今回の報告は、設立レポート#1の最後に予告していた資金調達に関する情報とともに、プロジェクト自体の根本的な見直しと着手の延期・遅滞についての報告になります。
資金調達についてわかったこと
NPO、公的機関のサポート、クラウドファンディングや寄付についてのリサーチ・比較・検討をするにあたって、まずは島根県の情報サイトを参考にしました。
公的機関の助成金・補助金
地域の活性化や住民支援のための活動に対する助成金・補助金は確かにあります。けれど、今の私が申請できるものは皆無です。理由は「補助の対象はNPOやボランティア活動グループ、法人といった団体(5人以上)」で、個人は対象外であるためです。
助成金・補助金の出所が、国民の税金であることを考えれば納得がいきます。たとえ私が「詐欺師じゃない」ことを証明したところで、公の機関からすれば、「これまで詐欺師じゃなかったからと言って、いつ何時魔が差すかもしれない」人物に、おいそれと大切な公金を渡すわけにはいきません。
それなら賛同者を募って、5人以上の団体にして申請すればいいのでは、と思われるかもしれません。けれど、そもそも私は「こうしたい」と言っているだけで、何の活動も始めていませんし、「こうしたい」すら、このサイトで発表している以外、宣伝・広報活動(?)をしていません。
さらに公的機関の助成金・補助金は施設・設備関係の支出には使えませんし、ダメ押しで言えば、サロンとして使おうと思っている施設を、そもそもサロン開設に反対している現在の名義人(母)が団体名義に変えるとは思えません。
これまでの50数年、困っているといつも棚からぼたもちが落ちてきて救われていたせいか、考えが甘かったとちょっとばかり反省しました。全面的に反省していないのは、「物事はなるようにしかならないけど、悩んでも始まらないし、ま、どうにかなるでしょ」というお気楽な考え方のせいです。
クラウドファンディングと寄付金募集
クラウドファンディングについては「オンラインで寄付金を募る方法。お返しが必要」という程度の認識だったので、寄付金募集との違いも含めて確認しました。以下が私なりの解釈、まとめになります。
ファンドレイジングの方法 | 支援の形 | 返礼の必要性 | 目標金額に到達しなかった場合 | その他の留意事項 |
購入・融資・株式・ファンド・ ふるさと納税型 クラウドファンディング | 金銭 | 必要 金銭・品物・サービス | 購入型All-in方式のみ返金不要。ただし、プロジェクトの実行とお返しは必要 | 支援金の使用目的により、法律の規制あり |
寄付型クラウドファンディング | 金銭 | 不要 | 全額返金 | 支援金に税金がかかる。返礼には法律の規制あり |
寄付 | 金銭・品物・サービス | 不要 | 目標金額・返金なし | 支援金に税金がかかる |
次に個人がオンラインでの寄付金を募集する際に利用できるクラウドファンディングサイトや寄付決済システムについて調べました。リスティング広告になっていたり、支援サイト等でよく紹介されていたのは、
などになります。
サポートプラン、限度額、初期費用、決済手数料等の詳細は、今後どのサイトを利用するか決めた時点でご紹介します。因みにまなまなCraftで利用している決済システム「イプシロン」にも寄付・募金向け決済プランがあり、すでにどんなシステムかわかっているので、こちらも候補の1つとして検討します。
2023年8月追記:
投げ銭ボタンを作成しました!
ウエブサイトからの収益
レポート#1で「プロの手を借りた」と書きましたが、それは検索エンジンで上位に入るためで、上位に入って「まなまなライフ」を訪れる人が増えれば、それだけ中に貼り付けたアフィリエイト広告から商品なりサービスなりを購入する人が出てくる可能性が上がります。(注:購入してもらわない限り収益はゼロです。)加えて、アフィリエイト広告を貼るには、アフィリエイトプログラム(ASP)に登録し、広告を出したい企業に提携を承認してもらわなければなりません。
おすすめは私も登録しているもしもとA8。
収益の得やすい大型のショッピングモール系企業(Amazon・楽天市場・Lineヤフー株式会社)の広告も、このうちのどれかを通じて提携承認を得た上で貼りつけています。
追記:現在はクローズドASPのレントラックスとFelmatにも登録してます。クローズドというのは基本的に招待されないと登録できないという意味です。招待メールが届いたということはこのサイトが信頼されたということのはず。まだまだWeb初心者で改善すべきところは多々ありますが、これは本当にうれしかったです。
そして7月中にさらに4つのASPに登録を申請しました。会社ごとに扱っている分野(得意分野?)が違うので、これまで紹介したくてもできなかった商品やサービスも紹介できます。
- アクセストレード
- バリューコマース
- Rakuten LINKSHARE
- アフィリエイトするなら afb
いずれも誰でも無料で申請できるASPです。
実は、レポート#1を書いていたのは、承認されるのが難しいと言われていたAmazonから否認の返事を受け取った直後でした。否認された理由に心当たりがあったので、ある記事を大幅に修正し、アフィリエイト広告を1度すべて取り払って、再度申請した結果、今度は1日もかからずに承認を得ることができました。Amazonと提携できるかどうかは収益に大きくかかわってくるので、「まなまなライフ」はとりあえず前進していると言えるでしょう。
