グアム旅行に行く予定の友人から、今度はGuam-CNMI ETAの申請がうまくいかないと、ヘルプの依頼が来ました。
最終的には何の問題もなく申請が承認されましたが、グアム政府観光局が提供する「Guam-CNMI ETA 申請方法」の説明だけでは心もとなく、23分ほどで終わるはずの手続きに1時間以上もかかってしまいました。
ということで今回は、「Guam-CNMI ETAとは」、「オンラインでスムーズに事前申請するには」の2点について、日本語表記のステップバイステップ画像付きで紹介します。
Guam-CNMI ETAとは
Guam-CNMI ETAは、グアムまたは北マリアナ諸島へ入国するのに必要な電子渡航認証です。(有効な米国ビザやESTAがある場合は不要です。)
2024年11月30日以降、オンラインでの事前申請(渡航日の7日前までの申請推奨)しかできなくなりました。
申請は無料で、有効期限は取得日から2年間。1回の渡航につき最長45日間の滞在が認められていて、有効期間中は何度でも渡航できます。
2025年初頭に格安チケットサイト等を通じてグアム旅行をした人たちの中には、システムの変更に気付かず、入国拒否された人が何人もいます。
Guam-CNMI ETAの申請方法
申請はパソコンからでもスマホからでもできますが、登録はすべて英語で行います。また、情報を入力する際、大文字か小文字かはすでにフォームに設定されているので、変更できません。
なお、申請は十分な時間(余裕を見て1時間)があるときにすることをおすすめします。
途中、「保存して終了」し、別の機会に続きをやることもできますが、きちんと保存できていないことがあったり、保存しておいた申請フォームを呼び出すのがけっこう面倒くさいです。
手続きを始める前に:申請に必要なもの
- パスポート(顔写真があるページの写真)
- 自撮り写真(パスポートの写真とは異なるの本人の写真)
- 滞在先(ホテルなど)・自宅・勤務先の名称・住所・電話番号
パスポートの写真と自撮り写真は、申請時に撮影することも可能ですが、パソコンやスマホの操作に不慣れな人は、あらかじめ写真を撮り、パソコンのフォルダーやスマホのアルバムに保存しておきましょう。(具体的にどんな写真を撮ればいいかは申請方法の項で説明します。)
また、英語の苦手な人は、住所や会社名を英語表記にしたものを用意しておくと、時間を取られずにすみます。
申請方法
*以下のステップバイステップの説明に使用した画像は、ステップ1~13まではパソコンで、14~22はスマホで作業を進めた時のものになります。(最初はやり方を説明しやすいように、私がパソコン、友人がスマホで同じ情報を入力していましたが、まったく同じ申請を2つも作るのはまずいだろうということで、途中から友人のスマホだけを使うようにしたせいです。)
1.下のQRコードをスキャンするか、URL(https://g-cnmi-eta.cbp.dhs.gov/)をクリックして、Guam-CNMI ETAの公式申請サイトにジャンプ。

2.画面右上の「English(US/U.K.)」をクリックしたのち、「日本語」をクリック。

3.「新しいアプリケーションを作成する」をクリック。

4.セキュリティ警告がポップアップで表示されるので、「確認して続行」をクリック。続いて免責事項が出てくるので、「はい、情報を読み理解し、これらの条件に同意します。」を選択したのち、「次へ」をクリック。


5.申請者情報の入力画面になるので、最初の質問に回答して「次へ」をクリック。

6.「パスポートをアップロード」がポップアップで表示されるので、右下の「パスポートをアップロード」をクリック。「カメラから」(その場で写真を撮る)または「ギャラリーから」(保存しておいた顔写真があるページの写真を使用)のどちらかを選んで、写真をアップロード。


*顔写真があるページの写真は、クリアかつ、ページ全体が枠内に収まるように撮影します。
7.パスポートのアップロードに成功すると、画像から読み込まれた情報が表示されるので、確認して「私の申請に追加」をクリック。

8.「応募者の自撮り写真をアップロード」するように表示されるので、右下の「応募者の自撮り写真をアップロード」をクリックし、パスポートをアップしたときと同じように、「カメラ」または「ギャラリー」から写真をアップロード。

*自撮り写真は、①顔全体を撮影し、頭と肩だけを映す、②無地の背景にカラー写真を使用する、③サングラス、帽子、マスクは禁止、④フィルターや大幅な編集は不要に注意して撮影します。

「Guam-CNMI ETA 申請方法」の説明に自撮り写真についての記載はありませんが、どうやら必須のようです。アップロードせずに「閉じる」を選択すると、その後の質問に回答、「次へ」をクリックしても先に進めません。
9.読み込まれなかった「申請者/パスポート情報」(赤枠)にパスポートに記載されている情報を入力し、「その他の国籍」についての質問に答える。

出生都市:例えば島根県出雲市なら「Izumo, Shimane」
国民識別番号・個人識別番号:「*」がついていないので、記入する必要なし。
10.「Eメールアドレス」を2か所に入力し、「次へ」をクリック。

11.氏名や生年月日、パスポート番号などの入力情報に間違いないかの確認があるので、順次「確認して続行」をクリック。
12.メールアドレスが正しいことを確認したのち、「コードを送信」をクリック。

