対人関係を悪化させる勘違いのアメリカナイズ|「NO」しか言わない日本人の問題点 | まなまなライフ
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対人関係を悪化させる勘違いのアメリカナイズ|「NO」しか言わない日本人の問題点

対人関係を悪化させるアメリカナイズ

確か『「NO」と言えない日本人』という本があったはず…。

この記事を書くにあたり、そう思って検索しましたが、『「NO」と言える日本ー新日米関係の方策』というエッセイ集ばかり引っ掛かって、『「NO」と言えない』は出てきません。さらに調べてみましたが、どうやら『言えない』はミリオンセラーになった『言える』のタイトルをもじって作られた言葉というだけで、本にはなっていなかったようです。

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「NO」と言えない日本人

『「NO」と言えない日本人』という言葉は、「相手の意見に同意できない時でも反論しない」日本人の国民性を表しています。おそらく、元の本のタイトルにあった「言え」を単純に「言えない」としただけでしょうが、その単純な言い換えのせいで、日本人の国民性にネガティブなイメージが付きまとうようになりました。

けれど「相手の意見に同意できない時でも反論しない」日本的な態度はそれほど悪いことなのでしょうか。

元来、礼節を重んじ「空気を読む」日本人は「言ない」のではなく、あえて「言ない」ことを選んでいると、私は思います。なぜなら、そうすることで、角が立たず、四方八方丸く収めることができるのですから。

残念なことに、そんなふうに考えなかったのか、「言えない」ことをやはりよくないと思ったのか、「グローバル化の進む社会で成功しようと思ったら、日本人もアメリカ人みたいにはっきりものを言うべきだ」と信じる人たちがどんどん増殖していきました。

私が22年働いた米軍基地には、そんなアメリカ人的言動を繰り返し実践している人たちが多数いました。そしてアメリカナイズされた日本人従業員の中から、あっちでひとり、こっちでひとりとアメリカ人上司と揉めることになった人たちが出てくるに至りました。

まさに本末転倒です。いったいどうしてそんなことになってしまったのでしょうか。

(注:これ以降、例に挙げるアメリカ人・アメリカナイズされた日本人はすべて米軍基地の関係者ですが、それは私が米軍基地に勤務していたからであって、同様のことは基地以外の場所でも起こっている、あるいは起こりえます。)

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アメリカ人の国民性

そもそも「アメリカナイズ」とは「アメリカ風(的)になる・する」ことで、「アメリカナイズされた人」と言うと「アメリカ人のような言動をする人」を意味します。

「そんなの知ってるよ」というみなさん、では、質問を変えて「アメリカ人」とはどんな人たちかと聞かれたら、どう答えますか。ステレオタイプの「青い目、金髪、フレンドリー」でしょうか。

アメリカという国は、ほとんどの国民が移民や難民をルーツに持つ多民族から成る国で、そこにはアジア系アメリカ人もいればアフリカ系アメリカ人もいます。

つまり同じアメリカ人と言っても、「人種のサラダボウル」ですから、民族・人種グループごとにものの見方や考え方が少しずつ違い、それと同時に、多民族・多人種が共存する国だからこそ、差別的待遇や不平等な扱いに敏感で、自分の権利をはっきり主張するという全グループに共通の国民性も見受けられます。

仕事柄、私は子供から大人まで、たくさんのアメリカ人と付き合ってきましたが、その経験から言っても、アメリカ人は自己主張の強い国民だと思います。

例えば基地内のレストランに行った時のことです。

アメリカ人1
アメリカ人1

ポテトスープは熱々で。チーズはなし。代わりにトルティーヤスープに入れる玉ねぎがあるじゃない。ほらみじん切りにしたやつ。あれを入れてくれない?それからサラダはトマトときゅうり抜きで、ドレッシングはハニーマスタードを横に添えて。

アメリカ人2
アメリカ人2

私はマッシュルームバーガーをバンズ(パン)抜きで。付け合わせはポテトの代わりにブロッコリーをお願い。飲み物は普通のお水にレモンをつけて

こんなのはまだ序の口で、学校では

  1. 教室内のテーブルの色を、「好きじゃないから、黄色から赤に変えてくれ」と言った教師
  2. 腰の手術後、教室内に特別仕様の椅子を要求した教師
  3. 授業の準備をするための時間が、他の教師より少ないことに気づき、校長に時間割の変更を迫った教師

