に関する知識を持ち、ハーブを用いたカウンセリングを行う技術を持ち合わせた人のことです。
資格は、①日本メディカル心理セラピー協会が主催する「メディカルハーブカウンセラー®資格認定試験」を受験して合格するか、②協会認定の通信講座の特別講座を受講し、終了する、のいずれかの方法で取得できます。
メディカルハーブセラピスト
メディカルハーブセラピストは、ハーブの効能が有効な病気と副作用について学び、病気別ハーブ療法やハーブティーの取り入れ方、ハーブの種類と選び方、保存法といった専門的な知識とハーブの栽培に関する知識を備えている人に与えられる称号です。
日本能力開発推進協会指定の認定教育機関等が行う教育訓練において全カリキュラムを修了し、検定試験に合格することで、JADP認定メディカルハーブセラピスト®を名乗ることができます。
メンタルハーブ検定
「メンタルハーブ検定」は、ハーブやアロマの作用の一つであるメンタルに注視した検定試験です。
日本ハーブ振興協会では、他にも「日本ハーブ検定」、プロフェッショナル・アドバイザー・オブ・ハーブ、プロフェッショナル・インストラクター・オブ・ハーブ、ハーバル・フード・オーガナイザー、ハーバル・フード・マイスター、ハーバル・アロマ・クリエイターといった資格・検定制度を実施しています。
環境に関わる資格・検定
ビオトープ管理士
ビオトープ管理士とは、環境保全に関する知識や指導能力を有すると認められる国土交通省登録資格・技術者です。具体的には道路建設などの際、開発する地域周辺の生態系の調査やビオトープの計画、設計、施工を通じて、自然と伝統が共存する持続可能な地域作りに貢献します。
ビオトープ管理士にはビオトープ計画管理士とビオトープ施工管理士の2種類があります。
資格試験にはそれぞれ1級と2級があり、誰でも受けられるのは2級です。
環境再生医
環境再生医とは、環境省の「環境人材認定等事業」の登録資格で、自然環境保全や再生活動において、自身の専門性と自然環境に関する知識を基礎に、地域住民や行政・教育機関・企業・専門家などとの協働を推進することが可能な上、自然環境をキーに地域の自然と人の関係を再生し、持続可能な地域つくりを進められる環境人材です。
初級・中級・上級の資格があり、自然環境復元協会が主催する資格認定講習を受講し、認定試験に合格することが資格取得の条件です。
グリーンセイバー資格検定
誤った自然保護活動をしないように、植物や生態系への知識を持つことが大切だという考えから、1998年に創設されたのが「グリーンセイバー資格検定」制度です。知識を森づくりや環境活動の場で活かし、持続可能な社会につなげていくことを目標としています。
- ネイチャー検定:植物の各部の働き、植物の生活史、植物の分布、生態系のしくみ、自然史などが含まれます。
- カルチャー検定:植物の栽培方法、人と植物との関係に関する文化・歴史、自然保護に関する法律や制度などが含まれます。
- マスター検定:ネイチャー検定・カルチャー検定の内容に加え、自然の捉え方、自然評価、植生調査の手法などが含まれます。また、小論文を含む記述式問題で知見や見識も問われます。なお、マスター検定資格は「環境省・文部科学省・農林水産省指定の環境教育指導者」として認定されています。
生物分類技能検定
「生物分類技能検定」は、野生生物に興味関心がある人を対象に、自然環境研究センターが1999年に開始した技能検定制度資格です。生物の分類に関する正しい生物分類の知識の向上を図り、調査や保全を担う人材を育てるだけでなく、動物分類学や植物分類学の発展に寄与することを目的としています。
生物分類技能検定は1級から4級まであり、2~4級は誰でも受験することができます。
国家資格ではありませんが、1~2級の登録者は、環境省の「一般競争(指名競争)参加資格申請」の有資格者として認められているほか、林野庁や地方自治体などの自然環境に関わる調査・保全業務等の入札資格としても取り入れられている権威ある資格です。
グリーンアドバイザー
グリーンアドバイザーは、植物の育て方の正しい知識をきちんと習得し、園芸やガーデニングの楽しさや魅力を伝える人に与えられる称号です。
資格の取得には、日本家庭園芸普及協会が実施するグリーンアドバイザー認定講習を受けて認定試験に合格し、協会に登録し、さらに資格登録料の納付が必要です。
その他生物に関連した資格・検定
昆虫検定
「昆虫検定」は子供向けに昆虫に関する知識を問う検定です。
オンラインでチャレンジできるQuizooくいず動物園やけんていDo!のほか、ファーブル先生の昆虫教室等の体験学習でも独自に昆虫検定を行っています。
鉱物鑑定士・鉱物鑑定士補
鉱物鑑定士とは、野外での鉱物採集や調査研究等において鉱物を肉眼で鑑定し、鉱物名や特徴、地質の状況といった重要な地学的情報の処理が可能な人です。
鉱物の肉眼鑑定が出来るようになる「鉱物鑑定検定(1~8級)」に合格し、認定資格を満たした人が認定申請をすることで、鉱物鑑定士(1~3級)・鉱物鑑定士補(4~6級)に認定されます。なお、受験は小学3年生から可能ですが、8級から順に受け、飛び級はできません。
危険生物対策アドバイザー(DMA)
危険生物対策アドバイザー(DMA)とは、危険生物に関する知識や効果的な予防法、応急処置のスキルを身につけることができる資格です。
資格を取得するには、 1年以内に4つの講座(ハチとその応急処置・ヘビとその応急処置・その他の昆虫・動物とその応急処置・植物とその応急処置)を受講し、その後、認定試験(Eラーニング)に合格すると、認定証が発行されます。
最後に
自然にまつわる知識や技術の習得を証明する検定・資格はたくさんあります。
講習や講座を終了するだけで認定されるものもあれば、筆記や実技等の試験・検定に合格しないと取得できないものもあります。
仕事や収入に直結する資格もあれば、今盛んに言われているサステナブルな社会を目指すうえで役立つ資格もあります。
いずれにせよ、自然はより深く理解することで、より多くの恩恵を私たちにもたらしてくれます。
ぜひ自然関連の資格の取得にチャレンジしてみてください。
\他にも自然関連のその他の資格がとれる養成講座がいっぱい!/