「ずぼら栽培」の黒皮大玉スイカが直径15センチほどになりました。
ずぼら栽培
「育てばラッキー」ぐらいのつもりで、野菜の種または苗を畑に直植えするいい加減な栽培。
自然の力頼みで、肥料や水やりを始め、世話らしい世話はほとんどしない。
こうなったらぜひ収穫までもっていきたいところだけど、同じ畑のトウモロコシは、ネットでおすすめの害獣対策をとっていたにもかかわらず、結局全部やられたからなぁ。
何か別の方法を考えないと!
今回は、あくまでも細々と野菜を育てている人向けに、私が「コレだ!」と信じて実践中の害獣対策の方法を紹介します。
\植物の栽培にはストレス軽減効果が!/
一般的な害獣対策
敵を知る
我が家の周辺でスイカを狙う害獣と言えば、カラス・ハクビシン・アナグマの3種類です。
カラスの特徴
- 雑食性
- 得意なこと・能力
- 視覚が発達していて、知能や学習能力が高い
- 小学校低学年なみの知能
- 脅しが人工物だと分かると、恐れなくなる
- 視覚が発達していて、知能や学習能力が高い
- 苦手なこと・嫌いなもの
- 糸が体に触れること
- 瞬間的になる音や異物(きらきら光るもの)
ハクビシン(ジャコウネコ科)の特徴
- 完全な夜行性
- 雑食性:植物食の傾向が強く、果物が好物
- 得意なこと・能力
- 木登りが得意で、バランス感覚にも優れている
- 物をつかむことができる
- 垂直ジャンプ
- 苦手なこと・嫌いなもの
- 穴は掘れない
- ニンニクや石油系のにおいや木酢液のような強いにおい
- 威嚇音・超音波
アナグマ(イタチ科)の特徴
- 基本的に夜行性
- 雑食性:動物質のものを好むが、果実系の作物も食べる
- 得意なこと・能力
- 鋭い爪のある5本の指で穴を掘る
- 嗅覚に優れている
- 苦手なこと・嫌いなもの
- 高いところへ上る
- 素早い移動
- 木酢液やハッカのような強いにおいを発するもの
ネットで見つけたスイカ用の害獣対策グッズ
スイカの害獣被害は深刻で、対策用のグッズにも様々なものがあります。
ただ、1つだけではハクビシン・アナグマ・カラスすべてに効果があるわけではなかったり、効果が弱かったりします。
また、大規模なスイカ農家ならともかく、趣味の園芸程度の畑で使用するには不向きなものもあります。
- 電気柵:ハクビシン・アナグマ・カラス対策
- 地面から10~15cm間隔で電柵線を2~3段張りにする。
- 高価な上に設置も大変。
- アナグマは柵の下を掘って侵入する可能性あり。
- ネット・網のフェンス:ハクビシン対策
- U字ピンなどで地面との間に隙間ができないようにし、高さも1m以上ないと、飛び越される可能性が高い。
- 最も効果が高いのは金属ネットだが、効果で設置が難しい。
- 防鳥ネット:カラス対策
- 畑全体をネットで覆う。
- 収穫コンテナ:ハクビシン・アナグマ・カラス対策
- スイカの上に収穫コンテナをかぶせ、U字ピンで固定する。
- アナグマは柵の下を掘って侵入する可能性あり。
- テグス:カラス対策
- 1mほどの間隔で支柱を立て、地面から15~20cmの高さに貼ったテグスで畑の周囲を囲む。
- 特に黒の極細テグスが効果的。
- 肥料袋:カラス対策
- スイカを肥料袋に入れて、端を抑える。
- 被害が抑えられるだけでなく甘みも増す。
- 威嚇音・超音波・光:ハクビシン・アナグマ・カラス対策
- 安価で設置も簡単だが、害獣に慣れられてしまうため、調整ができないものは長期使用に向かない。
- 忌避剤:ハクビシン・アナグマ対策
- 各害獣専用の忌避剤もあるが、自然由来のもの(木酸液など)なら畑の土壌やほかの作物への影響がない。
- 雨等の影響で効果が薄れるため、定期的な散布が必要。
- 捕獲:ハクビシン・アナグマ・カラス対策
- 野生の鳥獣は「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」により、許可なく捕獲することが禁止されています。
しかし、防除対策を施しても被害がおさまらないなど、一定の目的や要件を満たしていれば、事前に許可を得て捕獲することが可能です。
プロの害獣駆除に捕獲を依頼するか、市町村の野生鳥獣担当窓口で捕獲許可申請をしてください。
- 野生の鳥獣は「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」により、許可なく捕獲することが禁止されています。
【害獣駆除110番】 なら、24時間365日、携帯・スマホからでも通話料無料ですぐに対応してもらえます。しかも現地調査・見積もり無料、キャンセルもOKです。
我が家の害獣対策
「コンテナケースを上からかぶせて、U字ピンなどで地面に固定する」方法では、近所に出没しているアナグマの対策には弱いと思ったので、我が家ではコンテナ2つを使ってスイカを丸ごと囲うことにしました。
材料:
- 収穫用コンテナ 2個(ホームセンターで1個600円程度で購入)
- 直径1cmくらいの棒(私は竹を使用)
- ひも 3~4本
使い方:
1.地面にコンテナを置き、中にスイカを入れる。
2.スイカのつるが出ているところの横に棒を渡し、上にもう1つのコンテナをかぶせる。
3.上下のコンテナの持ち手同士をしっかりとひもで縛る。
コンテナも棒もしっかりとひもで固定してあるので、たとえひっくり返されても、どんな害獣も手の出しようがありません。(中のスイカが転がされて傷むのが心配なら、クッション代わりのネットでスイカを覆うといいです。)
簡単に設置できるし、コストもさほどかかりませんが、スイカ専門の大規模農家さん向きではないかもしれません。
最後に
これまでずぼら栽培だったせいか、うちのスイカは大玉からは程遠いサイズだったので、慌てて根本付近に追肥をしました。
大きくなってくれるといいけど…。
いろいろ試したけど、どの対策もうまくいかなかったという人はぜひ1度お試しください。
スイカに限らず、メロンやカボチャにも有効な方法だと思います。