など、例を挙げるときりがありません。(教師の例ばかりなのは、私が教育関係の仕事をしていたからです。)

ちなみに、1と2のケースは教師の要求が通り、3は要求が却下されたため、労働組合に話がいき、最後は裁判で争うことになりました。一種の公共サービスを提供する教師ですらこうですから、アメリカが訴訟大国と言われるのも納得です。 

基地の人

さて、話を戻すと、私が初めてアメリカナイズされた日本人の問題に気付いたのは、勤務先が急遽横須賀基地から横田基地に変わることになり、大慌てで引っ越し先の物件を見て回っているときでした。たった1日で住むところを決めなければならず、「あれもダメ、これもダメ」と次から次へと物件を渡り歩いていると、案内をしてくれていた不動産屋さんから「基地の人っぽくないね」と言われました。

まなまな
まなまな

えっ、基地の人ってどんなイメージなんですか?

不動産屋
不動産屋

ズケズケものを言う人が多いかな?

まなまな
まなまな

私も朝からずっとダメ出ししっぱなしですけど。

不動産屋
不動産屋

それは言ってもらわないと。合う物件が他にあっても紹介できないでしょ。より細かい条件がわかれば、こっちも契約につながる可能性が上がってありがたいし、それは基地の人じゃなくても同じ。

そうじゃなくて、基地の人はとにかく言い方がきついのよね。

まなまな
まなまな

(ああ、何様ってことか。)

【何様】なにさま

上から目線の高飛車な人。いわゆる「何様のつもり」の「何様」。

『まなまなfamily語録』より

基地内でもめ事を起こしている人の大半は、おそらくこの「何様」でしょう。

アメリカナイズされた日本人問題の原因と解決法

さて、ここで質問です。(どうも教師の癖が抜けません。)

  1. 周囲のアメリカ人と同じように、自分の意見をはっきり伝えた日本人が、上司と揉めることになったのはなぜでしょう。
  2. アメリカナイズされた日本人が「何様」なのはなぜでしょう。

質問1の解答:

自分の意見を主張すること自体は悪いことではありません。ただ、どんな状況で、誰に対して何をどう主張するのか見極めることが大切で、いつでも、どこでも、誰にでも、何でも言っていいわけではありません。

会議や研修中に、アイデアや意見を述べるのは構わないどころか、むしろ歓迎されるでしょう。けれど、いくら自分の主張が正しくても、上司に楯突いたり、公衆の面前で非難したりすれば、揉めて当然です。

これがアメリカ国内でなら、またはアメリカ人同様、組合や弁護士に背後を守ってもらえるのならまだしも、日本人にはほぼそういう守護神がいないので、上司に意見するのはやめましょう。

質問2の解答:

アメリカナイズされた日本人が高飛車な態度をとるのは、本人が気づいているかどうかはともかく、アメリカ的なものを日本的なものより上、アメリカナイズされた自分をそうでない人より上に見ているからです。

最初にお話したように、私は、物事を円滑に進めようとする日本的なやり方がアメリカ的なやり方に劣るとは思いません。それどころか相手が日本人だろうとアメリカ人だろうと、相手に花を持たせるほうが、後々いい結果につながることを身を持って知っています。

「何様」から脱却するには、まずアメリカ人の猿真似をやめて、「負けるが勝ち」の日本的なコミュニケーションを試してみてください。そんなことでと思われるかもしれませんが、状況はかなり良くなるはずです。

ただ、アメリカナイズされていようがいまいが、自分だろうと他人だろうと、どちらが上だ下だと優劣をつけているうちは、本当に問題が解決したことにはなりません。

他人を比較することでしか自分の価値を見出せないのは、自信のなさ、自己肯定感の低さの表れです。上司に限らず、対人関係の問題を解決しようと思うのであれば、自己肯定力を高めて、「アメリカ」というアクセサリーがなくても輝ける人になることを目指してください。

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