13.登録したメールアドレスに届いた4桁のコード(アルファベットと数字のミックス)を入力し、「コードを送信」をクリック。

*コードの有効期限は25分です。
14.個人情報入力画面が出てくるので、3つの質問に回答し、連絡先情報を入力。

住所の入力例:島根県出雲市平野町田舎1234‐5 海山荘6号室の場合
住所1:1234‐5
住所2:Inaka Heiyacho
アパート番号:6
市区町村:Izumo
電話番号:最初の0を取り、ハイフンなしで入力。090-1234-5678なら、9012345678と入力します。
15.続いての項は「*」マークがあるところだけ入力。

ソーシャルメディア情報:オプションなので、入力の必要なし。
GEメンバーシップ:「CBPグローバルエントリープログラム」が何なのかわからない人は間違いなく「いいえ」を選択。因みにCBPは「U.S.Customs and Border Protection)」の略で、税関・国境取締局のこと。
両親:両親が健在かどうかにかかわらず、上から父親の姓・名、母親の姓・名の順で入力。不明の場合は「Unknown」と入力。
16.雇用情報を入力する。

「はい」と回答すると、詳細な情報の記入が求められます。
会社名:会社の形態(株式会社とか)は省略しても大丈夫でした。
住所・電話番号:個人情報を入力したときと同様に入力してください。
なお、現在無職の人、学生のアルバイトなどは「現在または過去の雇用主はいますか?」の質問に「いいえ」と回答しても大丈夫だと思います。
17.続いて、旅行中の滞在先についての情報を入力。

入力例:ハイアットリージェンシーグアム(Pale San Vitores Road Tumon, GU)に滞在する場合
名前:HYATT REGENCY GUAM
住所1:Pale San Vitores Road
市区町村:Tumon
州:Guam
国コード:United States (USA)(+1)
電話番号:6716471234
米国内(グアムまたはCNMI)での住所:「米国内の住所が上記に記載された米国の連絡先住所と同じですか?」の質問に「はい」と回答。
正しい住所を入れているのに、「住所検証 無効なアドレス」が出てきたら、□にチェックを入れてください。
18.米国内外の緊急連絡先を入力し、「次へ」をクリック。

たいていは身内の誰かにしますが、私の友人は「英語がわかる人のほうがいいと思う」ということで、友人のご家族とも親交のある私を緊急連絡先にしました。(本当に何かあったら、日本大使館とかから連絡が来ると思います。)
なお、緊急連絡先に選んだ人がメールアドレスを持っていないときは「Unknown」と入力しておけば大丈夫みたいです。
19.あともう少し!「適格性に関する質問」の回答はすべて「いいえ」にチェックを入れる。

20.「権利放棄」に関しては、旅行者本人が申請する場合は「認証」のすぐ下の□にチェックを入れ、本人以外が代理で申請する場合(例えば未成年者の申請など)は「第三者のみ」の下の□にチェックを入れ、「次へ」をクリック。

21.これまでに入力した情報を再度確認する画面が出てくるので、スクロールして各項目の「確認して継続」をクリック。全項目の再確認が終わったら、「次へ」をクリック。
22.最後に「提出」をクリックして申請手続き完了。

*申請番号は、メールアドレスの確認が成功したときに送信された確認メールにも記載されていますが、この時点で改めてメモしておくことをおすすめします。

私の友人は提出前に申請情報を「ダウンロード」したところ、「提出」のボックスが消えてしまいました。しかもダウンロードができていなかったうえに、途中「保存して終了」を押していなかったため、一からやり直す羽目に!
心配な人は「保存して終了」をクリックし、「既存のアプリケーションを継続する」から終了した時点に戻ることはできますが、面倒くさいだけでなく、まれにきちんと保存されないこともあるみたいなので、個人的には一気に「提出」までいったほうが確実だと思います。
申請ステータスの確認
申請がきちんと受理されたか、受理されていれば承認されたかどうかの確認は、申請方法のステップ1で紹介したGuam-CNMI ETAの公式申請サイトで行います。
1.「G-CNMI ETAステータスの確認」内の「個人のステータスを確認」をクリック。

2.パスポート番号・生年月日・申請番号(わからない場合は国籍・発効日・有効期限)を入力し、「申請を取得」をクリック。

承認されていれば、次の画面でステータスの項に「許可が承認されました」と記載されているはずです。

ちなみに友人は提出の2時間後には申請が承認されていました。
なお、入国審査時には必要ありませんが、空港でのチェックインの際に提示を求められる可能性があるので、承認の証明ができる画像を印刷するか、スマホのアルバムに保存しておくといいでしょう。
すっかり疑心暗鬼になってしまった友人は、コピー機とスマホをつないで書類を印刷していました。
最後に
グアムは、①日本からのフライト時間が短く、②時差も1時間ほど、③日本語が通じるところが多いことから、お子様連れの家族旅行にも人気の海外旅行先です。
ただ、2024年11月末にビザ免除プログラムのシステムがGuam CNMI ETAのオンライン事前申請に変わって以来、格安チケットサイト等で航空券を購入し、システム変更に気づけなかった人たちの間で入国拒否などのトラブルが発生しています。
今回は、Guam CNMI ETAについてと、私の友人のように英語が苦手、パソコンやスマホの操作に疎いという人でもスムーズにオンラインの事前申請ができるように、申請手順をステップごとに画像付きで紹介しました。
なお、グアム旅行では税関申告書「EDF(GUAM Electronic Declaration Form)」も、オンラインで事前申告する必要があります。(こちらは渡航日の72時間前から申請可能。)
私の友人のように、①海外旅行は初めて、②格安チケットサイトで航空券を購入、③英語が苦手、④パソコンやスマホの操作が苦手という人は特に、グアムへの入国にあたってどんな手続きや準備が必要かしっかりと確認することをおすすめします。