害獣対策|田畑も法律も守ったのに笑える結果に終わった我が家の話 | まなまなライフ
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害獣対策|田畑も法律も守ったのに笑える結果に終わった我が家の話

害獣対策
今からもう20年近く前。島根県を車で横断しようと思ったら、海岸沿いの国道(それも片側一車線)か、傾斜があって曲がりくねった農道を使うしか方法がなかったので、物流の効率化や経済の発展のために、山を切り開いて高速道路を作るという計画は、県民にとって至極納得のいくものでした。
が、そう考えないものもいました。切り開かれる山に住んでいたたぬき、サル、イノシシといった野生動物たちです。
工事が進むにつれ、そういった野生動物が民家の周りに出没するようになりました。中でもミミズを求めて田んぼを掘り返し、畑の作物を荒らすイノシシは、ほぼ100%の割合で田畑を持っているこの辺りの住民にとって、植えたくもない悩みの種となりました。
市に相談しても、兼業農家の住民にできることは限られています。「鳥獣保護管理法」によれば、防衛はできても攻撃はできません。
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鳥獣保護管理法

「鳥獣保護管理法」は正式には「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」と言いますが、この法令の第2条第8項が狩猟に関する規制についてで、狩猟は「狩猟免許を取得し、狩猟をしようとする都道府県で狩猟者登録を行い、所定の狩猟税を納付した」人にしか許可されません。また、狩猟免許についても、使用する猟具ごとに異なる免許が必要で、狩猟許可を得ている人でも、狩猟ができる区域・期間・猟法など、法令で定められた制限を守る必要があります。
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認定鳥獣捕獲等事業者

幸いなことに、当時はうちから歩いて10分くらいのところに、県の認定鳥獣捕獲等事業者が一人いました。その人は捕獲した鳥獣の肉を販売する許可も持っていたので、猟師兼肉屋のおじさんといったところでしょうか。

子どものころ、3匹の猟犬を連れたおじさんが車で出かけるのを見て、「どこにいくんだろう」と思っていましたが、認定鳥獣捕獲等事業者だからと言って、どこででも狩猟できるわけではないそうです。

うちがお世話になるにあたって初めてわかったんですが、認定鳥獣捕獲等事業者が許可された区域内で猟をする場合でも、土地の所有者から何らかの許可を得る必要がありました。(もっとも猟の半分は、その土地の所有者からの依頼で、その場合、駆除の料金を取る代わりに、手に入った肉を折半していたようです。)

まなまな家イノシシ話その1:

ある4月の明け方、まな父(まなまなの父)は、動物の金切り声で目を覚ました。
(やった!)
仕掛けてあったワナに、イノシシがかかったのだ。
さかのぼること1週間。家屋横の竹やぶで、子連れのイノシシが地面を掘り返しているのを見て、まな父は残り少ないタケノコを守ろうと策を練った。
(トタン板は突破された。)
(ソーラーライトや爆音は、近所迷惑になる可能性大。)
(イノシシは人の髪の毛を嫌うという話だが、自分の頭に無駄にできる毛はない。)
それならば、とまな父は猟師さんに頼んで、ワイヤー製のくくりワナを仕掛けてもらった。
(母親を捕まえれば、子供のほうはどうせ遠くには行かないだろうし、一石二鳥どころか、一罠五頭だ。)
だが、外に出てみると、残念なことにわめいていたのは子供のうちの1頭だけだった。
(あ~あ、これじゃ大して肉はもらえないなぁ。)
そんなことを思っていると、イノシシの鳴き声を聞きつけて、近所のおやじ2名がやってきた。
近所のおやじ:「まだ小さいし、ちょっとかわいそうだな。」
そこへ父からの連絡を受けて、猟師さんがやってきた。
最終的に、肉の半分が猟師さんに、残りの半分のうち、4分の1くらいずつが近所のおやじ2名の手に渡った。
(今度こそ、親が捕まるといいなぁ。)
意気込みも新たに、まな父はまた猟師さんに頼んで、ワナを仕掛けてもらった。同じ場所に仕掛けてもイノシシが警戒するだろうからと、場所をずらし、数を増やして。
数日後、わなを仕掛けたやぶの中から、何やらガサゴソと物音がする。
覗いてみると、80代後半のまなジジ(まなまなの祖父)が、地べたに座って足に絡まったワナを外していた。
(確かに親は捕まったが…。)

まなまな家イノシシ話その2:

「ひぃ~!」
裏山に生ごみを捨てに行ったまなババ(まなまなの祖母)が、慌てふためいて家に駆けこんできた。
まなババ:「イ、イノシシが首つりしとる。」
まなババに続き、まな父とまなまなが見に行くと、確かに丸々太ったイノシシが木の枝からぶら下がっている。
まな父:「あぁ、猟師さん、こんなところにもワナを仕掛けていってたんだ。きっと、鼻から突っ込んでいったんだな。それにしてもでかいな。」
またまた早速猟師さんに朗報を伝え、ご足労願った。
(この腹の大きさからすると、おなかに子供が入ってるな。今回はたっぷりと肉がもらえそうだし、明日の夜は豪勢にぼたん鍋か!)
猟師さんとまな父の二人でイノシシを枝から降ろすと、あとは猟師さんが前脚を、まな父が後ろ脚をもって、どうにかこうにか開けた場所まで運んで行った。
猟師:「よっしゃ、ねぇちゃん(まなまなのこと)、イノシシの頭の前に立って、前脚を開くようにして持っててくれ。で、まな父さんは尻のほうから後ろ脚を持っててくれ。」
できればその場を離れたいまなまなと、ワクワク気分のまな父の前で、イノシシのお腹に猟師さんがナイフを突き刺した。
と、その瞬間、強烈なにおいがまな父を直撃した。
猟師:「ありゃ、これは死んでから時間がたっとるな。」
お腹が膨らんでいたのは子供がいたからではなく、死んでから時間がたっていたせいでガスがたまっていたからだった。
イノシシは一瞬にして半分ほどの大きさになった。
その後、まな父にとって幸いなことに、猟師さんから、「イノシシは死んでからそれほど時間が立っていない、首をつっていたために、全身の血が足元に下りて、血抜きの必要もなかった」と知らされた。
そして、今度こそ猟師さんにもらったたくさんの肉で、まな父はぼたん鍋を満喫した。
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