思春期の娘さんとの関係に悩むお母さんは少なくありません。
けれど、
- 娘さんの反抗的な言動に手を焼いている
- どうすれば娘さんの力になれるかわからない
- 年齢にあった親離れ・子離れができない
と、悩みの種類は様々です。
また、専門家の勧める方法を試しているのに、母娘の関係が一向によくならないというお母さんもいらっしゃることでしょう。
今回は、思春期の中でも特にティーンエージャーになって間もない中学生くらいの女の子の特徴をおさらいしながら、娘さんが心身ともに健全に成長するために最適だと思われる母親の関わり方を探すお手伝いをします。
関係が改善しないことにお悩みのお母さん方には、「ママ・ハディッドのモデル養成プロジェクト」という番組を見て、6組の母娘を分析し、「人の振り見て我が振り直す」方法を提案します。
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*ティーンエージャー:10代の子ども。正確には英語で語尾が「ティーン」で終わる数字(13~19歳)の年齢の子ども。
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思春期前半(中学生くらい)の女の子
思春期は、子どもから大人への移行期間を指し、心と身体の両方に大きな変化が起こります。個人差はありますが、だいたい10歳から18歳頃が思春期にあたります。
女の子は小学校6年生で約60%が、中学を卒業するまでの間にほぼ全員が初潮を迎えます。
乳房の発達や皮下脂肪の増加によって体つきが大人の女性に近づいていきます。
これらはすべて活発化し始めた女性ホルモン(エストロゲン)の影響です。
そして、10代前半ではまだエストロゲンの分泌が不安定なため、ホルモンバランスが崩れやすく、第二反抗期の症状が現れるのが普通です。
*第二反抗期をほとんど経験しないまま大人になる人もいますが、それがいいか悪いかは一概に言えません。
心理的特徴
行動に現れるかどうかは別にして、中学生くらいの女の子たちには共通して以下のような心理的特徴があります。
- 人目が気になる
- 容姿や体形といった身体的な特徴に敏感になり、ファッションやダイエットに興味を持つ
- 他者と自分を比較して優越感、または劣等感を感じる
- 友だちや仲間との関係が重大事になる
- 親や仲間以外の人をバカにしたり、無視したり、排除しようとする
- 仲間の影響を受けやすくなる
- 自分自身を確立し始める
- 理想(あこがれや夢)と現実のギャップを認識する
- 母親が「お手本」から「ライバル」に変わる
- 気分や機嫌がころころ変わる
- 落ち込みやイライラ、情緒不安定な状態に陥る
- ものごとを両極端(最高か最悪)に捉えがちになる
- 恋愛や性的なことへの関心が高まる
おすすめの関わり方とNGな関わり方
女の子に限らず、思春期の子どもと関わる際には以下の点に注意するといいでしょう。
おすすめの関わり方:
- 子どもの話に耳を傾ける
- 子どもを信じ、つかず離れずの距離から見守る
NGな関わり方:
- 子どもと同じ態度をとる
- 子どもを無視する
- 売り言葉に買い言葉で感情的になる
- 過保護・過干渉
- 子どもの失敗や問題行動を取り繕い、かばう
- 子どもが失敗したり傷つかないように行動を制限する
- 子どものプライベートに立ち入る
- 親の価値観を押し付け、親の指示に従わせる
何よりも自分が今の娘さんぐらいだった時のことを思い出してみてください。
「お母さんのどんな言動がうれしくて、どんな言動が嫌でしたか?」
あの頃自分が感じていたことを思い出せれば、娘さんとどう関わればいいか、おのずと見えてくるかもしれません。
母娘関係改善への道
「あなたは自分が他人の目にどう映っていると思いますか?」
残念ながら、自分自身のことを客観的に捉えるのは困難です。
たとえ誰かに「私ってどんな風に見える?」ときいたところで、よほど親しい相手でもない限り、本音で話してくれるとは限りません。あなた自身、相手の言うことに納得できない可能性もあるでしょう。
つまり、自分では娘さんとどう関わるべきかわかっていて、それを実践しているつもりでも、他人の目を通してみると、必ずしもそうではないかもしれないということです。
そこで今回おすすめするのが、よその母娘を観察、分析して自分たち親子と比較する方法です。