その勢いに乗って、Google AdSenseにも申請しましたが、こちらもまた「審査が厳しい」という前評判にたがわず、否認の返事が返ってきました。Google AdSense というのは、通常のアフィリエイト広告と違い、サイトの運営者が記事にあった広告を選ぶのではなく、Google側がサイトの閲覧者の検索傾向から「これなら興味があるんじゃない?」という広告を選んでサイト内に挿入します。つまり、同じサイトの同じページを見ていても、見る人によって出てくる広告が違うことになります。
もともと興味のあるものの広告なので、閲覧者のクリック率、ひいては購入率も高くなることが予想されます。広告からできるだけ多くの収入を得るためにはぜひとも承認されたいプログラムです。
Amazonのときと違い、こちらは簡単にではありますが、否認の理由が書かれていたので、記事の修正に留まらず、サイト全体のレイアウト(サイトマップ)に至るまで、かなりの変更を余儀なくされました。けれど、どうしても克服できないのが検索数が足りないという問題です。プロの手を借りたとはいえ、解決までにはしばらくかかりそうなので、再申請までの間(今)は、アフィリエイト広告を貼りなおして、せっせと記事を増やしています。
追記:こちらも2回目の申請で承認されました。懸念していた検索数はどうも審査に関係ないようです。
Adsenseと同様にインプレッション型の広告を扱うThe Monitizerからもお誘いを受け、2024年の7月から広告を掲載しています。
ということで、今ではすっかりアフィリエイト関係が充実してきました。もちろん収入のために始めたわけですが、昔からいいと思うものはできるだけたくさんの人に紹介したいと思っているので、広告のおかげで誰かが得をしたりいい気分になれると思うと、何となく一日一善の気分を味わえます。
「まなまなCraft 」については、掲載商品の数は増えましたが、売り上げはこの1か月弱で知人が購入してくれた1点分のみ。こちらもプロの力を信じながら、さらに商品をアップし続けます。
「劇的ビフォーアフター」への依頼
結論から言うと「劇的ビフォーアフター」への依頼はいったん保留となりました。
たとえ母が折れに折れて、自宅の離れをリフォームしてサロンとして使えるとしても、名義変更にはほぼ100%「うん」と言わないでしょう。そうなると必然的に運営の段になっても公的資金の援助が期待できません。そこで、実家の離れを使うという案からいったん離れ、別の場所に一から建物を建てるという案を再検討することにしました。つまり「一から建物を建てる」=「リフォームしない」=「『劇的ビフォーアフター』の対象外」というわけです。
プロジェクトの見直し
「再検討」と言ったのは、自宅の離れをサロンの施設として使うのは第2案で、もともとは自宅から歩いて数分のところにある空き地に新たに建物を建てようと考えていたからです。
その土地は数年前、高齢の所有者が亡くなられた際、相続人の方から「避難所を建てるのに使うなら寄付するけど」と、地区住民に申し出があったものです。今の避難所は河川のすぐ近くの低地にあるため、台風や大雨で川が氾濫すれば、避難所として機能しません。今後税金や土地の維持・整備費を抑えられる相続人の方にとってはもちろんのこと、川の近くの低地に住む人たちにとっても、願ったりかなったりの提案だったと思います。
けれど、地区内での話し合いの結果、反対多数で申し出は却下されました。以来、相続人の方は固定資産税を払い続け、草だらけにするわけにもいかないので、木を植え、年に数回の草刈りを続けています。そんな事情なので、コミュニティサロンを作り、避難所としても使えるようにすると言えば、まず間違いなく土地は寄付してもらえると思います。ただ、大きな建物を新築するのと家半分をリフォームするのでは、建築にかかる費用が倍半分以上に違います。だからこそ、自宅リフォーム案を採択したのですが、現状を考えるとどうやら第1案に戻るしかなさそうです。
プロジェクトを前に進めるには、次のステップとして相続人の方に連絡を取り、寄付金の募集方法を選ぶべきなのですが、そうも言ってられない事情が、プライベートでできてしまいました。
設立プロジェクトの着手延期と準備の遅滞
資金調達の面で難題が降りかかる中、仕事をやめたとはいえ、(むしろ仕事をやめたからこそ)、一社会人として「健康保険」「雇用保険」「国民年金」の変更や新規加入の手続きをしていました。
詳しくは上の記事に書きましたが、簡単にまとめると、「今年1年は税金やらなにやらで出費がかさむが、ブログとネットショップを収入源と見なして、個人事業主兼ボランティア活動家でいると、雇用保険はもらえない。雇用保険をもらうためには就職活動をしなければならない」となります。
個人事業主でいる限り、雇用保険がもらえないのはわかっていましたし、初めは法律なので仕方がないと思っていましたが、ウエブサイトからの収入が当分見込めないと思い知らされ、健康保険料を1年分前納した後は、来年の3月くらいまで就職活動をすることで雇用保険をもらえるなら、そのほうが最終的にはサロンの建設を早めるだろうという見解を持ちました。正直な話、今週の初めに住民税をこれまた1年分前納したので、バランスシートのマイナスをプラスに変えるには、就職活動が必須だと痛感しました。
ただ、雇用保険の受給期間中(就職活動中)、1か月ごとに報告の義務はありますが、週に20時間未満、1日に4時間未満であれば就労や収入を得ることは可能なので、今後もウエブサイトの更新や農作業は細々と続けていきます。
最後に
今回の内容は、同じ志を持つ後進の人にとって役立つものというより、自分の考えの甘さやお気楽主義を暴露するものになってしまいました。上述の事情から、しばらくは目新しい変化もないと思いますが、実質的な準備はできなくても、リサーチはできるので、いざ行動開始となったときのために役立つ情報を見つけたら、レポート#3としてアップします。