新米が出回る時期になったにもかかわらず、相変わらず高いお米。
安く手に入れた備蓄米に頼るしかないというご家庭も多いのではないでしょうか。

自分のところでお米を作っている人はいいよねぇ、おいしい新米がすぐに食べられるんだもん。

いえいえ、そういうわけでもありません。確かに新米は採れましたが、まだ古米が残ってるんで、そっちから食べないと。
我が家の場合、去年のお米が約半袋(15㎏程度)残っています。ふたりでだいたい3合ほどのお米を2~2.5日かけて食べるので、おそらくあと2~2か月半は古米生活でしょう。
基本的に未精米のまま冷蔵庫に保管してあるので、臭さは感じませんが、ツヤがないというか、粘りがないというか、やはり古米は見た目も味も匂いも新米に劣ります。
そこで今回は、たいていどこの家庭でも常備しているものをプラスして、炊飯器で古米をおいしいご飯に変える我が家イチ押しの方法と、その他おすすめと言われる方法に個人的な感想(おすすめ度)を加えて紹介します。
古米をおいしいご飯に変える方法(★★★★★)

古米をおいしいご飯にする我が家のイチ押しの方法は、もち米をお米全体の1~2割(古米:もち米=8~9:2~1)ほど混ぜることです。
もち米を入れすぎると「ぼたもちかい!(古米:もち米=1:1)」「おこわかい!(古米:もち米=1:2)と突っ込みたくなるほど、モチモチになってしまうので要注意。
「もち米なんてうちにないよ」という人は、切り餅を薄く削って入れても同じ効果が得られます。量は、古米3合に対して切り餅1個くらいでいいと思います。
なお、お餅を入れた場合は、炊き上がったご飯をすぐに混ぜてください。
もち米を入れた場合もお餅を入れた場合も、出来上がりはふっくらモチモチ、ツヤツヤ、甘みも増して、古米だとは思えないくらいおいしいです。
研ぎ方・すすぎ方
古米は乾燥気味で、すぐに水を吸収してしまうので、お米を研いだらすぐに水を変えます。
同じ理由から、力を入れて研ぐと砕けてしまうことがあるので、研ぐと言っても優しくかき混ぜる程度で大丈夫。
また、水の濁りがとれるまですすぐ必要はなく、3回ほど水を変えれば十分です。
浸水・炊飯
お米を研ぎ終わったら、水道水よりも天然のおいしい水(うちは井戸水)を目盛りよりも気持ち多めに入れます。
その後、大体1時間くらい放置してしっかりと水分を吸収させてから炊きましょう。
その他の古米をおいしく炊く方法

基本的な研ぎ方・すすぎ方、浸水・炊飯のやり方はイチ押しのときと同じですが、加えるのが液体の場合は、浸水用の水の量を目盛りちょうどに減らしたほうがいいでしょう。
氷を入れる(★★★★☆)
氷の量:米1合につき氷1かけ
氷は浸水時ではなく、炊飯スイッチを入れる前に入れます。そうすると炊き上げるときの水温が低温からじわじわと上がっていくので、甘みが引き出されます。
氷は個体でも溶けて水(液体)になるので、ふっくら柔らかを通り越してべちゃっとならないように、必ず水量を目盛り通りにまで減らしてください。
日本酒を入れる(★★★☆☆)
日本酒の量:米1合につき大さじ1程度
料理酒ではなく、匂い消し効果のある清酒を使いました。炊飯中や炊き立てのときにかすかにアルコール臭がするので、お酒が苦手な人には向かないかもしれません。
また、固いわけではありませんが、お米が立つというか、チャーハン向きというか、柔らかめが好みの人向きでもありません。
はちみつを入れる(★★☆☆☆)
はちみつの量:米1合につき小さじ1/2弱
はちみつに独特の甘さがあるせいか、お米本来の甘さではなく、はちみつの甘さが感じられます。
大根おろしの汁を入れる(★☆☆☆☆)
おろし汁の量:米1合につき大さじ1/2程度
炊き立てはいいのですが、時間が立つと大根おろしの匂いがしてきます。
また、冬ならともかく、それ以外の季節にわざわざ大根を買ってまで試したいとは思いませんでした。
みりんを入れる(☆☆☆☆☆)
みりんの量:米1合につき大さじ1/2程度
炊き上がったご飯が炊飯器に入れっぱなしにしてあったご飯みたいに黄色いうえに、味も匂いもいま一つです。
まとめ
今回は、たいていどこの家庭でも常備しているものをプラスして、炊飯器で古米をおいしいご飯に変える方法を、個人的な感想(おすすめ度)付きでいくつか紹介しました。
他にも竹炭を入れて炊く方法があるようですが、自宅にないのと、うちはもち米プラスの炊き方で十分満足しているので、試していません。
また、ピラフや炊き込みご飯のように、①始めからご飯に味をつけて炊いたり、チャーハンや雑炊・リゾット、混ぜご飯のように、①炊き上がったご飯に後から味をつけることで、古米の味やにおいをごまかす方法もあります。
「古米=安い・まずい」ではなく、ひと手間加えて新米並みのおいしさを堪能してください。