「ママ・ハディッドのモデル養成プロジェクト」
「ママ・ハディッドのモデル養成プロジェクト」(2018年制作)はアメリカのリアリティ番組です。
出演者:
- ヨランダ・ハディッド(講師):娘2人を人気モデルに育てあげ、かつては自身もモデルだったリアリティセレブ
- ジジ&ベラ(モデル):ヨランダの娘
- ファッション業界の関係者:モデル事務所の責任者、デザイナー、プロのカメラマン、有名企業のCEOや広報担当者など
- 13~16歳の少女とその母親:6組(うち1組は遅れて参加)
番組の内容:
講師であるヨランダ・ハディッドが、思春期の少女たちを対象に、8週間かけてモデルとして成功するための心得やノウハウを教えます。
- 毎週1つずつ課題が用意され、課題で1位になればその都度、賞金5,000ドルがもらえる
- プロのモデル、デザイナー、カメラマン、有名企業と関わる機会が持てる
- 実際のファッションショーやオーディションに参加できる
- モデルとしての売り込み方や業界とのコネクション作りが体験できる
- プロジェクトの優勝者は、世界的にトップクラスのモデルエージェンシーと契約が結べる
また、付き添いの母親たちには、いまだ成長途中のモデル志願の女の子たちを、どうすればうまくサポートできるのか、ヨランダが自らの体験を踏まえてアドバイスします。
番組の見方:
番組の中身はまさにタイトル通り、モデル養成講座ですが、番組を通して浮き彫りになるのは、思春期の少女たちのリアルな姿と母娘関係です。
もちろん、どの母親も、子どもも、母娘関係も完ぺきではありません。
実際、女の子たちの中にはひと目で好感が持てる子もいれば、「まさに反抗期の真っ只中だな」という子もいます。
そういう子どもたちに対して、まるで友だちのように接する親がいる一方で、明らかに子ども扱いする親もいます。
他の親を批判したり、異なる意見に反発する親もいます。
そこで、番組を見ながら、次の質問に対する答えを考えてみてください。
- あなたはどの母親に一番似ていますか。
- 娘さんはどの子に一番似ていますか。
- どの母娘のかかわり方が、子どもにとって一番有益だと思いますか。
- どの母娘のかかわり方が、子どもをダメにしてしまっている(または将来ダメにする)と思いますか。
- ヨランダの母親たちへのアドバイスにはどんなものがありますか。
そして最終的に、これまで自分たちがいい母娘関係を築けなかった原因に気づければ、娘さんとの関わり方も自然と変わっていくでしょう。
ファッション系の番組でもあるので、できることなら娘さんと一緒に番組を見て、コミュニケーションのきっかけづくりに使ってみるのもおすすめです。
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*参考までに言うと、番組に参加した少女たちの中に、その後世界的に活躍するスーパーモデルになった子はいません。
最後に
今回は中学生ぐらいの女の子とその母親とのよりよい関係の作り方について書きました。
「他の親子を観察・分析・自分たちと比較する」という方法は、男の子と父親や女の子と父親など、どんな親子関係にも応用可能です。
ただ、日本ではなかなか「10代の子どもと親」にフォーカスしたドキュメンタリー、またはリアリティ番組を見つけることができません。
もしほかの親子の組み合わせの事例や、10代の女の子と母親の事例をもっと見たいのであれば、子どもの抱える問題は特殊ですが、「パラノーマル・チルドレン‐超常現象体験児‐」をおすすめします。
事例が豊富なだけでなく、驚いたことに「パラノーマル・チルドレン‐超常現象体験児‐」に出演していた怯える少年少女たちが、およそ10年後に「サイキック・キッズ‐みえる子供達‐」に指導者として登場します。
子どもたちと一緒に番組に登場した親たちが、うまく子どもたちを導いた結果だと思うのは私だけでしょうか。
ちなみに私のお気に入りは、「パラノーマル・チルドレン‐超常現象体験児‐」のシーズン2エピソード6に登場したペリ(当時15歳)です。
ペリは「サイキック・キッズ‐みえる子供達‐」に姿を現すまでの間に、コロンビア大学で臨床心理学の修士号を取得するまでになっていました。
*番組が扱う霊能力等が本物か偽物かは、この記事とは一切関係ありません。
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