行動制限がなかった今年のお盆。
3年ぶりに実家に帰省したというご家族も多かったのではないでしょうか。
久々にみんなに会えたのは嬉しかったけど、孫たちはうちにいる間中ずっとテレビ見てるかゲームしてて…。何だかちょっと残念というか、大きくなったってことなんだろうけど、一緒にできることがなくて寂しい気がしたな。
ゲームを持ってきたのは失敗だったかなぁ。でも実家には他に子どもたちが遊べそうなものもなかったし…。
じぃじとばぁばはゲームしないんだって。
この夏、今ひとつ一家団欒を楽しめなかったというみなさん、次の帰省中は我が家の「花札遊び」を試してみませんか。老若男女を問わず、ワイワイ・ガヤガヤまちがいなしの楽しい時間が過ごせますよ。
「花札」とは?
「花札」はトランプに似た日本のかるたで、札そのものの名前であると同時に、その札を使って行うカードゲームのことも意味します。「花かるた」と呼ばれることもあります。
トランプの絵柄が1-13の数字(11以降はアルファベット)と4種類のマークの組み合わせで構成されているのに対し、花札には1-12月を表す12種類の植物がモチーフとして描かれていて、同じモチーフの札が4枚ずつ(12か月x4枚=48枚)あります。
月 | 植物のモチーフ |
1月 | 松 |
2月 | 梅 |
3月 | 桜 |
4月 | 藤 |
5月 | 菖蒲 |
6月 | 牡丹 |
7月 | 萩 |
8月 | ススキ |
9月 | 菊 |
10月 | 紅葉 |
11月 | 柳 |
12月 | 桐 |
花札を使ったゲームでよく知られているのは「こいこい」「花合わせ」「八八(はちはち)」あたりでしょう。このうち大人数で楽しめるのは「花合わせ」ですが、我が家の花札遊びはこの「花合わせ」に似ていながら、それよりももっと単純です。
我が家の花札遊び
遊び方
名前 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 合計 |
- 得点票のいちばん上の段の数字は何回戦までやるかを表します。(我が家は10-12回戦を1セットにすることが多いです。)
- 4-5歳の子どもがいるときは、得点表に名前(ひらがな)や数字を書いてもらいましょう。(遊びと見せかけて学習させるチャンスです!)
- 小学3年生の子どもがいれば、全員の名前をローマ字で書いてもらうといいでしょう。(こちらも学習させるチャンス!)
- 得点を倍にする回を設けておくとより楽しめます。
- 得点表の記入は2-3桁の足し算の練習ができるので、小学校低学年の子どもがいればお願いします。(算数の勉強も!)
手順
- 最初はだれでもいいので、札をよくきって、裏面を上にした山を作ります。(山札)
- 山から上の5枚の札を取り、表(絵の描かれている面)向きにして山の周りに置きます。(場札)
- 同じ月の札が3枚出たときは3枚まとめておきます。
- じゃんけんで札をひく順番と、左右どちら周りにするか決めます。
- 1番目の人が山の1番上の札をひきます。
- このとき同じ月の札が場札にあれば、引いた札とペアにして自分のものにします。
- 場札に同じ月の札が2枚あるときは1枚を選んでペアにします。
- 場札に同じ月の札が3枚あるときは3枚全部を総取りできます。
- 同じ月の札がない時は、引いた札を場札に加えます。
- このとき同じ月の札が場札にあれば、引いた札とペアにして自分のものにします。
- 2番目、3番目と、順番に1枚ずつ札をひき、ペアができれば自分のものに、できなければ場札に加えます。
- 札が全部なくなるまでステップ4-5を繰り返します。
- 自分のものになった札の点数を足します。(各札の点数は次項を参照してください。)
- 得点表に各自の点数を書き入れます。(ここまでが1回戦)
- 1回戦で得点が一番高かった人(1位)がステップ1-2を行います。
- 小さな子どもが1位になったときは、札を切る代わりに裏返しにした札を台の上で混ぜ合わせます。
- 札をひくのは、1回戦で1位だった人→1位の人の隣の2人のうち、得点が高かったほうの人→その隣の人の順です。
- 右隣の人が左隣の人より得点が高ければ右回り、その逆なら左回りになります。
- 最終回まで同じ手順を繰り返します。
絵柄の点数と役
役1:写真の最上段の3枚(猪・鹿・蝶)がそろうと、30点ではなく、倍の60点になります。
役2:2段目の紫色の短冊(青短)の付いた札が3枚そろうと、15点ではなく、4倍の60点になります。
役3:最下段の文字の書かれた赤い短冊(赤短)の付いた札が3枚そろうと、青短3枚と同様に60点になります。
役4:自分のものになった札が0点札だけだったときは0点ではなく、100点になります。
最後に
我が家の「花札遊び」は、参加者の人数や年齢に合わせて、一般的な花札の遊び方(ルール・札の得点・役・1セットの回戦数)に変更を加えたものです。(一般的な遊び方についてはNintendoのウエブサイト内にある「花札・株札ー花札の歴史・遊び方」で確認できます。)
まず1度我が家のやり方を試してみて、自分の家族に合わないようなら、各札の得点を変えたり、役を増やしたりと家族に合ったオリジナルの遊び方を考えてみてください。その話し合いだけでも一家団欒間違いなしです。