充電式ハンディソーのチェーンが、しょっちゅう外れるようになってしまいました。
始めの頃はチェーンを張り直して使っていましたが、そのうち使っている時間よりも張り直している時間のほうが長くなってきました。

ノンブランドの安物だったし、元が取れるくらいは使ったから、いいのに買い替えてもいいけど、チェーンさえ外れなければ、なかなかいい製品だし、捨てるのはもったいないなぁ。
そこで、クリーニングもかねてカバーを外したところ、チェーンが外れやすくなった原因が分かり、結果的に高価なブランド品に買い替えずにすみました。
今ではチェーンが外れることもなく、その他の一般的な原因にも注意しながら、ガンガン竹や木を切っています。
チェーンが外れる一般的な原因と外れにくくする方法

チェーンが外れる原因
一般的に、充電式だろうと、オイル式だろうと、小型のハンディソーだろうと、大型のチェーンソーだろうと、チェーンが外れる原因はだいたい同じです。
- 横方向や斜め方向に負荷がかかった
- チェーンの先端で切断した
- 細くてしなる枝や竹やなどを切断した
- チェーンの張りがきつすぎ、または緩すぎた
- ガイドバーに異物が詰まった
- カバーがしっかり締まっていなかった
- パーツが劣化、または変形した
- ガイドバーのストッパーのピンが摩耗して、ガイドバーが固定できなくなった
- チェーンオイルが不足し、摩擦熱が生じたせいでチェーンが熱膨張した
- ガイドバーの溝(チェーンがはまるところ)が摩耗で広くなった
- 衝撃によりガイドバーがゆがんだ
- 新品のチェーンの初期伸びに対処しなかったため、チェーンとガイドバーの接触部分が傷み、外れグセが付いた
チェーンを外れにくくする方法
1.一時的に横方向や斜め方向に負荷がかってチェーンが外れただけなら、チェーンの先端ではなく根元部分を使うことで、チェーンが外れにくくなります。
また、細くてしなる枝や竹などを切る際は別のツールを使うほうがいいかもしれません。
2.チェーンは、緩すぎてもきつすぎても外れやすくなります。つまんだときにわずかに隙間(1mm以下)できる程度の張りを保つようにします。
3.使用後は毎回カバーを外して、パーツの点検とクリーニングを行います。
4.カバーが緩いと、ガイドバーが動いたり、異物が混入しやすくなるので、しっかりと締めます。
5.チェーンオイルを適宜補給し、チェーンやガイドバーが熱くならないようにします。
なお、元の原因が何であれ、パーツの劣化や変形によってチェーンが外れやすくなっていた場合は、変形したパーツを新しいものに交換するしかないでしょう。
そして交換後、変形の原因となった行動をとらないように気をつけます。
チェーンが外れた原因と問題解決策(私の場合)

チェーンが外れた原因
カバーを外して、チェーンやガイドバーをばらしてみると、
- ガイドバーの溝が1か所狭くなっている
- チェーンの張りを調整する小ネジがおかしい
ことが見てとれました。
おそらくガイドバーの変形は、
- 細くしなる梅の枝や竹を切ることが多かった
- チェーンオイルが切れたのに、そのまま使い続けてガイドバーが熱を帯びたことがあった
のが原因でしょう。
チェーンの張りを調整する小ネジに関しては、折れて短くなったように見えますが、もしかすると先端にスプリングのようなものが入っていたのかもしれません。
いずれにしろ、ネジの長さが足りないせいでガイドバーが動いてしまうので、チェーンの張りを調整することができません。
問題解決策
私の場合、ガイドバーと小ネジの変形が原因だったので、この2つを交換することにしました。
早速、ハンディソーを購入した店(楽天市場内の39ショップの1つ)で製品にあったパーツを注文しようと思ったら、もはやその商品は販売終了になっていました。


収納ケースにあったブランド名(?)や製品番号らしきもので検索をかけても、「やや危険なWebサイト」「一致する情報が見つかりませんでした」と、パーツの型番やサイズが調べられません。

付属品もたくさんだし、いいものを安く買えたって喜んでたけど、やっぱり有名どころの製品じゃないと、こういう時に困るのよねぇ。
ガイドバーの修理(?)
仕方がないので、ガイドバーについては自分で修理(?)することにしました。
幸いなことに、溝が狭くなっていたのは根本付近の1か所1cmほど。
間違っても買い替えができる人には勧めませんが、溝にマイナスドライバーをネジ込むようにして力を加え、わずかですが隙間を広げるのに成功しました。
小ネジの付け替え
そもそもネジのことなどまったくわからなかったので、問題のネジをガイドバーのストッパーのピンごと近くのホームセンターに持っていって、「これと同じ小ネジの、1cm長いものをください」とお願いしました。


さすがはプロ。サイズはストッパーのピンにピッタリでしたが、長さは私の判断だったので、少しだけ飛び出してしまいました。
ただ、それで何かに引っかかるわけでもないですし、ネジの先端がしっかりと奥まで届いているので、ストッパーのピンが確実に固定できます。
試しに、お風呂の焚き付け用に乾燥させてあった枝(直径4cm程度の硬い木)を10本ほど半分の長さに切ってみましたが、その間チェーンが緩んだり、外れることは一度もありませんでした。
まとめ
今回は、充電式ハンディソーの
- チェーンが外れる一般的な原因と外れにくくする方法
- パーツの劣化や変形が原因でチェーンが外れる場合の対処法
を紹介しました。
特に、ノンブランドの安物を買ったせいで交換パーツが簡単に手に入らない人に、ハンディソーそのものを買い替える前の最後の手段として、試していただけたらと思います。
なお、修理・点検・クリーニング・パーツの付け替えをする際は、たとえ安全ロックが付いていても必ず手袋をはめ、バッテリーを外すようにしましょう。

